こんにちは。
「食べ物モード」で撮ったにもかかわらず、失敗・・・
近所のお店で買ってきたポメスです。
ドイツ語にしては可愛い語感の「ポメス」は、パンと並ぶ主食でもあ
り、ファーストフードでもあるジャガイモを揚げた食べ物です。
ジャガイモを揚げただけの食べ物ですが、お国によって違いがあるん
ですよ。
イギリスでは「チップス」と呼ばれています。えぇっ?
チップスといえば、あのひらひらした薄~いのを思い浮かべるでしょ。
しか~し、イギリスのチップスは、わりと大きめにくし切りにしたジ
ャガイモを揚げた食べ物なんです。ちなみに日本でいうポテトチップ
スはクリスプスと言います。
このチップスにタラ等の白身魚の揚げ物を添えたのが、名物「フィッ
シュ&チップス」です。
チップスと揚げ物を新聞紙でくるんで、それに、わっしゃわっしゃと
ビネガー(お酢)を盛大に降りかけて供されます。
かつて、開高健が「フィッシュ&チップスを包む新聞は高級紙ではなく
タブロイド版であればより旨いらしい」と見聞したことを書きましたが、
日本で言えば、朝日新聞や読売新聞ではなく、「東スポ」で包むとよ
り旨いということですね。
うんうん、分かりますとも!「フィッシュ&チップス」はそんなB級
グルメの筆頭です。
さてさて、揚げジャガイモだけに目を向ければ、きっとヨーロッパ一番
といえば、もうオランダを除いてはありえないでしょう!!というのが
我が家の住人の総意です。
お隣のベルギーにも優れたお店はあるようですが、オランダではどこの
お店でもまず間違いのない揚げジャガイモを出してくれます。
オランダ語では「フリッツ」と言います。
ジャガイモの切り方、油音、揚げ時間、塩の振り方、etc. などなど、
きっといくつもの秘訣があるには違いないのですが、オランダ式がもう
絶対的に美味しいのは間違いない事実。
デュッセルドルフの旧市街には、このオランダ式フリッツのお店がある
んですが、なんとも幸運なことに我が家の近所にも「オランダとドイツ
の軽食」を掲げるお店があって、そこでは「本格派」オランダ風フリッ
ツを味わえます。
冒頭のポメスは、そこのお店の「ポメス・スペシャル」です。
揚げたてのポメスに塩を振って、刻んだ玉ねぎにマヨネーズとケチャッ
プを添えた「スペシャル」というのがオランダの正統派的食べ方。
聞けば、先代の親父さんはオランダ人とのこと。
なるほどと納得するのと同時に、揚げジャガイモひとつで店を設けてこ
れまでに繁盛させてきた親父さんに敬意を払いつつ、そして感謝の気持
ちを込めて「ポメス・スペシャル」を味わってます。
ではまた。
当地には、本当にたくさんの種類のジャガイモがあり、料理や調理方法
によって使い分けるみたいなんですが、いまだにどれを選んでよいのか
正直良く分かっていません。えいやっ、とカンで買ってます(笑
それだけ、食べ方も多岐にわたるということなのですが、ポメスのような
ストレートな食べ方だと素材の良し悪しも大きいのかもしれません。
かなり前になりますが、時のドイツの政治家がポメスのような高カロリー
食品を食べるのは止めましょう!というようなキャンペーンをぶち上げた
のですが、国民から総スカンを食らったことがありました。
毎日食べるのはアレですが、ソーセージと並ぶ国民食ですから、それを
取り上げるっていうのは無茶なお話しだったんですね。
「刻んだ玉ねぎにマヨネーズとケチャッ
プを添えた「スペシャル」というのがオランダの正統派的食べ方。」
この正統派的食べ方、すごく美味しそう。
そちらのジャガイモはおいしいでしょう?
私は、いつも秋に北海道の方がジャガイモと玉ねぎと、時にかぼちゃとをもう15年も毎年送ってくださっていますが、北海道のジャガイモは本当においしいの。
寒い地方はおいしいのかな。
あ~、「ボメス・スペシャル」食べたいなぁ。