CLASS3103 三十三組

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【読書】月を盗んだ男 NASA史上最大の盗難事件

2015-03-07 14:43:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
月を盗んだ男 NASA史上最大の盗難事件  作:ベン・メズリック

NASAで起きた
実際の事件を基にした小説でした
非常に面白かった
こんな事件が起きてたのか、衝撃だぜ
そんな気分でありますところ

優秀な人間というのは存在するのだな、
それも貴賎に関わらず、才能は与えられているのだと
思い知らされるようでありました
アメリカ人が好きな感じといえるんだろうか
わかりませんが、生まれはあまり恵まれていなかったというか、
勝手に約束破ってドロップアウトしただけなんだが
ともかく、極めて早い段階で独り立ちというか、
親に勘当され、嫁までできてという生活
金に困ってあれこれと大変だった男が
その才能を発揮する場所、NASAにたどり着く

そんなお話でありまして、
もともと地頭がよかったのでありましょう
そして、本当かどうかわからんが、
宇宙に取り付かれていたようで、
その熱意と能力が見込まれて
NASAで研修生になった
そこでの刺激的な日々に、だんだんと加速していく人生
遠くにおいてきた嫁との会話が
とても退屈に思えるようになってきてと
まぁ、なかなかこのあたりがリアルというか
俺はなったことないけど、
住むところが変わって、自分が変わってしまうと
以前のままでいる人と
なんとなし、話したくないというか
興味を失うということがあるのかもしれない
恐ろしい

そして、最高に刺激的なこととして、
NASAから、他所に貸し出しをしたから、
実験材料からゴミ扱いに格下げされていた月の石を
さらって売ってしまおうという犯行を企てると
まぁ、そういう感じでありました

途中の心理描写と、その歩みみたいなのが
非常に素晴らしくて、実際こんな人だったとしたら
不幸な事件だと思ってしまうわけですが
当然そんなはずもなかろうと思うのであります
頭よすぎるからな、そういう善悪といったらいいか
何か違う思考からの実験ではないが
アプローチだったんじゃなかろうかとも
思ったり思わなかったりするのでありました
単純に金だったのかもしれないがわからん

小説としてはその後更正といったらいいか、
新たな人生を歩みだしたところまで描かれておりましたが、
なんというか刑務所内での姿なんかは
聖人というではないけども、
優秀なやつは本当、どこにいても優秀なんだと
まざまざ思い知らされるような内容で
大変面白かったのでありました
ちょっとだけ羨ましくも思うのである


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