滋賀県の湖東地域の古い建物や有形文化財巡りドライヴ。この日は運悪く(というか調査不足)で何軒もの飲食店や商店に振られ、結局土産に買って帰ったのは旧中山道の愛知川宿にある「しろ平老舗」の1軒のみ。こちら創業が慶応元年(1865)で現在5代目だという150余年もの凄い歴史のある和菓子屋だ。所々に古い建物が残る街道沿いにある店に着き、駐車場に車を停めてガラス木戸を引く。店内にはガラス・ケースの中に色々な菓子が並んでいた。購入したのは「しろ平最中」「湖東三山」「米どころ」「びん細工てまり」の4品。
家に帰って妻と分けっこ。「しろ平最中」は、家紋だろうか3つの葉がデザインされた最中種の中につぶ餡、そして緑色の柚子餡が。爽やかな風味もあって旨い。「湖東三山」は容器に3つのきな粉餅。こちらは上品な甘さ。黒糖のコクを感じられる。「米どころ」は俵型をした最中。最中種には”近江米”の文字が。オーソドックスなつぶ餡かと思いきや、中には餅(求肥)が。あんこも旨いなァ。最後の「びん細工てまり」は郷土の伝承具を模した抹茶味のくず羊羹で、中には小さな栗の粒が入っている。滑らかな口当たりでこれもいい感じ。ゆっくり食べようと思っていたのに結局立て続けに全て味わってしまった。(勘定は¥1,200程)
↓ たまたま車を停めた所にあった東近江市西中野町の住宅(建築詳細不明)◇。本当に一般の住宅なのだろうか、立派な煉瓦塀が広い邸宅を取り囲んでいる。
↓ 東近江市西中野町の御代参街道沿いに建つ住宅(建築詳細不明)◇。「宮路医院」に隣接している。残念ながら目当ての古い醫院の建物は取り壊されてしまったようだ。こちらが医院宅の主屋と思われる。塀で見づらいが玄関横に洋館がくっついている。
↓ こちらも御代参街道沿いの施設「レンガのえんとつとまれ(旧・マルハチ醤油醸造所)」(大正~昭和初期・建造、改造)◇。この日は閉まっていたが、NPO法人が運営していてレストランもあるそうだ。
↓ 近江鉄道八日市線の「新八日市駅(旧・湖南鉄道・八日市口駅)」(大正11年・1922・建造)◇。パステルカラー、下見板張りの洋風建築。現在は塞がれているが、実は1階に特等客用待合室があるのだとか。
↓ 愛荘町の旧中山道沿いにある料理屋「近江商人亭(旧・田中家住宅)」(主屋:大正8年・1919・建造)◇。国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 「愛知川ふれあい本陣(旧・近江銀行愛知川支店)」(大正15年・1926・建造、改造)◇。現在は綺麗にリノヴェーションされて愛知川宿の交流館として利用されていて、裏手にはレストラン等もある。
↓ 旧中山道の愛知川宿(えちがわじゅく)近辺を散策。そこで見つけた一風変わった一般住宅(建築詳細不明)◇。きっとかつては何かの商売をされていたんじゃないかな。屋根や玄関周りの意匠が特徴的。
↓ 愛知川宿の日本料理店「竹平楼」(建築詳細不明)◇。創業は宝暦8年(1758)だそうで、元は旅籠だったのだそう。
↓ 犬上郡豊郷町の畑の真ん中にある「龍ヶ池揚水機場」(明治43年・1910・建造)◇。ボイラー用の煉瓦の煙突には片仮名で「タツガイケ」とある。現在は電化されているそうだが、ちゃんと現役で稼働中とのこと。
↓ 「龍ヶ池揚水機場」からあまり離れていない「砂山池揚水機場」(明治44年・1911・建造)◇。こちらは稼働しているのかどうかは分からなかった。
↓ 彦根市犬方町を通った際に気になった建物(建築詳細不明)◇。事務所か何かに使われていたろうか、1階部分の木枠の窓面が大きい。
↓ 彦根市犬方町にある「若林家住宅洋室棟」(昭和3年・1928・建造)◇。大きな屋敷の塀の中に日本家屋と並んでポップな色の瓦を使った洋館が建っている。敷地内の建物は全て国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 彦根市高宮町の旧中山道・高宮宿にある「不破家住宅主屋」(安政3年・1857・建造)◇。江戸時代の建物だが現在も普通に住宅として使われているようだ。国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 同じく高宮宿の旧中山道沿いにある「座・楽庵(旧・布惣<加藤家住宅>)」(文政期・建造、改造)◇。麻布で栄えた高宮宿の問屋の主屋。大きなむくり屋根が素晴らしい。現在は県内の大学生が運営する「ギャラリー喫茶おとくら」が入っている。国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 高宮宿の高宮神社参道に建つ「馬場家住宅」(天保4年・1833・建造)◇。
↓ こちらも高宮宿の中仙道沿いにある「馬場提灯店」(建築詳細不明)◇。古い建物かどうかは分からないが軒先には提灯が並ぶ。建物のすぐ脇には用水が流れていて落ち着いた雰囲気。
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川1504-1
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