日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

値下げ

2005年09月29日 | インポート
事務所に椅子が必要になったので、諫早市内の店まで買いに行った。

3週間ほど前に同じ店で同じ品物を買った時は、1脚780円だった。
普通の大きさのきちんとした、スチールパイプ製の背もたれのある折りたたみ椅子だったので、その価格でも安いと思い、その時は6脚購入した。

今回もその価格だと思って、その商品が置いてある場所まで直行してみたら、698円の値札が付いていた。

780円でも安いと思っていたのに、今度は698円に値下げしてある。
3週間で、82円も値下げした理由は何だろうか。
1割以上も値下げした事になる。
いったい、仕入れ価格はいくらぐらいなのだろうか。

椅子の座席の裏側に貼ってあるシールを見たら、MADE IN CHAINAと書いてあった。

日本人としての感覚からすれば、材料費と制作の手間賃さらには運送料などを考えると、そんな値段で販売して利益があるのだろうかと思ってしまう。

材料費と国内に入ってからの運送料は、国内製品と殆んど同じだと考えると、残るのは中国における人件費と生産企業の利益率において違いがあるのだろうという事ぐらいしか思い当たらない。

購入する側にとっては、品質が同じで値段が安ければ有り難い事だが、日本国内の同業の生産会社のことを思うと複雑な思いになる。

政府の発表とは異なり、地方では失業者の数が増加傾向にあり、倒産する中小の企業が増えつつあるような現状においては、なおさらのことだ。

そんな事を思いながらも、今回も698円の椅子を6脚購入して帰った。
事務所に配置したら、事務所の中が落ち着いた。


豊田かずき