前々からの予定で、お天気も大丈夫そう、交通規制も夜は関係なさそうということで、新宿23:15発の扇沢行きの高速バスに乗って、扇沢へ。待っている間に、上空には何台ものヘリコプターが旋回していて、ああ、開会式の最後を撮っているのかなと思った。花火見えないかしら?と思ったが、高層ビルに囲まれているので見えなかった。後から知ったが、花火も抑え気味だったそうだ。花火位みんなに見えるような大きな花火を打てばよかったのにね。
アルピコバスの高速バスは、途中で止まっても、車内の電気は付けず、足元灯だけという配慮があったが、後ろの席に人が座っていたので、リクライニングを深く倒すことができずに、頭のところが当たって、クッションも使ったのだが、ほとんど眠れなかった。眠くなる風邪薬飲んでいけばよかったな。
途中の穂高で後ろの人が下りて、リクライニングをかなりフラットに倒したら、やっと熟睡できたが、1時間足らずで扇沢についてしまった。この分では大分つらい登山になりそう。
扇沢では、ウェブ予約のおかげで始発に乗れますよと言われていたのだが、発券場所に、ウェブ発券機というものが置いたあった。到着は始発の1時間以上前で、まだ窓口は空いていないし、どうやって使うのか分からなかったけれど、少ししたら係りの人が見えて、スイッチを入れて、他の方にその機械の説明をなさっていたので私も機械が立ち上がってから、操作することができたが、パスワードが必要とは聞いていたが、電話番号の入力を求められて、自宅のか、携帯か分からなかったが、たぶん携帯だったかなと思って入力したら、うまく行って、薄っぺらな紙の往復乗車券が出てきた。これは乗換ごとに見せなくてはならないので、なくすと大変という注意が、改札のところで説明されたので、落としてしまわないように入れ場所に注意を払った。往復で1万円弱ですからね。ウェブ予約の時に入力した希望時刻通りにしか乗れないと放送していた。6:30の始発にしておいてよかったわ。
まだ若い人にもウェブ予約はいきわたっていないようで、既に50人くらいの人たちが、発券窓口の前に並んでいらっしゃった。
室堂で合流予定の金沢のNさんは家族に立山からのアルペンルートのウェブ予約を頼んだそうだが、電話番号の入力のところで、困って早朝に家族に電話で確認したとか。確か説明に書かれていなかったと思う。
それから改札の列にザックを置いて、横のベンチで、用意した朝食を食べた。腹持ちするように小さめのおにぎりも持参。友人から頂いたフランクフルトソーセージも焼いて持って行って頂いた。ごちそうさまでした。改札のそばでは、上の方のレストランは観光シーズンで満員になるから、お弁当を買った方が良いですよと宣伝していた。いつまで売っているのですか?とお聞きしたら、昼までには売れてしまうとのこと。夕食用に帰りに買えそうにありません。
始発の5分前に改札。券に印刷されているQRコードを読み取って、入場できる。乗り場に移って、4台位並んでいる電気バスに乗り込む。ちょっとの時間外を走る。
まもなくトンネルに入る。途中黒部ダムのためのトンネルの掘削の歴史が放映されていた。進むと青いライトに照らされた部分が破砕帯という大量の水が出て水を止めるための苦労があったところだという説明があった。ついで長野県と富山県の県境の表示が出ていたが、写真には取れなかった。ちょうど雄山の真下にあたるらしい。
とても居眠りする時間もなく、黒部湖についた。
黒部湖では60段ほどの階段を下りて、堰堤にでて、ダムの上を通って、次のケーブル駅に向かう。晴れているが涼しい青々したダム湖を見て、観光放水の側を見る。見事に放水されていた。
しかしなるべく早くケーブルに乗らないとと思って、速足で歩く。わき目も降らずに突進している登山者の人たちもいらして、とても追いつけなかった。まあ、こちらもなんとか始発に乗れた。
ケーブルカーもトンネルの中を登る。こちらもアッという間なので寝られない。ザックを抱えてキチキチで座った。
ケーブルカーから今度はロープウェイ駅に移る。階段があったと思う。
こちらはケーブルカーから降りるのに時間がかかって、ロープウェイは、始発の次になってしまった。まあ10~15分後くらいなのだけれどね。
