Let's Stay Together / Al Green (1972)
1957年にメンフィスで設立された「Hi Records」。このブログでもアン・ピーブルス(Ann Peebles)を紹介したことがあったが、レーベルの雄と言えばやっぱりアル・グリーン(Al Green)。初めて聴いたのはティナ・ターナー(Tina Turner)が表題曲をカヴァーした83年頃。でもしっかりと彼を意識して聴いたのはキース・リチャーズ(Keith Richards)が初めてソロ・アルバム「Talk Is Cheap」を作った頃だから、もう30年以上も前か。キースのソロに収録された曲が明らかにアル・グリーンに影響されていると知って聴いてみた。すると歌い方からサウンドから「完コピか(笑)」と思わせるくらいの影響されっぷり。キースが出演したラジオ番組や雑誌の特集でもフェイヴァリットに挙げていたりしていた。自分は昔から好きなアーティストのルーツを探ったりするのが好きなので、当然アル・グリーンもと思ったのだが、何故かオリジナル・アルバム購入までには至らずコンピ盤止まり。やっと代表作を購入となった。
個人的にメローで甘い曲っていうのはあまり得意ではないが、表題曲からスウィートに歌い上げる彼のヴォーカルは甘いのにいやらしくなく、特徴的な歌い方(発声の仕方)も慣れてくるとクセになる。ハイ・サウンドらしい抑制されたラッパも効果的。何しろバックの演奏がいい(ハウスバンドらしい)。プロデューサーのウィリー・ミッチェル(Willie Mitchell)はその昔トランペットをやっていたらしいから、そういうのも影響しているだろうか。彼がプロデュースしたこの後の「I Can't Stand The Rain」(1974)もラッパが効いていて素晴らしい作品だが、どちらもティナがカヴァー(しかも逸品)しているんだな。
オークションにて購入(¥470)
- CD (1993/9/7)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Capitol