里山悠々録

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タマネギ「ネオアース」の長期貯蔵態勢

2022年11月16日 | 畑:土物類

過日、タマネギ苗の植え付けを済ませたところです。
ただ今、今年収穫したタマネギの長期貯蔵態勢に入っているので、その状況を整理し記録します。
品種は中晩生種の「ネオアース」。長期貯蔵がメインの品種です。
かつては何品種か作っていましたが、今はこの1品種だけです。
6月12日に一斉収穫。今年のタマネギは自分でも納得できる豊作でした。
長期貯蔵では腐れを出さないことが何より大事で、そのためには一にも二にもしっかり乾燥させることに尽きます。
収穫後は、作業場の下屋に広げ、例年より長く10日余り陰干ししました。


その後、2通りの方法で乾燥しました。
一つは吊しが難しい大玉をかご形のコンテナに並べる方法。


コンテナの下にも空間を設けることで、上下から乾燥させます。
今年は連日雨が続いた時期もあり、乾燥不十分なまま重ねて詰め込むと貯蔵中に腐敗が出る可能性があります。
乾燥の目安となるのは茎の付け根と根の部分がしっかり乾くこと。大玉は特に注意が必要です。
乾燥しにくい年でしたが、8月早々には十分に乾燥したのを確認し、茎を切りコンテナに入れたまま室内に取り込みました。


もう一つは一般的な吊しによる乾燥方法。


中玉中心に8~10個のタマネギを、茎を2、30㎝付けてひもで竿に吊します。
ここは風通しが良く邪魔にもならないので乾燥にはいい場所です。
ただし、自然に光りが入り込むため、次第に緑化してくるものが出ます。
そこで、8月末に竿から下ろし茎を整理。かご形のコンテナに詰め、取り込みました。
この場所は雑然とはしていますが、風通しの良い解放されている室内です。


かご形のコンテナはそのままで、山形に盛るようにしました。
「ネオアース」は大玉の比率が高く、今年は特に大玉が多くなりました。


この時点で、昨年よりかなりボリュームがある状況でした。


次第に消費が進み、これが現在。


二手に積んであります。
収穫時から春先までの長期貯蔵の折り返し点を過ぎたところ。


大分少なくはなったものの、例年よりボリュームがあることは間違いないようです。
大玉は貯蔵性が劣ると言いますが、近年はあまり気にせず食しています。


さすがに特大玉は早めに消費するようにしていますが、未だかなり残っています。何の問題もありません。
この時期、珍しい「ネオアース」の萌芽。


年明け後はたまにありますが、今の時期は初めて見ました。どんな優秀なものでも100%はないわけで、むしろ微笑ましく思えます。
昔は何品種か作っていましたが、今はこの「ネオアース」一本。
翌年3月までは確実、4月まで食することも度々です。
中晩生の品種ながら、当地でもマルチ栽培では5月中から穫れるので殆ど不自由を感じません。
そして、この品種は肌が綺麗です。これは500g級の特大玉。


一皮剥くと、狐色のいい色になってきました。
まだまだ貯蔵の先は長く、腐敗や萌芽をチェックしつつ管理していきます。




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