今日のうた

思いつくままに書いています

ディア・ハンター

2018-12-16 09:16:48 | ④映画、テレビ、ラジオ、動画
これまで観た中で一番よかった映画はと聞かれたら、私は迷うことなく
『ディア・ハンター』と答えるだろう。
14日から『ディア・ハンター4Kデジタル修復版』が上映されている。

だが、ちょっと待って! このポスターは余りにも酷いじゃないですか、角川さん。
この映画はベトナム戦争を扱っていてはいても、衝撃的なロシアンルーレットを扱ってはいても
あくまでも青春映画なのだ。
このポスターでは「なんだ、戦争映画か、残酷そうだな」と引いてしまう人が出てくるだろう。
今、青春真っ盛りの人に、そして青春を遠の昔に過ぎてしまった人に観てもらいたい映画だ。

映画はペンシルベニア州のピッツバーグ郊外に住む、ロシア系の若者が主人公だ。
彼らは製鉄所で働いているだ。トランプの言う「ラストベルト」だ。
仲間の一人、スティーブの結婚式が行われている。
町を挙げてみんなで準備し、みんなで祝い、みんなでロシアのコロブチカ(民謡)に合わせて踊る。
新婦もみんなと一緒に踊りまくっている。
この場面が私は大好きだ。何度観ても幸せな気持ちになる。

だが結婚式は、徴兵されてベトナムに向かうマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、
ニック(クリストファー・ウォーケン)そしてスティーブの壮行会も兼ねていた。
一夜明けて早朝、彼らは鹿狩りに出かける。
この場面はうつくしい。
そして二年後、彼らは……。

1978年の映画なので、ロバート・デニーロも、メリル・ストリープも若い。
クリストファー・ウォーケンの危ういまでのナイーブさに、私はやられてしまった。
戦闘場面が多いわけではないのに、戦争の非情さが心の奥底まで伝わってくる映画だ。








「『ディア・ハンター4Kデジタル修復版』(動画あり)」
          ↓            
http://cinemakadokawa.jp/deerhunter/
         



(画像はお借りしました)

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