我が家の庭の主とも言うべき古木のザクロ。
我が家の庭には樹齢100数十年と推定している古木が幾つかあります。
中でもこのザクロの存在感は他を圧しています。
しかし、老木だけに年々樹勢が弱ってきました。幹の腐れや空洞も目立ちます。
昔のように太い枝が伸びるようなことはなくなり、新しい枝は殆どが徒長枝です。
葉が黄葉するのも早く、すでに大半が落葉しています。
昔は実も沢山着けていましたが、20年前くらいからめっきり少なくなり近年は実を結ばないのが当たり前のようになってきました。
今年の夏も花が咲いたのは僅か。実が留まるのは難しいと思っていました。
しかし、花が咲いた後、実が留まったように見えていました。
もしかしたら落果せずに生長してくれるかもしれないと甘い期待をしていました。
それが実を着けてくれたと言うことです。
そもそもザクロは実の留まりが悪く花が咲いても結実するのは一部です。
樹勢が弱り花数僅かの状況では奇跡的といってよいかもしれません。
昔は樹勢がよく沢山の花が咲いたので結実率が悪くても沢山実を着けたのです。
一昨年、何年かぶりで固まって数個成り、この時も奇跡的と思ったものでした。
昨年は全く成らず、今年も難しいだろうと思っていたところでの1個。明るい気分になります。
幼少の頃は木によじ登って熟した実を採りよくしゃぶったものです。
ザクロの木には鋭くはないもののトゲ状のものがあります。
採るには少々痛い目をしないといけません。それでも物のなかった時代には貴重でした。
ザクロの実は完熟するとパックリと割れてきます。
しかし、それを待っても無理のようです。皮に張りがないと割れないのです。
放置しても皮が老化するだけなのでここで採ることにしました。
強制的に割ってみました。
完璧な赤色とまでは行きませんでしたが、鮮やかです。
ザクロの実は酸っぱいながらも甘味もあり、昔は果実として利用していました。
幼少の頃を思い、しゃぶってみました。懐かしい味が蘇ります。
ザクロは実に赤い種子が沢山入っていることから、古来子宝のシンボル、子孫繁栄の縁起のよい木とされています。
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