里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のメインの甘柿は成り方が異常

2023年10月08日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿。当地では通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


今年は色付くのが意外に遅く、穫り始めたばかりです。
樹齢は正確ではありませんが、50年くらいになると思います。
家の入り口にあるので、大きくなり過ぎないよう剪定は必ず行っています。
そのため、幹周りはかなり太くなっているもののそれほど高くはなっていません。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任です。
一昨年は大豊作で昨年は成りがイマイチ。ただ昨年は果実が大きく悪くありませんでした。
隔年結果の原則で言うと今年は表年に当ります。
春は異常なくらい花が着きました。しかし、落花は多く葉が例年になく小さい。
その後の落果も多く、結果的に全体の成りはあまり良くありません。
と言うか、成り方のバランスが悪く異常です。


このように成るところには固まって異常なくらい着いています。


色付きが遅いところも同様。

こんな成り方です。


一方、成らないところはごく少ない。


例年、多少はこのようなことはありますが、これほど極端なのは滅多にありません。


この柿は渋の抜けるのが早く、青味が残っていても大概渋は抜けています。
しかし、甘味が十分乗り硬さも適度になるのは全体に色付いてからです。
まだまだ青味の残っている果実が多く、ピークは10日後くらいでしょうか。
すでに真っ赤になっている中央の2個は熟し柿。


穫り遅れたのではなく最初から軟らかく食べられません。今年は多い。気温が高いからだと思います。
少し穫ってみました。
綺麗な円形ではなく、頭に浅い十字の条が入ります。姿が良いとは言えません。


「ごじゅうめ」は通称。漢字なら五十目でも良いのかもしれません。
しかし、出所はおそらく五十匁。
正確に読めば「ごじゅうもんめ」です。なので公に認知されている訳ではありません。
小生の当て字と言われてもやむを得ないところではあります。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。正確には187.5gです。
通常は名前のとおりの大きさになります。
しかし、今年は成り方が変で、やや小さいようです。
剥いてみました。


ゴマが沢山入るのが特徴で甘味が強い。渋が抜けないことは殆どありません。
今年の柿はゴマが特段に多い。


ゴマが多いからと言って甘味が強いとは限らないかもしれませんが、確実に渋が抜けている証明にはなります。
「富有」や「次郎」など有名品種は当地では全く渋は抜けません。
小生も大丈夫と言われた品種を植えたことがありますが、結局半渋で駄目でした。
やはり先人が定着させた在来種に優るものなしです。
我が家にはほかに甘柿が3種あり、熟期も成りも異なります。



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2 コメント

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五十匁 (ume724)
2023-10-08 09:04:26
おはようございます。
「五十匁」と聞いて、真っ先に浮かんだのは「甲州百匁」という柿(不完全渋柿)でした。
調べてみたら、「甲州百匁」は宮城県では「蜂屋」と呼ばれ、
福島に次ぐ全国2位の栽培面積なんですね。

「五十匁」は「百匁」の半分の大きさですが、
お写真から甘みが伝わってきます。
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Unknown (kaz)
2023-10-08 13:43:59
ume724さんへ。
コメントありがとうございます。
さすがお詳しいですね。
甲州は百目と記憶していますが、多分百匁が出所でしょうね。
五十匁は小生のかってな当て字で誰もが認知している訳ではありません。
蜂屋は干し柿用で当地では通称とやま(富山?)です。
柿は在来化しているためか異名同種がかなりあるようですね。
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