Coverdale・Page (1993)
ホワイトスネイク(Whitesnake)のデイヴィッド・カヴァーデイル(David Coverdale)とレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のジミー・ペイジ(Jimmy Page)によるユニット。ツェッペリンはオフィシャルはもちろん、ブートレグ(海賊盤)まで買い漁るファンだったが、当時は見向きもしなかったこのアルバムを今更になって購入。もちろん当時あった来日公演にも参戦していない。自分はホワイトスネイクはほとんど聴いたことが無いのだが、一聴してツェッペリンに影響を受けまくっているのは明らかだった。中にはコピーだなんて揶揄する声もあったんじゃなかったか。それが合体してしまうなんて…。ロバート・プラント(Robert Plant)に振られ続けていたジミーがついにこんなものに手を出してしまったかと…。当時はしっかり聴きもせず、恥も外聞も無いのか、と憤り(当時の音楽評論家連中の感想もそんなだった気がする)「イロモノ」として捉え、遠ざけていたのだ(今思えば惜しい事をした)。
何かの雑誌を読んでいた時に「あれはあれで悪くなかった」的な論調を目にして、ついに手を出したこのアルバム(遅い)、後に聴いたペイジ・プラント(Jimmy Page Robert Plant)のアルバムの出来に何だか煮え切らなかった身からすると、90年代らしい快活な音作りといい、高音もありの落ち着いたヴォーカルといい、完全復活(当時)を思わせるジミーのリフといい、アルバムとしてまとまりがあり、なかなかのもの。これっていう決定的な曲こそ無いが、全体に曲も粒揃い。アコースティックなギターの音色から、ハードなリフに切り替わるところ、ちょっと中東ぽい旋律を混ぜる、なんてまんまツェッペリンだが、少なくとも個人的にはツェッペリン時代の曲の再演など、自己コピーになってしまい中途半端に感じたペイジ・プラントと比べて「これはこれで悪くない」。見直した。
中古店にて購入(¥225)
- CD (1993/3/16)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Geffen Records
( カバーデル カバーデイル カバーディル カヴァーデル カヴァーデイル )
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