ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




ここ数日の定番、生で(あえて湯通しなどしないのがミソ)丸ごと、お味噌をちょっとつけるだけで丸かじりで頂ける、シャキシャキの食感が最高の「島オクラ」での、一杯。

これね、本当に美味しいんですよー。このまま刻まないでぼりぼりと、何本でもいけちゃいます。

ほら、ちゃんと野菜ブームでしょ(笑)。

 

で、またもやトミちゃんサイトに、先日(まだ“先週”ですね)のライブの動画がアップされております。

どうやら、当日撮影に入ってくれたのはスペースシャワーTVのクルーの方々だったようで、

キレイな映像と、感のよい抜きどころが満載なわけです(笑)。

トミちゃん関連の動画は、TomiyaTVというページでまとめてご覧いただけるようです。

一応、いつものようにYoutubeへのリンクも貼りつつ、一言解説でも

「真っ赤な太陽」

http://www.youtube.com/watch?v=6KyIVkURt6c&feature=player_embedded

言わずと知れた昭和の名曲、美空ひばりさんの大ヒット曲です。

元々作曲が、原信夫とシャープス&フラッツという、いわゆるジャズのビッグバンドの方で、この原さんの曲を、演歌(歌謡曲ですが)の女王が歌う、というのが、新鮮なのですよね。

あのひばりさんが、ミニスカートや着物で、このラテン風味のあるマイナーで色気の曲を歌い、踊るという。一つの実験だったのかもしれませんが、役者が揃っている故、これからもずっと残っていくでありましょう名曲になったのですね。昭和というのは、こうした“誰も聴いたことのない新しい音楽”が沢山生まれた時代でしたね。

 

今回のトミちゃんライブでは、これを少しムード歌謡ジャズ風(そんなのないか(笑))にアレンジしてみました。

悟郎くんには、フレットレスベースを使ってもらい、「せっかくだから、悟郎くんのソロから入ろう」と提案しましたが、リハーサルでは、本当におとなしく「本番はちゃんとやりますから」と、軽く弾いていただけなのに・・・(笑)。

ご覧のように、本番では、ディストーションまでかませて、ブイブイ弾く悟郎くんに、お客さんよりもまずメンバーがビックリ(笑)。ある意味、大笑い(←失礼な意味ではなく、「やりやがったな(笑)」という漢字で(笑))。

トミちゃんがさらに煽りに近づいた時の悟郎くんの表情が、ナイスです。普段は、こんな顔、絶対に見せない子なんですよ(笑)。

少し専門的な話ですが、・・・ピアノ的には、基本的にはドリアンとブルーノートの世界なんですけど、ところどころでマイナーメジャーセブンを使ってます。イントロの一発目とかね。ムード歌謡ジャズ、と言うのはこのコードゆえだったりもします。使いどころを間違えると、とんでもないコードですが、はまると、本当に美しい響きです。マイナーメジャーセブンは「(ザ・)ジャズコード」と言われたりします。

 

「まつり」

http://www.youtube.com/watch?v=pkglu2KbS6s&feature=player_embedded

こちらも大物、北島三郎さんの代表曲ですね。

そもそも、今回の夏祭りdeShowのコンセプトが決まって、トミちゃんが「なら、これはマスト」と言って最初にやることが決定していたのが、この曲でした。

自分も曲をさておき、最初に決定していた曲が、演歌、というのがなかなかトミちゃんらしい・・・ですが(笑)。

 

この曲は、もう、どうやっても素晴らしい日本の歌なのですが、この「ソイヤ!」「ソーリャ!」(←この二つは使う位置が厳密にわけられています(笑))、そして「ワッショイ!」が胆でした。

