日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

竹の子切り

2014年04月27日 | インポート
今年の竹の子は豊作だった。

近隣の地域の竹山では、イノシシが食い荒らしてほとんど竹の子が収穫できなかったという話を多く聞いていた。

竹の子は、その収穫が間に合わないとどんどんと成長して、竹になってしまう。

竹になりきる前の、成長しすぎた竹の子を切り倒す作業をしておかないと、翌年は竹が密生することになってしまう。

そこで、竹の子掘りならぬ「竹の子切り」ということになる。

鉈鎌で、成長しすぎた竹の子を切り倒すのだが、直径が20cm近くあるのを切り倒すには一発で切断する事はできない。

切断する位置より上の方の長さが2m程度になると、その切り倒した部分の倒れる方向を見極めてから作業をしないと危険でもある。

体を逃がす場所を確保してから鉈鎌を打ち込む。

鉈鎌を数回打ち込むと、他の倒伏している枯れ竹に当たりながら音を立てて地面に落ちる。

長崎市内に住んでいる高校の時の同級生が、若い竹の子を掘っている間に「竹の子切り」の作業を行なった。

今の季節には、竹林の中に蚊が居ないので作業もやりやすい。

適度な運動にもなり、心地良い汗をかく事ができた。

来年の竹の子掘りの準備も出来たところで、今から芽吹きだしている若い竹の子を8本ほど掘って家に帰り、妻のお友達の「ジュンちゃん」のところに届けた。

孟宗竹の竹の子掘りは、3月下旬から5月上旬頃まではできる。

今年も毎週の様に竹の子掘りができて、旬の味を飽きるほどいただく事ができた。

自分の一生の中で、何十回訪れることになるのかは分からないが、桜と竹の子の季節が終わろうとしている。



豊田一喜




最新の画像もっと見る