kenharuの日記

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真空パックを安く使う裏技

2013-03-11 | その他
家庭用の真空パック器は便利だが、専用の袋が高くつく。
自宅でいろんな食材をパックしているが、1パック当たり、平均で40円以上もかかるから、安い食材の保存には気軽に使えない。

ところが、世の中には賢い人が居るもので、普通のポリ袋を工夫して使うという方法があった。
ボクはその工夫をベースに、自分なりの裏技を完成させたので、今日はそれを紹介する。
この方法だと、1パック当たりの費用は10円で済むし、保存性能は同じだ。

まず、真空パック器専用の袋ロールはこれである。

袋の内側に模様がプレスされていて、この凹凸模様が、袋の内側に空気の通り道を確保してくれる。
真空パック器は、この通り道を通じて、袋の中の空気を吸い出す仕組みだ。
普通のポリ袋だと、袋の内側が密着するので、上手く空気を吸い出すことが出来ないのである。
また、普通のポリ袋は酸素を透過するが、専用の袋ロールはポリエチレンとナイロンを貼り合わせてあるから、酸素を通さず、食品の保存性能に優れている。

さて、ボクが使うのは、包装資材の専門店にある業務用の真空パック袋と、100均の水切りネットである。
この袋は「ナイロンポリ」と表記されていて、家庭用真空パック器の専用ロールと同じ材質だ。厚みも同程度だから、熱シールで切れる心配も無い。
100均の水切りネットは、空気の通り道を作るのに使う。

これが裏技の実施例。
サバの燻製を、真空パックした様子だ。

使い方は、短冊形に切った水切りネットを、袋の入り口から食材の近くまで差し込むだけ。
こうすれば、吸引される空気の通り道が確保されるから、ちゃんと真空パックされる。
ネットの材質はポリエチレンだから、袋と一緒に熱シールされて、完全密閉される。
水切りネットは、白色の不織布製も売られているから、それを使えば、パックした日付をメモすることも出来るだろう。
なお、水切りネットによっては薄すぎて空気の通りの悪いものがあるが、その場合は2枚重ねにして使えば良い。

業務用のナイロンポリは、100枚入りで9百円台。
水切りネットは100円のを一袋買えば、一生かかっても使い切れないほどの短冊が作れる。
だから1パック当たりの費用は10円以下で済むというわけ。
この裏技が広がると、真空パック器メーカーが困るだろうな。

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専用袋の要らない真空包装機を試してみた。

「真空パックを安く使う裏技」の記事を読んだ某社が、「これを試して下さい」と真空パック機を送って来た。
DUCKY(ダッキー)と言う商品で、早速試してみた。

DUCKYはノズルを袋に差し込んで吸引する方法をとっているので、専用袋が不要で、普通の業務用袋が使える。もちろん水切りネットも要らない。
「裏技」と同じで、業務用の袋(ナイロンポリ)を使うから、1パックあたりの費用は10円以下で済む。
ただし、ノズル吸引式は、シールする時になるとノズルが引っ込んで脱気を停止する。そのため僅かだが、熱シール中に袋内に空気が戻ってきてしまうから、脱気力は少し劣る。
さらに、ノズル先端が保存食品の近くまで届いていないと上手く脱気が出来ないから、空気の通り道になる部分を指でマッサージしながら脱気させるなど、使い方にコツが要る。

ボクがこれまで使っていた真空パック機は、脱気からシールまでが全自動なので、何かの原因で脱気が不完全になっても、そのまま勝手にシールしてしまうことがあった。これに比べると、DUCKYは脱気の進み具合を目で確認しながら、タイミングを選んで手動でシールする仕組みだから、失敗しない。
使い慣れればだが、半自動的な「DUCKY」は、多彩な使い方が出来て面白いかもしれない。

DUCKYは普通のポリ袋でも、厚さが0.03ミリ以上のものなら、使えることになっている。
ポリ袋なら1枚がたったの1円程度で済む。
しかし0.03ミリでもシール切れしやすく、使い慣れが必要になる。
それに、市販の食品保存用ポリ袋はもっと薄くて、0.03ミリ以上の袋は入手が難しい。

