昨夜は、お風呂にお湯を張って、浸かることにしました。
お風呂、これこそが、日本が世界に誇るべき、最大にして最高の発明!
・・・のひとつだろう、間違いなく。と、本当に思いながら、じっくりと堪能いたしました。ここ数ヶ月、味わったことの無い、お風呂の味でした(食べるんかい(笑))。
電気を全部消して、蝋燭を灯し、その光だけを眺めながら過ごしました。本当に炎というのは、不思議といつまで見ていても飽きないものです。
それから、ふやけた身体をこすったり、ひっぱたいたり、ひっくり返したり(んなこたーしない(笑))、してから、
今度は蝋燭も消して、本当に真っ暗にして、お風呂で使えるMP3プレーヤーで、冨田さんの「月の光」をかけました。
そうして過ごした、小一時間、こんなに至福だったことはない、というくらい。いやあ、もうね、頭空っぽになりました。もう、自分が誰だかわからなくなるくらい(笑)。
お風呂でゆらゆらしていると、小学生の頃に、映画館で観たアルタードステーツという映画を思い出します。主人公が”タンキング”という、最近で言う酸素カプセルみたいなのに入って、体温くらいのお湯(だか何だか)の中でゆらゆら浮かんでるうちにトリップして・・・という映画なんですが、ものすごく印象に残ってるんですよね。どうやら、とんでもないカルト・ムービーのように語り継がれているようですが、当時は有楽町か日比谷あたりの大きな映画館で、結構な満員のお客さんの中で観た覚えがあります。今観たら、どんな感想をもつのでしょうかね。色々と視点など、トシと共に変ってますから(退化する部分もあるでしょうが)、過去の作品を見返すのも、面白いですよね。
さてさて、そんな至福のあとには、もちろ、ぷ。
そう、緑いろの、アレですよ。これはもうね、何もいう必要は無いでしょう。最強でした。このための四ヶ月だったのか、と思うくらい(まじかよ(笑))。
そしてそして、お肉ですよ、お肉。もう本場松坂から取り寄せた、キロウン万円の最高級のお肉、
なんてものには縁もゆかりもないもので、
近所のスーパーで、お買い上げ。スーパーったって、バカにしちゃあいけません。ご存知かと思いますが、素晴らしい黒毛和牛だって置いてあるのです。勿論、僕が選んだのは、
ええ、ほら、だって、やっぱり、なんたってさ、一応、今日、本を一冊書きあげた人が買うお肉ですからね、そりゃあ、こっちのウン千円の、シモジモの者が「いったい誰が買うんだよ」と、まず素通りをせざるおえない、この金色のシールがペタペタ貼ってある、高級黒毛・・・
は、いつものように「誰が買うんだよ」と、まったく素通りして、
どちらかというと、まるで本を書きあげたた人とは思えない、一番安いパーティションに入った、その分、量の多い(笑)サーロインをお買い上げ。勿論、千円札一枚で、おつりがじゃんじゃんくるようなのです。・・・僕、白いサシの沢山入ったような高いお肉には、あまり興味がないのです(笑)。
でもね、それをしばらく室温において、脂分をやらかくしてね。それから、自分で塩とコショウでシーズニングして。よく予熱で温めた陶器製の肉焼きプレートに、牛脂を多めに、強火でジュー。そして、お肉、ジュー。立ち上るお肉の香りを嗅ぎながら、ビール片手に、ジュー。
もう、必要にして、十分。ああ、幸せだこと(笑)。
強火で肉汁を閉じ込めて、あとは弱火でじっくりと焼いたお肉をお皿に移して、バターを乗せて。そして、ここで赤ワインですよ。お風呂の間に冷やしてたので、ちょうどいい頃合で。
で、おろし醤油風味の、どこぞのステーキ屋さんのソース(お肉の横で売っていたので買ってみました)で、お肉を絡めて、パクリ。そして、やはりバターをたっぷり塗った、アツアツにタイミングよく焼き上げたフランスパンを、モグリ・・・。
いやー、まいったー。
もうね、至高ですよ。無心で食べましたよ。
そして、15分ほどゆっくり時間をかけて食べて、思ったことは唯一つ。
「もう一枚いけるなぁ・・・。」でした。でも、もうスーパーはやってませんしね。
なんたって、
夜中の四時ですもの(笑)。
その分、今朝はこちら。そう、いつものね。
・・・やっぱ、これでしょ。
安心の味。もう、なんつーか、仲間(笑)。
今日もごちそーさまでしたー。
ではー。