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ペンギン×アート作家 松島佳世のブログです。
展覧会情報と創作の日々の様子を書きます

ペンギンの塔 大阪が恋しくて

2015-05-18 22:10:00 | 展覧会/Past Exhibition
昨日の夜遅く、ずっと大阪都構想の選挙速報を見ていました。
賛成多数かと思っていたら、突然の反対多数確定で驚きました。
結果は10000票の差。
これはハーフハーフと言っていいのではないでしょうか。

投票率が7割近かったことから考えても、大阪市民の方々が真剣に大阪の未来を考えたのだと思います。

その結果が反対だったにせよ、約半分の方が賛成したのです。
これはとても重い結果だと思います。

私は市民ではありませんが、同じ大阪に住む者としてずっと経過を見守っていました。ネットオークションで投票権が買えたらいいのにと思うぐらいにyellow12、自分に投票する資格がないのが残念でした。


こうしたもやもやとした気持ちで描いたのが、実はライブペイントで描いた「ペンギンの塔 大地に立つ!」です。



(ライブペイントの最中に後光が射してきてびっくりしました。)



(どういうわけか、ペンギンの塔だけにあたっているのです。すごいことですよね。)



今回のお話をいただいた時に、初めから「ペンギンの塔」を描くしかないと思いましたが、さて、岡本太郎ならどう描くかにすごく悩みました。

彼ならきっとただペンギンの塔を描くのではなく、そこになにか彼なりの思想とか、その時の感情をも描くのではないかと思い、岡本太郎の「明日への神話」をヒントにさせてもらいました。今は渋谷に展示されている壁画ですが、太陽の塔の制作と同時期に制作したという作品です。きっと太陽の塔だけでは表せれなかった考えを「明日への神話」で補完したのではないかと思ったからです。

よって下の部分は不安定な大地を描きました。





混沌とした大地にペンギンたちもちょっと不安そう…

そして背景の雲の形は、幻の大阪万博のシンボルマークです。Wikipediaによると元々は「鉄アレイ状の上に丸を描いた形で、東西世界の融合などを表しているとの」ことでしたが、取りやめになり「その後改めてデザインが行われ、桜をイメージしたマークとなった。」とのことでした。

ですがこのシンボルマーク、西と東を日本が一つに結ぶなんてすばらしい発想のマークだと思うのです。「明日への神話」を描いた岡本太郎ならこちらのシンボルマークの方を推奨したのではないかと思います。

さすがに世界平和まで背負い込むのは大げさかと思いますが、せめて万博があった頃の活気ある大阪にもう一度戻って欲しい。そういう思いを込めて背景に描きました。

ペンギンの塔は大阪の大地に立っています!まだ不安定かもしれないけど、大阪が恋しくてyellow19peace市民は大阪の未来をよりよい方に導いたのだと信じて両手を広げて立っています。

と、描く方はいろいろと考えて描きました。


ですがご覧になられる方は見て楽しんでください。
内容はともかく、描くときは私も楽しみましたので。

触ったり、写真を撮ったりと遊んであげてくださいねyellow16
(その方が喜びますw)


ところで、Loftでやっていた「太陽の塔展」終りましたね。こういう気楽さも大好きですyellow19




ペンギンの塔も期間限定!5/31まで!撮影写真受付中ですyellow25送って下さい。
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