左がナイロンポリ、右が普通のポリ袋。。
ポリ袋は酸素を透過するから保存性能は落ちるが、先にサランラップすることで同等の性能になるようだ。

写真の下が全自動式で、上のコンパクトなのがDUCKY。
コンパクトだと出しっぱなしに出来るから、使いたいときにすぐに使える。

矢印が空気を吸い出すノズルで、これを袋に差し込んで使う。
水を吸引させることも出来るので、後に水受けタンクをセットすれば水物でも使えるというが、ノズル穴が極端に薄くて狭いので、詰まりやすくなるだろう。

DUCKYはダイヤルで9段階のシール時間を選べるが、手で押している間だけ熱シールする仕組みになっているから、実際のシール時間は任意になる。だから、使いかけのコーヒーや菓子の袋など、どんな厚みの袋でも再シール可能だ。

DUCKYの値段は全自動式(フードセーバーや真空パックん等)の2倍ほどする。
後の消耗品で稼ぐ商法ではないから、機械は製造コストなりの価格で売らないと、利益が出ないのだろう。
アマゾンで調べたら、DUCKYは25980円、全自動式は12800円で売られていた。
全自動式真空包装機は、「プリンターとインク」「携帯電話と通信費」のように、最初に機械を安く売って、後の消耗品で儲けるというビジネスモデルを選んでいるようだ。

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい裏技です♪ (畠mama)
2013-03-12 06:19:43
以前から真空パックは気になっていました!
これならコストも安く済み
何でも、真空にしてしまいそうφ(..)
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畠mamaさん (kenharu)
2013-03-12 08:10:52
純正の袋は高いので、洗って再利用する人も居るようです。
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これ!いいです^^ (senbeis)
2013-03-12 21:51:21
私もスモークサーモンや干し肉やベーコンの保存に真空パックたくさん袋がいるんです~価格が高いのと、ヒーターが壊れ接着が上手く行かなかったりと、、悩み中でした!これ!試してみます♪
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senbeisさん (kenharu)
2013-03-12 23:03:30
ナイロンポリの袋さえ見つかれば、あとは何の問題もありません。
お試しください♪
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やってみました! (michoumama)
2013-12-26 21:29:00
さっそくナイロンポリの袋でやってみました!
とっても良いです、これならコスト気にすることなくどんどん使えますね。
近々、真空パック器のことを書こうと思ってるのですが、文中リンクさせていただいてよろしいですか?
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michoumamaさん (kenharu)
2013-12-26 22:57:13
お役に立てて良かったです。
早速ブログにお邪魔しましたが、美味しそうな写真にビックリです。
リンクOK。では、ご活躍を!
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素晴らしいアイデア (Jim)
2015-10-14 20:04:31
また、高い袋を買うのかと、安い袋は無いかな?と探っていたら、ご貴殿のアイデアを見つけました。少々専門店に行ってナイロンポリなる袋を見つけました。どうやらバリアータイプとそうでないものがあるようで、バリアータイプ100枚1600円でした。それでも、高いロールを買うよりは痛快です。以前一度ポリの袋で試したことが有りますが脱気できず、諦めましたが、水切りネットとはなんと素晴らしいアイデア。早速パックしました。大成功です。感謝、感謝です。
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Jimさん (kenharu)
2015-10-14 21:09:44
お役に立ててうれしいです。
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こう言うアイデアが最近ない (Jim)
2015-10-14 22:29:16
Kenharu さん
最近はこう言うアイデアが少ないと気にしています。何でも押しつけの世の中で、不便や納得のいかない事を自ら解決するアイデアを作り出さなくなったと思います。昔、西堀栄三郎と言う初代南極越冬隊長からこんな話を聞きました。越冬中、石油タンクが屋外に有り当番で零下40度の中を石油運びをしたそうです。ある時パイプが出来たらと良いと誰かが言い。即座にそれは良いアイデアだと隊長は言ったそうです。勿論パイプは無く、怪我もしないのに包帯が大量に有ったそうで、包帯でパイプ?しかし、遂に、唯一有った短い鉄パイプに包帯をグルグルに水をかけて凍結させ、パイプにお湯を入れて抜くとパイプが完成、これを繋ぎつらい石油くみから全員が解放されたそうです。
kenharuさんの水切りネットのアイデアを使ってみて、こんな話を思い出しました。素晴らしいアイデアです!
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Jimさん (kenharu)
2015-10-15 06:12:59
包帯パイプのお話は興味深く拝見しました。
水切りネットのアイデアは、もともとボクが発案者ではありません。
包帯パイプもそうですが、アイデアは実際にやってみる、口で言うだけにとどめずに踏み出してみることが大事ですね。
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