9月7日(月)勝山句会の報告
9月の兼題は「秋の虹」「生姜(しょうが)」「新生姜」「葉生姜」「薑(はじかみ)」でした。
ブログ担当はやっと季語調べの本をゲット
角川学芸出版「合本 俳句歳時記 第四版」
今月の季語解説はすべてこの本からの引用です。
2019年3月に「第五版」が出版されていましたね・・・
「勝山句会報10月号」に掲載された
「私の選ぶ一句」
青文字の原稿は成美さんです。
「つるき」(句集)令和元年12月号に詠んでいた句です。
(通信は)昨年12月10日に、癌のため、右肺の下葉を切除する手術を受けました。手術はうまくいき、年末には退院できました。でもその後、微熱が続き、食欲もなく、体調が悪化して、入退院を繰り返しました。二か月ほどの間に体力が尽き果てて、永眠しました。
夫がこの句を詠んだ時、不安はあっても、自らの命について、死までは想像していなかったと思います。神に委ねた命がまた自分に戻って来て、療養をしながら何とか生活出来るだろうと思っていたことでしょう。この手術が引き金となって、命が尽きるとは全く考えていなかったと思います。
突然大黒柱であった夫を失い、身にしみて命のはかなさ、脆さを痛感する一句です。
悲しいことでした。謹んでお悔やみ申し上げます。
次は入賞の報告です。
第55回子規顕彰全国俳句大会募集句に入賞した蓮行さんの句を紹介します。
横田 青天子 選 「特選」
同じく
小澤 實 選 「入選」
蓮行さん、おめでとうございました
(以下、「~~」は、「勝山句会報」に記載されている蓮行さんの文章からの引用です)
なお、令和2年9月22日(火・祝)に予定していました大会表彰式は、新型コロナウイルス感染症により中止となりました。
次回の勝山句会
10月5日(月)19時から、坂本公民館にて
【兼題】刈田、刈田道、刈田風
稲を刈り取ったあとの田である。田の面がにわかに広々として、一面、切株が並ぶ。
【兼題】鹿の角切、角切、春日の角切、鹿寄(つのよ)せ
奈良の春日大社では、十月の毎日曜日と祭日に神鹿(しんろく)の角を切り落とすことになっている。周りを囲った鹿苑に集められた鹿を、勢子(せこ)が追い回して捕らえ、鋸で角を切るのである。これは交尾期を前に気の立っている雄鹿同士が傷つけあったり、観光客に害を加えるものを防ぐためである。
「刈田」も「鹿の角切」もわかりやすい句がなかなかありませんでした。うならせるような一句を待っています。
9月下旬に「勝山句会報10月号」を預かってブログ記事の編集を始めましたが、「俳句歳時記」の配達を待っている間に10月になってしまいました。これからは季語調べに四苦八苦する時間も短縮できそうです。