日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

知事選でのはなし

2006年02月11日 | インポート
大学入試のためのセンター試験で、今年からは英語のリスニング試験が実施されたそうです。

諫早市では、その試験会場としてウエスレアン大学が当てられていたのだそうですが、その試験会場での出来事を、受験生から聞いた話です。

センター試験は、長崎県知事選挙の公示後に実施されましたが、選挙用自動車による選挙運動としての候補者名の連呼に関した出来事です。

英語のリスニングの試験は、夕方から行われたということですが、その試験開始時の緊張した静寂の中で、選挙用自動車から女性候補者の名前を叫ぶ声が聞こえてきたのだそうです。
試験監督官の裁量で、その選挙用自動車が通り過ぎるまでの時間、リスニング試験の開始時刻を遅らせてくれたのだそうです。

果たして、その女性候補者の印象は、次の県知事選挙では有権者となっている受験生たちにとってどのように残ったのでしょうか。
中には、既に選挙権を有している二浪の受験生もいたはずです。

公職選挙法によって、選挙用自動車による選挙運動としての候補者名の連呼は認められておりますが、学校や病院などの施設の周辺では配慮すべきです。

その日は、土曜日の夕方ということだったので、学校は休みだという認識で選挙用自動車による選挙運動を展開されていたのではなかろうかと推定されますが、その女性候補者は情報発信の専門家ということですので、緻密な情報の収集による自陣営の活動という配慮が欲しかったと私は思っております。

また、カンパとボランティアによる選挙という事だったそうですが、私の印象では、かなりの選挙関連資金が必要だったのではなかろうかと思います。

後援政治団体による、のぼりやベニヤ板に貼り付けた看板、それに投票日の新聞に折り込まれていた広告など、県内各地でそれを実施するには相当額の資金が投入されたのではないでしょうか。

NTTの電柱にくくりつけられていたベニア板に貼り付けた看板は、NTTの許可を受けていたのだろうかという素朴な疑問も抱いております。

あれだけの選挙運動や政治活動が、本当にカンパとボランティアだけでなされたとは考え難いです。

投票結果の数字としては、現職の金子知事の圧勝でした。
しかし、落選されたとはいえ、小久保徳子さんに対して18万人余りの長崎県民が支持をしたという事実の意味する所を踏まえた長崎県政の展開ということに、いくばくかの期待を込めておきたいものです。

選挙結果に反して、長崎新幹線誘致や諫早湾干拓の今後のあり方に関しての民意の調査結果を示していた新聞記事が印象的でした。


豊田かずき