日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

庭の春

2014年03月22日 | インポート
庭には春があふれている。

色々な花が、その色を競い合うかのように咲き誇っている。

職場の近くの公園の陽光桜は、一週間ほど前に満開で、濃い桃色で春の訪れを感じさせてくれた。

我が家の庭でも、春を体いっぱいに感じる事ができる。

ラッパ水仙、ゆすら梅の花、菜の花、そら豆の花、レンギョ、スオウなどの他にも、名前を知らないたくさんの花たちが満開で、それらの花たちに囲まれていると、心も体も明るく軽やかになったように感じてしまう。

墓掃除のあとの今年初めての竹の子掘りでも、地面の中から足の裏に感じる芽吹きを探し出して、初竹の子を収穫することもできた。

3月9日には娘の結婚式のために、久し振りに東京に行って来た。

東京都小金井市の、自分たちが結婚生活をスタートした頃に住んでいたアパートを探索してみたら、その建物はそのままの状態で残っていた。

自分たちが住んでいた頃には「たちばな荘」という名称だったが、今は看板だけが「コーポ たちばな」に変わっていた。

中央線武蔵小金井駅の周辺はかなり変貌していたが、そのアパートの路地付近はあまり変わってはいなかった。

33年前の夫婦の生活の場であり、そのアパートから徒歩で10分のところに職場はあった。

航空写真測量の精密立体図化機のフリーのオペレータとして、色々な自治体や政府開発援助の一環としての開発途上国の基本図(地形図)の図化などの仕事をしていた頃の、思い出多き場所。

入籍は1年5ヶ月前にしていたが、身近な親戚だけには披露をしておきたいということで、今回結婚式を挙げた娘は、その頃に授かった。

娘の結婚式で一番嬉しかった事は、私たち両親に対して、娘が感謝の言葉をくれた時だった。

「とうちゃん、かあちゃん、いままで見守っていてくれてありがとう。」

我が家では、自分たち親の事を「とうちゃん、かあちゃん」と呼ぶようにして育てた。

おとうさん、おかあさんではなく、私たちは「とうちゃん、かあちゃん」としてこれからも子どもたちの中では存在する。

そのようなおめでたいこともあって、今年の春は一段と春を感じているように思う。

なにやらおかしげな世の中の動きだが、家族が共に暮らしていけるような平和だけは維持してほしい。

出征などという言葉を二度と使う事の無い、私たちの国「日本」であってほしいと切に願う。

「庭の春」が、そのような思いを強く想起させる。


満開の庭の花々たち(画像をクリックすると拡大する)
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