日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

1,000円床屋さん

2012年07月03日 | インポート
今日は、7時より少し前に班長から作業中止の電話連絡。

「おはようございます。今日も作業はお休みだそうです。日当分のウナギを釣ってください。」と激励の言葉を頂きました。

わが班の班長さんも、このブログに時々目を通してくださっているようで、私たちのウナギ釣りの顛末をご存知のようです。

ウナギ釣りに行くには、餌のドバミミズを掘らなければなりませんが、ここのところ頻繁に掘っているので、資源が枯渇してしまわないように、今日はおとなしく他の事をする事にしました。

昨日抜いた親不知(おやしらず)のあとを消毒するから、時間がある時に来るようにと言われていたので、歯医者さんに行って消毒をしてもらいました。

消毒は30秒で終わり130円を支払う。

そのあと床屋に行って散髪をしようと思い、3Q(サンキュウ)カットという、愛野町にある1,000円床屋に行った。

9時半ごろ着いたが、10時からの開店になっていたので、その店の隣にあるナフコで時間をつぶす事にした。

遺跡の遺構の断面を測るのに、簡便な道具を試作してみようかと思い、既製品で使えそうな物を探す。

ミニ水平器、60cmのピンポール、2mのコンベックス2個を購入する。合計で1,104円なり。

これらをベースにして、色々と考えてみようと思うが、自分で勝手に空想して自由に考えることが出来る事がとても楽しい。

3Qカットという1,000円床屋さん(正式にはカット屋さんというべきか)に行く。

ドアを開けて左手の方にある販売機に、1,000円札を挿入すると、カット券が出てくる。

それを従業員の人に渡してから、指定される席に着く。

「どのようにカットしますか」と、若い美人のお姉さんが聞く。

「北朝鮮の将軍様の髪型の様に、すっきりと刈り上げてください」と答える。

前回に来た時もそのお姉さんにカットしてもらったので、すぐにこちらの意向が伝わる。

素早く丁寧に、ハサミとクシを使ってカットし、そのあとにバリカンで刈り上げていく。

更にハサミとクシを使って、バリカンで借り上げたあとの仕上げのカットをする。

別の小さなバリカンを使って、髪の生え際をきれいに整えてくれる。

カットが済んだあとには、鏡を頭の後方に当てて、頭の後ろの方の仕上げの状況を見せ、それでよいか確認させる。

10分カットというふれこみではあるが、こちらの意向に沿うような髪形になるまでは、時間がオーバーしてもきちんと対応してくれる。

洗髪と髭剃りはやってはくれないが、どうせ風呂に入った時に洗髪と髭剃りは自分でするので、別にかまわない。

平日に行くと2ポイント、土日に行くと1ポイントのポイントがもらえる仕組みになっており、ポイントカードにスタンプを押してくれる。

20ポイント貯まると、1回分のカット代は只になる。

今、普通の理容院に行くと3,500円ぐらいの料金を払わなければならない。

私の、ここのところ4年間の理容院遍歴は、3,500円の理容院から始まり、2,000円の理容院、1,700円の理容院となり、ここのところ2回は1,000円カットの店になっている。

1,000円カットと料金は安いが、カットの技術はしっかりしている。

私のような、末端で生活をしている者にとっては、非常にありがたい存在の店である。

どのような業界でもそうであろうが、他社が真似の出来ないような、オンリーワンの技術を持っていなければ、同業他社との価格競争は避けて通れない現状であろうと思う。

いまだに談合体質を維持し続けている一部の業界や地域があるようだが、いずれ淘汰されていくはずである。

その時に生き残れるのは、工夫をして省力化し、同じ成果を上げるのに、いかに短時間で仕上げる事が出来るかという事になるだろう。

要するに、安くて品質のよいものを、いかに提供できるようにするかという事に尽きると思う。

1000円床屋さんに、その片鱗を見たような気がする。


豊田一喜