ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ジューダス・プリースト @名古屋・愛知県芸術劇場・大ホール

2024年12月07日 | ライヴ(日本公演)

ジューダス・プリースト (12月5日・名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール)

 

ジューダス・プリースト(Judas Priest)の来日公演初日、名古屋公演に参戦。2018年来日時のこの地方は「バロー文化ホール(多治見市文化会館)」というびっくりな会場で(笑)、行き損ねてしまって後悔していた。今回は逃すまいと早々にチケットを購入。発券が公演の数日前っていうのは転売防止だろうが、チケットを見てがっかり。4階席…。だいたいステージ前のGOLD指定席以外は全部S席ってどうよ? 1階中程や2階前列と4階席(→まだ5階席もある)の価値が同じな訳が無い。日本の観客もそろそろこの招聘元の手抜き(横暴)を糾弾すべきだと思うんだけれど…。

会場に着くと開場時間が30分程遅れ、帰りのことも考えなくてはいけなくなったのでヒヤヒヤ。自分は沢山のライヴを経験している方だと思うが、実は”ヘヴィメタル”のコンサートは初めて。もっとスタッドの付いた革の服を来たファンばかりかと思ったらそうでもなかった(笑)。問題の4階席は…天井から見下ろす感じ。遠い。単眼鏡が必須。指定席でここまでがっかりしたのは久しぶり。これがS席でなかったらもちろん腹に入るんだけれど…。幸い自分の前の客は立たなかったので良かったが、これで立たれていたらストレスが溜まったろう。幸い15分程遅れただけで開演。さすがに音は悪くないが、ホールの性質上、4階は横に壁があるクローズドなスペースなのでやっぱりライヴ感がそがれる。(↓実際の見え方としてはこんな感じ)

お約束のブラック・サバス(Black Sabbath)の「War Pigs」が鳴り、コンサートに突入。御年73歳で好々爺然としたロブ・ハルフォード(Rob Halford)が登場すると観客が温かく迎えているのが微笑ましい。ロブといえばハイ・トーンのシャウト。さすがにもう無理だろうと思っていたが、いやいやなかなかの熱唱。後半になるに従って調子も上がっていたようだ。凄いなァ。もともとヘヴィメタルって演奏力の高さが必須だと思うけれど、ここでもバックは鉄壁。病気を患って離脱しているグレン・ティプトン(Glenn Tipton)を映像で参加させるなんていう演出もニクイ。

 

アルバムでもそうなのだが、ジューダス・プリーストの楽曲はいかにもイギリス的なシンガロン・タイプの曲が多いのでコンサートは盛り上がる。階下の様子は見えないので分からないが、ステージから遥か高くの遠い4階席でも盛り上がっていた(笑)。衣装や振りの様式美もしっかりで楽しめる。理由は知らないがロブは1曲毎に舞台袖に捌けていく。何でだろう? 新しい曲を数曲交えながら彼らのクラシックを連発のセットリスト。ロブの日本のファンへの愛溢れる言葉も嬉しい。最後はお約束のバイクでの登場(写真下2枚目)。大団円となって終了した。オーディエンスに向かって何度も丁寧にお辞儀をするロブに感動。初めて彼らの映像を観たのは小さい頃にテレビで放映されたUSフェスティヴァルだったか。とうとうその御本尊の姿を観ることが出来て楽しかった(席の割り振りは別として)。

 

ロブ・ハルフォード (Rob Halford, V)
グレン・ティプトン (Glenn Tipton, G) ※活動休止中
イアン・ヒル (Ian Hill, B)
リッチー・フォークナー (Richie Faulkner, G)
スコット・トラヴィス (Scott Travis, Ds.) 
アンディ・スニープ(Andy Sneap, G)

< Setlist >

Intro - War Pigs (Black Sabbath)

Invincible Shield Tour Anthem
Panic Attack
You've Got Another Thing Comin'
Rapid Fire
Breaking the Law
Riding on the Wind
Love Bites
Devil's Child
Saints in Hell
Crown of Horns
Sinner
Turbo Lover
Invincible Shield
Victim of Changes
The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
Painkiller

 ( Encore )

The Hellion
Electric Eye
Hell Bent for Leather
Living After Midnight

Outro - We Are the Champions (Queen)


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7 コメント

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Unknown (たいぴろ)
2024-12-07 22:32:52
ジューダス行かれたんだ、良いなあー
とは言え、私は有名曲2、3曲しかしらなくて、今まであまり関心は無かったかな。
でもこの歳になると、やっぱり見たかったなぁって言う気持ちがあります。80年代のバンドは皆さんお年だし、次はいつあるかわかりませんからねー。
愛知芸術ホールでヘビメタってなんか笑いますね。
返信する
Unknown (ハリー)
2024-12-08 07:02:54
たいぴろさん、こんにちは。

