2020年8月1日と8日の土曜日に「綱島公園・真夏の夜の自然探検2020」を行ないました。
この時に夜間、外灯などの人工光に集まってくる昆虫たちを見ようと両日ともライトトラップを仕掛けたのですが、何も光には来ませんでした。
これは夜、光に集まってくる昆虫たちに限りません。私が子供のころ、真夏の昼間によく見られた昆虫たちもあまり見かけなくなってしまいました。
こうした昆虫たちは一体どこにいってしまったのでしょう・・・。本当に私たちの身の回りから姿を消してしまったのでしょうか?
鶴見区にある県立三ツ池公園に行き、クズやカナムグラといったツル性の植物の生えた茂みに入ってみました。
するとスケバハゴロモとベッコウハゴロモがいました!
私が子供の頃、アジサイやユキヤナギの茂みでよく見かけた昆虫たちです。
ベッコウハゴロモ(カメムシ目(半翅目)ハゴロモ科)
スケバハゴロモ(カメムシ目(半翅目)ハゴロモ科)
昔は草地と乾燥した地面の混じったようなところで、ヒシバッタという体長1㎝くらいしかない小さなバッタや、それよりもっとちいさい5mmくらいしかないバッタもよく見かけたものです。クズの茂みではオジロアシナガゾウムシという、鳥の糞に擬態した大型のゾウムシもよく見かけました。
環境さえ残っていれば、その環境に生息する昆虫たちは、まだ見られるものもいるようです。
綱島公園の「真夏の夜の自然探検」では死骸でしたが、アオドウガネという甲虫類も見られました。
子供たちは「カナブンを見つけたよ~!」と言ってきたのですが、カナブンは昼間に活動し樹液を吸うのに対し、アオドウガネはカナブンと比べて丸みを帯びた体型をしていて、夜活動し植物の葉を食べます。
カナブンと似たものに他にはハナムグリという昆虫がいて、こちらは昼間に活動し、花の花粉を食べます。
夏ももうすぐ終わってしまいますが、残りの期間で、昔よく見られた昆虫たちを探して、来年の夏の自然観察会につなげていきたいと思います。