以前にも書いたが、全国どこでも最低賃金が一緒だったら、東京の最低賃金が”おらが村”でも同じになる。ということは、物価が安い”おらが村”に人々が移動することになる。
先ず、経団連が動くだろう。都会では人手不足が頻発する事態になる。名古屋市長や大阪市長、東京都知事は泡吹いて卒倒するだろう。大都市の中でふんぞり返っていた連中は、ことの重大さに腰を抜かすに違いない。
つまりは、今の大都市一辺倒政策が欠陥だったということだ。その結果、日本は均衡のとれた国となり、もう一度成長することが可能となる。そのためにも、数年かけて全国一律の最低賃金制を導入するというのは、デフレ脱却がままならない日本で残されたたった一つの有意な政策なのだ。