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「他山の石」という諺が急に注目されて、無茶苦茶解釈されて・・・


二階幹事長は23日の記者会見で、公選法違反罪に問われた元法相の衆院議員について、「党としても他山の石としてしっかり対応しないといけない」と語った。
立憲民主党は「自民党のど真ん中で起きた事件で、党として対応しなかったことがこうした状況を招いた」と指摘した。
共産党も「他山ではなく紛れもなく自分の山、自山だ。責任のかけらも感じていないような態度だ」と断じた。(時事)

そこで、文化庁文化部国語課の見解を見てみよう。
「他山の石」の意味
『中国最古の詩集「詩経」にある故事に由来する言葉で、「よその山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くのに利用できる」ことから「他人のつまらぬ言行も自分の人格を育てる助けとなる」という意味で使われてきた』

よく読むと、他山の石=よその山から出た粗悪な石という意味で、よその山が本質ではない。他山≠自民党と曲解されるのは甚だしい間違いだ。呂律の回りが悪い二階氏だが、言っていることは何ら問題ない。他山という言葉に引っかかるのは、二階氏の戦術にまんまと引っかかったということである。こんな揚げ足取りしかできない野党だから、疑惑満載の国会でも二階・森山コンビにまんまと騙されてしまうのだ。

要するに、「つまらない言行」で済まないのが問題であって、他山なんかではないのだ。本質をも見過ごしてしまう野党は、前代未聞の総務省不祥事でも易々と予算を通過させる未熟な国体委員長同様に、国民不在が露呈してしまったと言っていい。まったく情けない話である。
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