【染の小道】小学生の染
新宿区落合を流れる妙正寺川に「反物」を飾る川道のギャラリーだ。
江戸時代から染色産業の中心である落合・中井地域、川筋の染工場の職人
たちが川のあちこちで染物の水洗いをする様子は、身近な風景の一つであった。
江戸が育てた手書き友禅や小紋など、伝統を受け継いだ技術や文化が
落合・中井界隈には今でも息づいている。
川面に影を落とす染めの反物が並ぶ風景は、時代の流れを止めたような
感覚になる。
川沿いにある落合小学校の生徒たちが染めた反物が川面に
着かんばかりと垂れ下がっていた。
窓際で横笛をふく女性、滑らかな音色が流れていた。
川のギャラリーでは染めの小物が所狭しと並べられていた。
妙正寺川の近くにある「武蔵国無外会」の居合道場に立ち寄った。
偶々真剣での試し切りが行われていた。
私の孫が剣道5段の腕前、居合の先生に誘われ真剣を持って麦藁を切り込む
試し切りに初めて挑戦した。
決して大きなイヴェントではないが、西武新宿線中井駅近くを流れる妙正寺川
沿いに街の記憶を今に引き継ぐ「川のギャラリー」だ、着物が似合う小さな
地域が昭和30年代までの風景を現代によみがえらせる。
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