。2007・2・25(2日目)上高地スノーシューハイク(3)
昨年は大量にあった雪だが、今年は逆に極めて少ない年だ。その点はやや自分のイメージとは異なるが、大好きな穂高に見守られてのスノーシューデビューは極めて想い出深いものとなった。
記念の1日を写真で振り返ってみよう。
早朝の宿の窓からの穂高の眺め。胸が弾む。
太陽の角度が悪いので薄っすらとしかモルゲンロートに染まらない。気持ちのよい晴れであるが、よく見ると上空に早くも高層雲が・・・。やはり午前中勝負である。
温泉宿の朝はゆっくりめである。8時出発!釜トンネル入り口までは送迎してくれる。
駐車場の気温はマイナス10℃、宿の主いわく「今年はすごく暖かいですよ。」
各地で暖冬なので納得だが、静岡県人にとっては“ヒェ~~”の寒さである。
8:20 釜トンネルスタート
いつもはバスで通過する釜トンネルだが、初めて中を歩いた。斜度11度はそれ程苦ではなかった。
トンネルを抜けると白く輝く焼岳が迎えてくれた
ポイントではリーダーからのレクチャーがあり、勉強になる。
大正池が近くなると路面がアイスバーンとなり滑る。
カーブを回り込むとドーンと穂高が目に飛び込んでくる!!一同感嘆の声である!
大正池を少し過ぎたところで、スノーシューを装着しいざ出発!
リーダーの指示でトップを交代しながらルートファインディングのセンスを問われながら進む。素早い指示が飛ぶ。キックステップ、クライムダウン、渡渉etc.この間カメラに触っている余裕はなかったので、写真はなし。(脳裡に刻まれた映像のみ。集団行動なのでやむなし。)
余裕のある場面でしかシャッターチャンスが得られなかったが、冬の上高地の山岳風景やスノーシューを楽しむ様子をご覧あれ。
正面に穂高、気持ちいいです!
樹氷もステキ
焼岳も美しい
樹氷輝く!
梓川右岸よりの大正池のほとりから
六百山、霞沢岳を望む。梓川右岸を進み、河童橋を目指す。
正面に迫力ある明神岳の雄姿を眺めながら、気持ちいいホワイトロードを行く。猿の群れに出くわすが、猿たちの方が堂々と歩いている。われわれに警戒心を持たない。小猿を連れた母猿の姿が目立つ。
猿たちのユーモラスな動きについつい歩みも停まるが、11時過ぎには河童橋到着となる。
橋を挟んで、振り返れば焼岳。そして、反対方向には息をのむ穂高の神々しい姿があった。
穂高をバックに千晴も大満足である!
ランチタイムもあっという間に過ぎ、12:00には帰路につく。
帰りは左岸をスノーシューなしで歩く。
午後のなると予想どうり上空に雲が出てくる。/
田代池で憩う複数のパーティ/
大正池からの焼岳。/
大正池からバス道へ上がる。フィナーレも近い。
最後のカーブから見納めの大正池と穂高の峰々。
♪穂高よ、さらば またくる日まで 奥穂に映ゆる あかね雲
かえりみすれば 遠ざかる まぶたに残る ジャンダルム♪
まさにタイムトンネルのような感覚の釜トンネルである。
スノーシューデビューのよき想い出と、穂高の峰々に対する新たなる畏敬の念と強い憧れを胸にまた来るからなと手を振るのであった。
♪山よ、さよなら ごきげんよろしゅ また来る時にも笑っておくれ♪
手を振り、歌を口ずさみ、山を後にするときのカモシカ流のお別れの儀式をして今日も山とさよならするのであった。<完>
*現地は<完>であるが、デビューについては番外編(4)につづく。
ポストカードにありそうなぐらい!!
写真でこんな感じですから、実物の迫力や美しさは得もいえぬものですよ。
ミナミさんは昨夏、富士山に登っていますネ!
今年は是非、穂高に登ってみては?
その手前のベース基地の涸沢まででもいいね。山を見るだけなら、涸沢までなら遊歩道+ハイキングくらいですから。