Transformation / Tal Wilkenfeld (2007)
オーストラリア出身のベーシスト、タル・ウィルケンフェルド(Tal Wilkenfeld)。自分が彼女を知ったのは衛星放送かなんかで観たジェフ・ベック(Jeff Beck)のバンドに参加した2008年の「Performing This Week...Live At Ronnie Scott's」で(後にCDとDVDで買い直すほど気に入った)。可愛い顔をしてなかなか凄いベースを弾いていて、ベックらも観客も彼女が可愛らしくて仕方がないといった様子が微笑ましかった。どうして彼女がベックに抜擢されたのかという経緯はよく知らないのだが、同時期に発売されていたこのソロ・アルバムを見付けたので聴いてみた。
バンドの面子はよく知らないが、いわゆる”ジャズ・フュージョン”あるいは”ジャズ・ロック”の範疇で、ベース・ギタリストのリーダー・アルバムらしい仕上がり。こういう音楽の常でいわゆる代名詞となるようなヒット曲は生まれにくいし、ヴォーカルは無いのでどうしても他の同趣向のアルバムと印象は重なりがちだが、若干21歳(当時)でこの堂々としたプレイよ。作曲も全て彼女だそう。15歳でオーストラリアを出るまでCDを3枚しか持っていなかったというのだから、天賦の才能っていうのはやはりあるんだな。ジェフはもちろん、楽屋裏で挨拶してきたあのミック・ジャガー(Mick Jagger)に「お名前は?」と訊いたというのだから凄い(笑)。セカンド・アルバムは2019年に出ているようだが、そちらはヴォーカル入り。サンプルを聴いたけれど結構低い声なのに驚いた。そちらも買ってみようかな。
ネット・オークションにて購入(¥589)
- Label : Ais
- ASIN : B000UZ4GOQ
- Disc : 1
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