USA / King Crimson (1975)
キング・クリムゾン(King Crimson)が1975年に発表したライヴ・アルバム「USA」。前年のアメリカはニュージャージー州アズベリー・パーク公演の音源を中心に編集している。時期的にはアルバム「Red」発表の後、つまり解散後だけれど、収録はそれよりも前になる。メンバーはフリップ(Robert Fripp)の他、ジョン・ウェットン(John Wetton)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)。その頃にはまだヴァイオリンのデヴィッド・クロス(David Cross)も参加していたが、ここでは差し替えられているとのこと(何があったんだ?)。冒頭にはフリップがイーノ(Brian Eno)と組んだ「(No Pussyfooting)」の曲の部分が流されている。
それまでに発売されていたライヴ・アルバムは悪名高い「Earthbound」だけだったのだから当時のファンは溜飲を下げただろう。音質の良さにも驚いたに違いない(っていうかこの音質が普通・笑)。フリップ翁が振り返るに”ブートレグで発表されるのはこの時期がほとんど”という人気の高い時期の演奏だけあって勢いもあって文句なしにかっこいい。編集は特に曲間など少々雑にも感じるところもあるが、全体を通して当時の緊張感ある熱い演奏を堪能することが出来る。それでもこのライヴ盤はなぜかCD化されるまでに随分かかって、発表されたのはようやく2002年になってからだったとのこと。
ネット・ショップにて購入(¥680)
- Label : ユニバーサル インターナショナル
- ASIN : B00013YROG
- Disc : 1