私も昔から洋楽全般聴いてきたのですが、ジューダス・プリーストをしっかり聴くようになったのは
実はまだごく最近なんです。今までヘヴィーメタル(どこまでっていう話もありますが)に縁が
無かったもので。今でも大半のバンドは苦手なままなんですが、ジューダス・プリーストは本当に
好きになりました(苦節40年・笑)。

>愛知芸術ホールでヘビメタ

キリスト教的なバックグラウンドと様式美を表現するという意味では意外と合ってるのかも
しれませんが(笑)、やっぱり上の方の席はちょっと辛かったですねー。
返信する
私も行く予定です。 (ミュウ)
2024-12-08 17:10:58
こんばんは。

私も、近日中に行く予定です。
仕事を休んで、新幹線で駆けつけるので、
まずは無事に会場に辿りつけるかが心配です。
私の住む東北から東京は遠いんです。
毎回、東京近辺のライブはまずは、交通や天気が心配になります。まずは無事に着きたいです。
Tシャツは8000円になってましたね。
もうインフレすごい。

最近はメタル系となると、ライブハウスが多いんですよね。でかい会場をいっぱいにできるのは、
一部バンドですね。
おっしゃる通り、目の前に背の高い人が立ったら、
けっこうきつい。
あと、最近はみんなS席です。有名バンドはみんな高額。
別枠でオールスタンディングの前の方の席(場所?)が設定されたりしますが、めちゃ高価格だし、それこそ、身長が低いときつい。
立ちっぱなしもきつい。

私も、指定のS席ですが、どれだけ、ステージを見ることができるか不安です。

セットリストは、ネットで公開されている、海外ツアーの内容と同じですね。
最近は情報がかなり漏れているので、準備ができます。意外にも新作からは少ないです。
最近発売されたデビュー作のリマスター・リミックス盤からやるかなと思ったがやりませんね。

最新作が歴史的傑作の内容なので、今回はかなり盛り上がっています。メンバーも高齢で、いつバンドが終わっても不思議ない年齢ですしね。(観客も高齢化してます。)

私は、自分のブログで、全作品を振り返り中です(今、ちょっと休んでいます)。よろしかったら、見てくださいね。
日本デビュー時に高校1年生でした。それからずっと聴いています。まさか、2024年にも存在しているとは露ほどにも思いませんでした(笑)。
返信する
Unknown (ハリー)
2024-12-08 17:52:36
ミュウさん、こんにちは。

色々ネタバレして申し訳ありません。

>交通や天気が心配

ホントですねー、特に冬はね。無事に会場入りすることを祈っております。

>最近はみんなS席

これ何とかなんないですかねー。購入時に席を選ぶことが出来ればまだ納得がいくのですが。

>デビュー作のリマスター

私もひょっとしたらと思っていたのですが、海外の過去のセトリと同じでした。よほど全ての
曲を知っているようなアーティストならアレですが、最近はしっかり予習していくように
なりました。過去のセトリを参考に予習アルバムを編集して(←これも楽しい)、家や車で
ずーっと聴いてから行きます。ライヴで知らない曲があることほど寂しいことはないですから。

楽しいコンサートになりますように!!
返信する
Unknown (ひろし)
2024-12-10 11:50:46
ハリーさん

こんにちは。
ご無沙汰しておりますがお元気そうで何よりです。
変わらず、拝見しております。
今年は親の体調とかもあって、大人しくしています。

ジューダス、観にいかれたとの事。良かったです!。
SNS界隈でも、かなりポストされていましたし
私のフォロワーさん達も各地で楽しまれていました。
座席の件は残念でしたね...。
音は悪くはないのでしょうがお察しします。
全体の動きは視れるのですが...。
ロブ、頑張っていた様ですね!。
温かく迎えるファンも高齢になっていますし、
ファッションも落ち着いていたのでしょう。
詳細なレポートをありがとうございました!。

時節柄、どうか、ご自愛ください。
返信する
Unknown (ハリー)
2024-12-10 14:26:02
ひろしさん、こんにちは。

ひろしさんのお勧めもあってとうとうライヴにまで行くようになりましたよ!(笑)。

>ロブ、頑張っていた様ですね

いやホント、熱唱でした。正直2024年にロブがあそこまで歌えるとは思っていなかったので
嬉しかったし感激しました。観客の「心から好きっ」っていう温かい雰囲気やシンガロンも
とてもよかったです。行ってみてヨカッタ。
返信する
Unknown (ひろし)
2024-12-10 18:43:54
ハリーさん

そう仰っていただき、凄く嬉しいです!。
貴重なライブでしたし
ハリーさんが観れて本当に良かったなと思いました!。
そして、本当にありがとうございます。
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