カリフォルニアからシニアー日誌 (Senior Dairy from California) 

北カリフォルニア州から、シニアーの
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注意をされるのに慣れていない母親

2015-01-30 10:02:14 | エッセイ

久しぶりに帰国をして滞在中の34歳の娘に頼まれて洗濯をした。ドライヤーに入れないように注意をされたはずだというのに、一枚のセーターがたくさんの洗濯物と一緒にドライヤーに入って、小さくなっていた。過去にもあったそうで、破棄処分をしたことも言われた。

一瞬、むかついた。わざわざ洗濯をしてやったのに、何を文句を言うか!自分でやれ!

しかし、考えてみた。この年73歳になれば、娘とも位置関係が変化をしているのを認識する。34歳は、社会的には良い仕事をし、収入もよく、独立した生活をしているが、まだ、まだ未熟な面も多い。だから、ものの言い方もストレートできついときもある。自身では社会的にも訓練されて、成長しているとの自負もある。それは認めるが、時折気分を害されるときがある。独身で、子供を生んで育てるという大きな仕事は、まだしていない。私には、彼女は半人前である。私には生んで、育てて、手をかけて、果たした仕事が山ほどある。自然と、子供は子供だという私なりの認識が私の中に存在する。

彼女の認識も変わりつつある。私の心身の衰えを指摘する。彼女の中に、頼れない寂しさの戸惑いを口にすると同時に自身の親への責任感の自覚に目覚め始めていることも口にする。

そういうことを聞くと私自身にも戸惑いと自覚が交錯する。時勢交代の時期なのかもしれない。娘からの忠告も素直に聞き入れないと、思い始めている。

ちなみに、セーターはもう一度水に浸すと、元のサイズに戻った。娘がありがとうと言った。


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