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【お節介焼き情報】 『まねぶ』は実力養成の第一歩
実力を活かせるプロフェッショナルをめざそう
1970年代から、半世紀にわたり「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
コンサルタント・士業としての成功だけではなく、ビジネスパーソンにも通じることです。お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、まとめてみました。
■「枕草子に登場する『まねぶ』は実力養成の第一歩」を貫く
「まねぶ」は、「まねる」と「まなぶ」の合成語として紹介しています。
私自身が、経営コンサルタントになりたての頃、「コンサルティングはどのようにするの」「コンサルタントとしてなにをやるのだろうか」と考えたときに、先輩から学ぼうとしました。ところが、コンサルティングというのは、先生それぞれがノウハウを持ち、それを武器に仕事をしていますので、30才そこそこの若造の私には、それを開示してくれるわけはありません。
私は、自分で受注したコンサルティングの仕事を先輩の鞄持ちをしながら盗み取ることにしました。コンサルティング受注は、1970年代の当時でも難しかったですから、先輩にとっても、私にとってもメリットがあるウィン・ウィンのことだったのです。
先輩のなさることを全て吸収しようと、必死で学び、それをもとにまねるようにしました。その体験から、冒頭にありますように「まねる+まなぶ=まねぶ」という言葉にしたのです。
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1990年代に入りますと、パソコン通信から、インターネットへと利用手段が変化してきますと、経営コンサルタントとしての差異化(差別化)を図るためにFAXを通じた情報発信からメーリングリストへ、メーリングリストからSNSへと変化して来ました。
その過程で、日本語の難しさを痛感し、古典を読み返したり、現代国語文法を学び直したり、聴き手の理解を得るための表現力を養成したりということを始めました。やがて、「コンサルタントのためのコンサルタント」と呼ばれるようになり、偉そうに「実力養成の第一歩は〃まねぶ〃である」というようなことを書いたり、話したりする機会が多くなってきました。
ところが、枕草子を読み返していたあるときに、「まねぶ」という言葉を発見して多きなるショックを受けました。自分が作った合成語だと思っていたら、純然たる日本語として「まねぶ」が存在していたのです。それも枕草子の時代ですから平安時代にはすでに、この言葉が日常使われていたと考えられます。
それを知ったときにはショックでしたが、私が作った合成語とは語源も意味合いも異なりますので、いまだに「まねぶ」の話を続けています。
ちなみに、古語辞典(学研全訳古語辞典)によりますと、「まねぶ」は次のような意味合いを持った言葉であるそうです。
①まねる。まねて言う。
②そのまま伝える。
③勉強する。教えてもらって身につける。
私の言っている「まねぶ」と通じることがあるのですから、私の合成語も悪くはないとニンマリとしました。