ロープウェイもコロナの関係で、定員の半分くらいしか乗れないみたいだった。しかし、風景は素晴らしい。黒部ダムを見下ろし、立山連峰を見上げて、支柱のないロープウェイに緊張しながらも景色に見とれた。見下ろすとイワツバメが群れ飛んでいた。ライチョウでも見えないかと目を凝らしたが、いないみたいだった。
ロープウェイ駅を降りると、またトロリーバスに乗り換え。確か階段を使った。そしてトンネルの中を通って、室堂平についた。ここでも階段を上った。休憩所と更衣室という部屋があって、そこのコインロッカーに今晩の宿で使うようなものを入れておいた。雨具は一応防風対策を兼ねて上着だけ持参。しかし暑そうなので水だけでも2.5キロくらいにはなるから、ザックが重い。
そこでうまく金沢のNさんと合流して、出発。記念写真でにぎわうスポットは敬遠して、遊歩道の方を進む。Nさんが何回か登っていらっしゃるというので、心強い。普通なら昼までには降りられますよとおっしゃって、浄土山から一周するコースを提案されたが、私たちの足では5時間くらいかかるし、大きな雪渓を下りるみたいで、アイゼンもないし無理そう。でも一応後で考えることにした。
遊歩道は石畳になっていて、見た目よりも歩きにくいのだ。
剣が峰方面
それに一の越までの間に8回くらい雪渓を渡った。普通に歩くよりは時間がかかったと思う。雪はザクザクなので、登りはあまり心配なく登れた。それでも、一の越山荘まで、普通は1時間のところが1時間半くらいかかった。
一の越山荘が見えて来た。
一の越の立派な簡易水洗のトイレの建物の屋根付きの通路からは、素晴らしい景色が望め、涼しい風が吹き渡って気持ちがよかった。
そこから出たところで山々を見ると、槍の穂先が一瞬雲の間から見渡せた。あの山はどこ、この山はどこという説明をしている人がいたが、あまり覚えていない。水晶岳や黒部五郎岳の方まで見えていたらしい。
立山雄山神社への道は、写真よりも急だった。
一の越山荘の前で、ク〇ブツーリズムの一行が、ガイドさんに、手荷物を減らして、サブザックで、ストックも持たないで3点確保で登ってくださいと注意していた。見上げるとすごい岩稜帯を続々と登山者が登っていくのが見えた。
それで私もこんな大荷物で登ったらバテテしまうと思って、サブザックに荷物を詰め替えたが、私のサブザックはパンパン、破けそうな状態だった。リーダーはサブザックをロッカーに置いていらしたということで、急遽さらに荷物を別の袋に入れて、リーダーに私の少しは軽いザックにバーナーと食料、水などを入れて、背負って頂き、私は軽いサブザックにして、またN氏に少し荷物を分担していただいてから、出発した。時間かかりますね。
ちょっと雲が出てきたみたい。
まあ、急な岩稜帯を私はハアハア言いながら(相変わらず高山病的に)ゆっくり登った。それで若い人たちには時々追い抜いていただいたが、大体途中で入れ替わったりして、最後は大差なかったかもしれない。穂高のザイテングラードもこんな感じなのかしら?ニの越の標識は見えず、気づいたら三の越のところ。
その先は、下りと登りが少しだけ、同じ道を通ったりした。多分登りの赤いペンキが新しかったので、四の越のあたりの豪雨による崩落場所のあたりなのかなと思った。登りルートが使えず、下山コースを共有して登山できるようにしたという情報があった。登るのに夢中で写真がほとんどない。
帰りに気づいた祠。黒い雲が湧いてきている。
4の越のところだと思うが、立ち入り危険という黄色の表示があった。そこから見える眼下には青いみくりが池と残雪の谷と遊歩道が見渡せた。
そのあたりからは、神社の建物がすぐ近くに見えるのだが、岩稜帯は手ごわく、一歩一歩深呼吸で登って行って、先行の仲間に追いつくことができた。
頂上はまじかか?
神社の建物が見えて来た。
仲間に遅れて到着したが、どこにいらっしゃるのか分からない。一人で三角点と説明の金属板が設置されている方に出た。その西側に方位盤があったが、疲れすぎていて、富士山がどこか見たかったのに、見損なってしまった。
後で撮った仲間の写真。自分は撮ってもらわなかったが、残念!
