■【きょうの人】 0306 塚原 卜伝 戦国時代の剣士で鹿島新当流を開く
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■ 塚原 卜伝 戦国時代の剣士で鹿島新当流を開く
つかはら ぼくでん
延徳元年(1489年)-元亀2年2月11日(1571年3月6日)
日本の戦国時代の剣士で、兵法家です。父祖伝来の鹿島古流(鹿島中古流)に加え、天真正伝香取神道流を修めて、鹿島新当流を開きました。
鹿島神宮の神官で大掾氏の一族・鹿島氏の四家老の一人である卜部覚賢(吉川覚賢、よしかわあきかた)の次男として、常陸国鹿島(現・鹿嶋市宮中)に生まれました。
卜伝は号で、実家である吉川家の本姓の卜部(うらべ)に由来します。
剣豪・松本政信の奥義「一之太刀(ひとつのたち)」が養父の安幹から伝授されました。
卜伝の弟子であります加藤信俊の孫の手による『卜伝遺訓抄』の後書によりますと、その戦績は、目を見張るようなもので、一度も不覚を取ったことがないと文献に記されています。
卜伝は、琵琶湖の船中で若い剣士と乗り合いになり、相手が卜伝だと知ったその剣士が決闘を挑むなど、いろいろなことを経験してきたようです。
飛ぶハエを、箸でつまんだというような逸話も残っています。
若い頃の宮本武蔵が、卜伝の食事中に勝負を挑んで斬り込み、卜伝がとっさに囲炉裏の鍋の蓋を盾にして武蔵の刀を受け止めたとする逸話があります。しかし、実際には、武蔵が生まれるよりも前に卜伝は死んでいるため、卜伝と武蔵が直接出会うことは有り得ないことでした。
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