というか、この掛け声をやることが決まったことで、すぐに完成してしまったようなところがあります。

一番最初に「これでOK!」となった曲がこの曲でした。しかも、最初のリハーサルで(笑)。

途中のトミちゃんのタイコですが、トミちゃんは和太鼓の経験があるということでしたので、

僕が「途中で和太鼓叩くシーンをつくろう」と提案したのですが、

さすがに「太鼓そのものは持ってないねえ」ということだったのを、ノッチが「あ、フロアタムではどうですか?」とさらに提案。

トミちゃんもすっかりその気になって、スタジオでも楽しそうに叩いておりましたが、まさか本番で、ドラえもんのお面をするとは。

あの横向きにかけたお面が、実はどんどんずり落ちて、後ろから見ている僕にだけは分ったのですが、ゴムがだんだん下がってきて、最後はちょうど目に被ってしまって(笑)。

なので、トミちゃん、最後のほうは、笑いながら目を瞑って叩いてたんですよ(笑)。

見ている僕も(内心)大笑いでしたけど(笑)。

ノッチが吹いている、祭りの笛に聞こえるのは、実は日本の笛ではなくて、アンデスの民族楽器なんです。

演歌の上で、吹く人が日本人だと、完全に日本の音に聴こえるのが面白かったですねえ

 

「サマーヌード」

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-orH_Nm1YLM

真心ブラザースの名曲ですね。

これも、トミちゃんたっての希望で、初期の段階でやることが決定していた曲なんですが、

この曲、実によく出来ておりまして、まあ、ある意味、とっても難しくて。

コードとメロディーの関係も、とっても微妙な上、複雑に動くから正確にピッチをとるのも難しく、さらにレンジが上下にとっても広いんですよね。

なので、あの歌の上手いトミちゃんをもってしても、最後の最後まで「これ、難しいのよ・・・」って悩み、ライブでも「課題曲なんです」とまで言っていた曲でした。

また、レンジと声の関係で、キーが決定できず、僕たちバンドも、リハーサルのたびに、違うキーで演奏しました。

最初は、Gで、次のリハでは、Fで。でも、トミちゃんが「どうしても違和感があるのよ」ということで、結局、F#ということになったのですが、

ピアノを弾かれる方で、コードのわかる方には分っていただけるかと思いますが、F#って・・・ね、あまり楽なキーじゃないんですよね。

なので、できたら避けたかったのですが、まあ、こればっかりは仕方なし(笑)。

でも、おかげでイントロの印象的なフレーズ、この三つのキー、どれでも弾けるようになりました(そりゃあやっぱりCが弾き易いですけどね。いい練習になりましたよ(笑))。

実際、F#というのは、ロックやポップスでもあまりお目にかからないキーですので(だから、得意にならないんですが)、

ジャズでもほとんどこれで作曲された曲が無いという、一番珍しいキーなんだそうです。

もっとも、ジャズの場合は転調だらけですから、一時転調としてF#にいくことはしょっちゅうありますし、アウトにも使うわけで(上下がFとGですし、Cの裏コードですし)、

結局は練習しとかなきゃダメなんですよね

 

・・・ということで、これらの楽曲でも、どれもとってもいい勉強をさせていただきました(笑)。

 

もうちょっと、

 

 

「ソイヤ!」

 

が上手く言えるようになりたいな・・・

 

 

勉強したいのはそこかよ、という(笑)。

 

 

こんな解説を思い出しながら、動画、お楽しみ下さいねー

 

ではー。

 

---追記。---

・「真っ赤な太陽」再アップされております。

僕が食べているこの写真のオクラは、普通のスーパーで売っているオクラとは違う種類で、「島オクラ(丸オクラ、ネリ)」といわれるものです。

表面の食感もパリパリとしていて、スティック野菜感覚で食べられるものです。ちょっと炙っても美味しいですよ。

普通に売っているものも生でも食べられますが、僕はこちらは、軽く湯通してから、刻んで納豆や味噌汁の具にしてますねー。

なお、島オクラも湯通ししたり、色々な料理に使えます。レシピなども沢山ネットにありますよー(こちら)。

島お蔵は、結構珍しいものですが、もしみかけたら、是非トライしてみて下さいね。僕は、大好きです

 

ではー。



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