前方に神社の登拝所の受付と登拝所が見えた。すごい頂だ。赤い衣装の神主さんらしい方が太鼓をたたいて祈禱なさっていた。
仲間と合流して、まずはお湯を沸かしていただき、非常用のご飯にお湯を注いでから、お二人には登拝所の方に行っていただいた。待っている間、カンカン照りで焼けこげそうな日差し。後ろの神社の建物の脇に少しだけ日影があったので、私はそちらに移動した。中ではお札などを求めることができたみたいだが、疲れすぎて見に行くことさえしなかった。皆さんが戻られてから、食事をして、朝余ったゆで卵をむいて食べて頂いた。私は疲れから食欲がなく、ごはんは半分しか食べられなかったが、持参のサクランボは美味しく食べられてよかった。
片付けの間に、私は登拝所のあたりに行ったが、祈祷していただくのに700円かかるらしかったし、10~15分かかるというので、てっぺんに行きたい気もしたが、雲も出てきて、午後雨かもという予報もあり、近くの人に写真を撮っていただき、代わりにその方の写真も撮っていたら、赤い衣装の神主らしい方が通られて、一瞬その方のカメラの横に収まった。
直下のお花畑
頂上付近の人々
それから、黄色のペンキの下山路に従って、下山開始。岩だらけに時々滑りやすい砂利の道もあり、慎重に降りたので、登りよりは30分位早かったかもしれないが、時間がかかった。途中子供連れが、上着を腰に結んで、ズックくらいで降りていて、すぐ後ろに迫ってきたので、抜いてもらった。子供たちはなんとか親に手を引いてもらったり、指示してもらったりしながらも、無事に降りて行ったので、運動神経に感心した。荷物はさすがに持っていなかったけれど。
一の越小屋で何かお汁粉でもあったら休みましょうと言っていたのだが、ココアとコーヒー、後はおでんしかなくて、私はココアを頂いた。熱いので時間がかかりそうだし、相当に甘いので水を足して飲んだ。再度荷物を整理してからさらに下山。緩いと思ったが、結構時間がかかった。
雪渓では下りは滑りそうで、気を遣う。このコースを普通のスニーカーとかで歩いている若い女子たちがいて、滑ってばかりで大変そうだった。なるべく横向きにね、と伝えたが、彼女たちは最終的には道になっていない方を歩いて、かえって滑らなかったみたい。楽しそうだった。しばらくは雪渓まだ楽しめそうだ。
また石畳になった部分では、雄山の急な下りですっかり足の爪が痛くなっていて、辛かった。私は足が攣れないか心配していたのだが大丈夫で、リーダーの方が足が攣って、薬を飲んでいただき、N氏の提案でザックにあったアクエリアスを飲んでいただいて、治ったようだったので良かった。白馬に登った時に、足が攣れて攣れて困り抜いたのを思い出した。
私は、まもなく室堂だと思って、花の写真などを撮っては仲間を追いかけて、歩いた。思ったよりもイワイチョウの群落があった。でも黒い雲が広がってきたので、ピッチを上げた。
やっと建物が見えて来た。こちらは山小屋かも。
黒い雲
本当は温泉にも入りたかったし、みくりが池のそばにも行きたかったが、足がすっかり痛んで、これ以上は歩きたくなく、また雷でもなったら怖いので、休憩所で帰り支度しながら休憩をとった。N氏が買ってくださったアイス最中、ほてった身体に美味しかったです。ごちそうさまでした。
ゆっくりアイスを頂いてから、N氏はバスで立山方面に、私たちはトロリーバスで、大観峰へ。ケーブルの階段の上り下りが辛かったが、何とか乗り換えて、黒部ダムへ。ダムでは放水のところに虹が見えると騒いでいる観光客がいて、私ものぞいたら、端の方が虹になっていた。でも携帯、落とすと大変だし、早く帰りたい一心で、写真は撮らなかった。ここは行きに60段の階段を下りたので、トンネル内の緩い上り坂の上に60段登らないとならない。やっとのことで手すりにつかまりながら、登り切った。
最後の電気バスは少し待ち時間があったが、順調に乗れて、17:05の信濃大町行きの路線バスに乗ることができた。バスでは気持ち悪くなりそうで、結局あまり寝られなかった。
格安旅館にたどり着いたら、かなり古い建物のようで、なんと玄関まで階段が!勘弁してください!でも登らないと受付がないので、重い足を引きずって、玄関に。登山客が泊まって居るみたいだった。
ロビーとかは冷房もついていなくて暑い。部屋に入って、冷房がなかったらどうしようかと思ったが、さすがにエアコンはあって(でもついていなくて)速攻スイッチを入れた。
リーダーは地下の大浴場まで降りていらしたようだが、私は元気がなく、部屋のシャワーを浴びた。
外に食べに行くのも階段があるし、登山靴で行くのかと思うと面倒になって、残っていた非常食のあり合わせを頂いて、夕食とした。すみません、体力がなくて。
テレビも見ずにバタンキューだった。
朝も非常食の残りを頂いてすませた。梅がゆは疲れた身体にはちょうど良かった。冷蔵庫はなかったが、湯沸かしがあったので助かりました。朝も、外は暑くて、バスの待合所に冷房が入っていて助かった。本当なら涼しい山小屋に泊まると良いのだが、麓のビジネスホテルとか旅館の方が安いのでね。次の山予定もあるので、ぜいたくはできません。
駅のそばには真新し快適そうなビジネスホテルがあったのだが、申し込まなかったのは、たぶん土曜日が高かったのだと思う。申し込み当時は例外的な祝日のおかげで連休になっていることに気づいていなかったのだ。もう夏休みなんですね。
バスは7:42発のバスタ新宿までの高速路線バスだったが、白馬から来たらしく、熟睡していらっしゃる若者が乗っていた。
なん箇所かの停留所で、乗客を乗せて、バスは梓川で休憩。野菜分の補給に、野沢菜が入った焼き立てパンを買って頂いたが、美味しかった。ライチョウの里などの定番のお土産を少しばかり購入。
その後、もう一か所休憩してから、八王子の料金所もちょっとだけ渋滞していたが、無事に通過し、日野のあたりから数か所停留所にとまって、新宿に時間通り到着した。
バスタ新宿の下の涼しい店でサンドイッチを頂き、各々分かれて帰宅した。
弾丸登山ツアーでしたが、何とかケガもなく、帰宅できました。もう少し荷物を減らしたいのですが、どうしたらよいでしょうね?
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