我が家の今の神棚が出来たのは80年前なのか、90年前なのか、確たることは分りません。70年以上前であることだけは確かです。私が生まれたときにはすでに現在の姿になっていました。残念ながら父や祖母に確かめる機会がありませんでした。若い頃はさして興味もなく、今となっては仕方がありません。
我が家が築130年の古民家であることは既述のとおりです。しかし、神棚は最初から今の姿ではなかったと思われます。造りと材料に違いが見られるからです。奥の座敷などにも私が生まれる前にリフォームしたと思われる明確な造りの違いがあるので、少なくとも私が生まれる以前に1回以上の改築、リフォームが行われたことは間違いありません。神棚もおそらくは同様だろうと推測しています。
神棚下の梁(鴨居を兼ねている)は新しそうに見えますが、表面に薄い板を貼り合わせ新しく見せたものです。元々はすっかり黒くなっていました。
我が家が築130年の古民家であることは既述のとおりです。しかし、神棚は最初から今の姿ではなかったと思われます。造りと材料に違いが見られるからです。奥の座敷などにも私が生まれる前にリフォームしたと思われる明確な造りの違いがあるので、少なくとも私が生まれる以前に1回以上の改築、リフォームが行われたことは間違いありません。神棚もおそらくは同様だろうと推測しています。
神棚下の梁(鴨居を兼ねている)は新しそうに見えますが、表面に薄い板を貼り合わせ新しく見せたものです。元々はすっかり黒くなっていました。
下から見ると分ります。
神棚はいかにも後で作られたような造りです。
お歳徳神さんを掛ける釘は変えられた形跡が見えます。
格子戸はあまり複雑なものではありませんが、さすがに大工さんではなく建具屋さんの作製でしょうか。正確なところは分りません。しっかりしていて壊れているところはありません。ここでも昔の人の匠の技が見て取れます。
中央のお札を奉る部分は新しく、神棚に乗せたものです。新しいといっても40年くらいになりますが。その以前は簡素なものでした。
これを作ったのは当集落の大工さんで、我が家を改築した棟梁のもとで仕事をされていた方です。非常に腕のいい器用な方で、リタイヤされてから趣味的にこのようなものを作られていました。これは我が家のために作って下さったもので、父が心ばかりの謝礼をしただけです。最期まで手仕事をされ、百歳間近の長寿を全うされました。
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