黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

誰だかわからなかった & 甘酒

2023年02月25日 | 戦争
 
1945年敗戦後

S町の引揚げ寮で暮らすようになった

18畳の大部屋に 4家族がひしめいている


たった一枚の洋服や着物 着替えもなかった

不潔でシラミがつき 寝る前のシラミ取りが日課になった



翌年(1946年)の今頃だったと思う


寮に住むほとんどが 流行り目(流行性結膜炎)に罹った


我が家も全員が

目ヤニで目が開かないくらいになった

家族中が同じ手ぬぐいを使っていたので当然だろう




15歳になったばかりの姉が


お手伝さんをしていたK町から5か月遅れて来たが


夏物セルの汚れた着物に 充血して腐ったような目ヤニだらけ


あまりにも汚く変わり果てていた母の姿に


誰だか分からなかったそうだ


それでも誰も病院には行かなかった


お医者さんにかかったのは 赤ちゃんだった末の妹が肺炎になり

生死をさまよった時だけである




今では笑い話になっているが 姉はこの間92歳になった



🍚  🍚  🍚  🍚  🍚  🍚


新しい炊飯器 炊き方を色々試している

御飯が余るので 甘酒をつくってみたが

美味しくできた


夫がいただいた ロイズのチョコを一緒に



お土産にいただいたお気に入りの萩焼きのカップ

飲んだ後見える模様が可愛

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