■■【心de経営】 采根譚10 前集 八十五 間中に放過せざる 実践編37
【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。
【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏
北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。
参考文献 采根譚 (解説:井原隆一) プレジデント社
■■ 采 根 譚 (解説:井原隆一) : 前集 八十五 ■■
【読み下し文】
間中(かんちゅう)に放過(ほうか)せざれば、忙処(ぼうしょ)に受用(じゅよう)あり。
静中(せいちゅう)に落空(らっくう)せざれば、動処(どうしょ)受用(じゅよう)あり。
暗中(あんちゅう)に欺隠(ぎいん)せざれば、明処(めいしょ)に受用(じゅよう)あり。
暇な時でも時間を無駄にしないようにしていれば、多忙になった時それが役に立つ。
静かに休んでいる時でも心を緩めないようにすれば、活動するときに役立つ。
人目につかないところでも良心に叛かないようにすれば、人前に出た時に役立つ。
石坂泰三(いしざか たいぞう)のプロフィルを掲げ、生き方を感じ取るよう促している。東京帝国大学卒。旧逓信省に入省後、第一生命社長に就任。東芝の取締役。1956年経団連第二代会長に就任。日本商工会議所会頭の藤山愛一郎とともに、当時の鳩山一郎首相に退陣を求め、経団連会長が「財界総理」と呼ばれるきっかけを作った。アラビア石油会長なども務めた。人格の修養を目指しながら学問を学んで得た教養の心髄を体得する様心得たいものである。
参考文献 采根譚 (解説:井原隆一) プレジデント社
【コメント】
人の品性は包容力の大きさにあるとするなら、認識を深めていくことだという。
自らの心に打ち勝つ、そして心をコントロールしてゆくことによって妨害に打ち勝ち人格を磨き、努力していればいつかどこかで何かの役にたつ、人生で成功する秘訣は、チャンスが来た時に準備が出来ているかどうかであって準備ができていれば必ずチャンスはまわってくるという。
また壁にぶっかったら別の道を見つけて進むもよし。
見渡せば、それまで気付かなかったいろいろな道が見つかる。
迷い道には発見があり、回り道に出会いがある。
多くの経験に加え学びながら視野を広げたり、資格をとったりして、次のチャンスに備える準備を怠らない事が結果に繋がるという事になります。
なにごとも継続することによって、日頃研鑚したものが、やがて花開く事になります。
諦めず人間本来の輝きを持っている人が真に立派な人物であり、穏やかな春風が冷たい氷を解かす様に、自然と改心してゆくことで人格の向上を図る事に繋がります。
常に前向きの精神で尽力し続け、寛大で温かい心がすべてのものを成長させると信じます。
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◆【経営コンサルタントの育成と資格付与】
日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
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