大阪維新が言い出した万博だから一切興味がなかった。だから、大阪万博だと思い込んでいた。実際は「大阪・関西万博」だそうだ。なんとも奇妙な名前だ。関西万博ではなく大阪万博でもない。こんな日本語にはお手上げだ。
期間 2025年4月13日(赤口)~2025年10月13日(大安)
赤口:赤口日は、公事、訴訟、契約、お祝いの凶日。基本凶日だが、正午の前後のみはいい日とされている。(weblioより)
テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
カジノと一緒に未来をデザインされたら敵わないと思っていたが、カジノ事業はどうやら風向きが変わりつつある。
コンセプト:未来社会の実験場
ゴミ埋立地の大阪夢洲が会場であり、コンセプトに合致している。新型コロナに罹っていない人だとゴミ処理の臭いが気になるが、それも実験場にはふさわしい。来場者2,800万人というから、大阪万博の6,400万人の半分にも満たないのはなんとも淋しい限りだ。異質なのは、経済波及効果約2兆円と掲げているところだ。危うい投資話のような謳い文句がどうにも気掛かりである。
前回の大阪万博は、「人間の進歩と調和」と題して一応の成功を収めたといわれている。今回は「大阪・関西万博」と呼名もなんとなく大きくなった。それなのにテーマがしょぼい。デザインは「意匠、設計、創意工夫」という意味だが、あきらかにちゃちな言葉だ。おまけに日本語のデザインだともっと狭小な意味しかない。そして、最大の問題は原発問題だろう。いのち輝くというからには、原発廃止は避けて通れないはずだ。2025年までに原発事故が一切無くなり、核燃料処理も片付き、福島原発事故が片付くというなら目をつむりたいところだが、今のところ真逆の状況である。新型コロナの感染といい、このみみっちい大阪万博を止められるものなら止めて欲しいというのが偽らざる気持ちだ。