室温は、30.5度。
昼間は35度を越える猛暑、夜は32度の熱帯夜。
一日中居間のエアコンをかけて、夜は居間に敷布団を持ち込んで眠るという生活になりました。
夕方日が沈んでから、散歩がてら友人宅に行くと、夕焼けがとてもキレイだった。
こんな素敵な夕焼けを見るのは久し振りである。
昼間はとても外に出るわけにはいかず図書館で借りてきた小笠原文雄(ぶんゆう)さんの「なんとめでたいご臨終」を読み耽る。
小笠原医師は、岐阜市の医療法人聖徳会 小笠原内科院長で、名古屋大学内科を経て、1989年に小笠原内科を開院以来在宅看取りを1000人以上、ひとり暮らしの看取りを50人以上経験。
ガンの在宅看取り率95%を実践し、46の実例を本にしました。
どの患者も最後は家で死にたいと希望すれば、何とか叶えて、幸せそうな笑顔が出て、家族に囲まれながら、亡くなって行く様子が書かれています。
小笠原医師は、在宅医療は、「輪(わ)、和(わ)、話(わ)」と笑う医療です。
看護、介護等のすべての職種が同じ目線で、同じ立場でつながって輪となり、和の心を持ち、会話を大切にして笑い合い、支えながら、助けながらケアを行うことが大切です。
笑う門には福来る、そんな在宅ホスピス緩和ケアが望まれます。
そこに近所のおばちゃんや地域の人も加わり、地域包括ケアを行うことが大切です。
自然の摂理の中で、在宅ホスピス緩和ケアが広がった時に、日本は本当の「長寿」の国になるといっています。
夫は家に帰りたいとしきりに言っていたのに、病院で息を引き取りました。
もっと早くこの本と出会い、小笠原医師と出会っていたら、 夫を我が家で送ることが出来たのにと悔しくて仕方がありません。
母は、亡くなる当日もディサービスに行き、珍しくお昼を食べなかったと連絡があり、夕方家に帰り、義妹が大好きなお寿司を買ってきて、一つ食べて、夜8時頃義妹が様子を見に行くと、呼吸が止まって亡くなっていた。
家で自分のベットで、幸せな95年の生涯を全うした大往生でした。
私は病院で延命治療するのではなく、母のように天寿を全うして、絶対に家で死にたい。
今から息子や孃達にキチンと遺言やエンディングノートに書いておこう。
今日の万歩計は、8,270歩でした。