1945年敗戦後
S町の引揚げ寮で暮らすようになった
18畳の大部屋に 4家族がひしめいている
たった一枚の洋服や着物 着替えもなかった
不潔でシラミがつき 寝る前のシラミ取りが日課になった
翌年(1946年)の今頃だったと思う
寮に住むほとんどが 流行り目(流行性結膜炎)に罹った
我が家も全員が
目ヤニで目が開かないくらいになった
家族中が同じ手ぬぐいを使っていたので当然だろう
15歳になったばかりの姉が
お手伝さんをしていたK町から5か月遅れて来たが
夏物セルの汚れた着物に 充血して腐ったような目ヤニだらけ
あまりにも汚く変わり果てていた母の姿に
誰だか分からなかったそうだ
それでも誰も病院には行かなかった
お医者さんにかかったのは 赤ちゃんだった末の妹が肺炎になり
生死をさまよった時だけである
今では笑い話になっているが 姉はこの間92歳になった
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新しい炊飯器 炊き方を色々試している
御飯が余るので 甘酒をつくってみたが
美味しくできた
夫がいただいた ロイズのチョコを一緒に
お土産にいただいたお気に入りの萩焼きのカップ
飲んだ後見える模様が可愛い