■【知り得PC情報】04 【入門】 PCのキーボードに付帯する便利な機能を知ろう 3
■■ 知っているようで知らないPCのキーボードの使い方
私は長年、PCによるアプリケーションの利用には、メニューバーからメニューを選んで、PCの操作をするということがあたりまえであり、それがベストであると思い込んで、何十年もその様にしてPCを使ってきました。キーコマンドという機能があるのは知っていましたが「メニューから機能選択するのが基本だろう」という思いで、なんら自分のPCの使い方に疑問を持ちませんでした。
ところが、近年の自分自身のPC操作をみますと、上記は基本ですが、キーコマンドを利用していることに気づきました。ここでいう「キーコマンド」とは、たとえば「文字を太字にする」というような操作をするときに画面上部に表示されるメニューバーを使うのではなく、[Ctrl]キーを押しながらBキーを押すことにより太字にするという操作を指します。
オーソドックスなメニューからの機能指定では、キーボードから手を離して、マウスに手を動かし、画面上でポインターをメニューにあわせて操作をします。キーボードから手を離さざるを得ないのです。とりわけメニュー利用が多い操作の時には、従来のやり方ですと、キーボードからマウスへ手を動かすという動作による時間ロスが多いのです。
かつては、キーコマンドに対して、メリットを感じなかったのが、近年の自分自身のPC操作を見ますと、様変わりをしたように思えます。どちらの操作方法でも時間的には大差はないでしょう。ところがマウスを使うことにより、思考が一旦停止して、操作に注意がそそがれてしまうのです。
同じ作業をするにも、「塵も積もれば山となる」違いが生じているのではないかと思っています。
その様な視点で、初心に戻って、キーボードの使い方について記述してゆきたいと思います。
ベテランでも、ヘビーユーザーでも、莫迦にしないでご覧下さると、新しい発見があるかもしれません。
◆【入門】 PCのキーボードに付帯する便利な機能を知ろう 3
アルファベットや数字以外にもいろいろなキーの機能や使い方について説明していますが、さらに紹介を続けます。
◇ [End]キー (エンド・キー)
[End]キーを押しますと、カーソルが行末頭にジャンプします。ブラウザーが開かれているような使用状況では、ウィンドウの最後尾までスクロールします。
フルサイズのキーボードですと、[End]キーがついていますが、モバイルPCや小型なキーボードですと、矢印キーと兼用されていることがあります。その場合には、【Fn】を押しながら[End]キーを押します。
◇ [Page Up]キー (ロールアップ・キー)
[Page Up]キーを押しますと、前のページまたはウィンドウの1画面分ほど上方にスクロールします。
フルサイズのキーボードですと、[Page Up]キーがついていますが、モバイルPCや小型なキーボードですと、矢印キーと兼用されていることがあります。その場合には、【Fn】を押しながら[Page Up]キーを押します。また、表記も[Pg Up]などと省略された形で表記されていることがあります。
◇ [Page Down]キー (ロールダウン・キー)
[Page Down]キーを押しますと、前のページまたはウィンドウの1画面分ほど下方にスクロールします。
フルサイズのキーボードですと、[Page Down]キーがついていますが、モバイルPCや小型なキーボードですと、矢印キーと兼用されていることがあります。その場合には、【Fn】を押しながら[Page Down]キーを押します。また、表記も[Pg Dn]などと省略された形で表記されていることがあります。
◇ [Print Screen]キー (プリントスクリーン・キー)
ディスプレイ上に表示している画面を、そのまま画像データとしてキャッシュメモリーに保存されます。
キャッシュメモリーというのは、データが一時的に保存される機能ですので、そのままでは保存されたかどうかがわかりません。wordなどのアプリケーションに貼り付けます。画像データとして保存したい場合には、画像処理用のアプリケーションに貼り付けてから、画像形式で保存します。
【裏技】
[Print Screen]キーは、全画面コピーをする時には便利ですが、ポップアップ設定画面だけをコピーしたいことがあります。その場合には、[Ctrl]キー、[Alt]キー、[Print Screen]キーの3つのキーを同時に押しますと、ポップアップされた部分だけをコピーできます。
◇ [Num Lock]キー (数字入力切り替えキー)
テンキーで数字の入力をしたり、数字入力を中止したりする時の切り替えができます。このキーを押すたびにONとOffを切り替えることができます。
多くのキーボードで、このキーがONになっているときは、[Num Lock]と書かれたランプが点灯します。ただし、小型なキーやノートPCでは、このランプが付いていないモノが多いです。
テンキーを使って、数字を入力しようとしても、数字入力ができない場合は、このランプが点灯しているかどうかを確認して下さい。このランプがオフになっている場合には、[Num Lock]キーを再度押してから数字を入力します。
テンキーが付いていないキーボードで、文字キー(最上段のキーではない)に数字が刻印指定ある場合には、[Num Lock]キーでONにしますと、その文字キーを擬似的にテンキーとして利用することができます。テンキーが付いていないキーボードで、数字を連続的に入力する場合には大変便利です。
◇ [Scroll Lock]キー (スクロールロック・キー)
Excelで大の表を利用している時やwordを横長文書を作成しているときに、[Scroll Lock]キーを使いますと、その時にアクティブなセルより一画面右のシートに表示が切り替わります。
このキーも、押すたびにONとOffを切り替えることができます。
人によっては、ほとんど使うことがないキーでしょう。
◇ [Pause/break]キー (ポーズ・ブレイク・キー)
単独で使うキーではなく、[Windows]キー(マイクロソフトのロゴキー)と同時に押しますと、システムのプロパティ画面が開きます。
パソコンのシステム情報を確認できますので、その必要性があるときには便利なキーです。しかし、このキーも大半の人がほとんど利用しないでしょう。キーボードによっては、このキー時代が付いていない物があります。
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