キートンの四方山話

大学で産学連携や知財をやっています。海洋・深海や船舶関係が多め。発言はあくまで個人的見解で所属の組織とは関係ありません

『シンデレラマン』

2005-10-10 01:55:12 | 映画・コミック等の感想
川崎のTOHOに『シンデレラマン』を見に行く。
よくある成功物語かと思って見に行っていなかったのと、CMが好きではなかったのですが、連休で暇だったので見に行く。しかし、予想に反して大満足。大変すばらしい映画でした。もう途中から泣いてばかりだったし、ボクシングのシーンは、本当に拳を握り締めて主人公と一緒に頭や身体を振っていました(^_^)。
http://www.movies.co.jp/cinderellaman/

家族愛を中心にしているので、"シンデレラマン"として人々の希望になっていたということがあまり描かれていなかったけど、大満足。
R=クロウとR=ゼルウィガーの熱演も光りました。この二人、あまり好きではなかったのですが、今回は良かった。作品ともにアカデミー賞を是非とって欲しい。
特にR=ゼルウィガー、『ブリジット・ジョーンズの日記』の頃は好きではなかったのですが、今回はR=クロウ演じるジム=ブラドックよりもよかったと思うし、共感していました。

ジム=ブラドックは、父親になったらこうありたいと思う理想のような人。子供が盗んできた肉を返しに行った時に、子供を諭す所は良かったな~。
「リングの上で殴られるのは我慢できる」(家族がつらい思いをする方が耐えられないということでしょうか)、なぜリングに上がるのかと聞かれて「ミルク」(ほんとうに生活するために頑張る、という大黒柱という言葉を思い出しました)、というセリフが印象に残っています。ちなみにセリフはうろ覚え。

奥さんであるメイが、ブラドックのマナージャー/セコンドであるジョーの家に押しかけるシーンも好き。家具を売り払ってまでブラドックにかけるジョーにも感動しましたが、ジョーの奥さんとメイが二人で、家具がないがらんとした部屋でテーブルに向かい合わせに座って紅茶を飲みながら会話するシーンが印象的。女性には女性の強さがあり、つねに闘っていかねばならないと。何もない部屋で「素敵な部屋ね」と笑いあう彼女達のシーンでは涙が出そうになた。パンフレットにあったけど"・・・観るものに教えてくれる。貧しさも不安も不幸も、人の品性を、けして損ねる事がないと言うことを"というコメントの通りだと思います。

今の世の中、共働きが一般的なので、単純に比較は出来ないだろうけど、ブラドックやメイ、子供達。そしてそれらを支える親類や親友達。なんだか「理想」がそこにありました。

当時のアメリカ史をもっと知っていれば、さらに楽しめたと思う。パンフレットに少し書いてあったので、先に読んでおけばよかったと思いました。

そうそう、パンフレットといえば、やけに家族愛や「父親」「家庭」に重きをおいたコメントが多かった。"少子化"が深刻なのね、と思った。好きで独りでいるわけではないんですけどね~(苦笑)。

DVDが出るのが楽しみです。



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1 コメント

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こんばんは (あん)
2005-10-10 22:32:39
感動しました。実話の重みがありますよね。遊びに来てね。
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