CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

八重の桜  離縁のわけ

2013-08-04 20:45:49 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了しました

とうとう京都へという具合で、そのために人物整理を行うかのごとく、
離縁を含めて、様々な人々を描いていました
ちょっと駆け足で描かれてしまったせいで、
斗南地獄が、ちょっと伝わらない感じでありましたが
それでも、尚さまとその他がどうであったか
その絶望の一端だけが見られたようで切なかったですね
あと、自分の文明に毒されたなと思うんですが、
相手方の消息を描かれてしまうと、
それがどうして、本人たちに伝わらないのかとか
思ってしまいがちであります
兄つぁまの所業やら、尚さまの所業やらが
なんだか腑に落ちない人が、若いともっと感じるんじゃないかと
これがジェネレーションであり、歴史感かと
感銘であります

さておき、そんなわけで、手紙しか交信手段がないうえに、
相手がどこにいるかもわからないとなった場合に
どうやったって生きていくのは辛いというのが
よくよく伝わるわけでありましたが、
「うら」が、とんでもなくかわいそうでよかったです
なんて上手いというか、すばらしい台詞と所作だろうかな
幸薄そうだなと、最初から思っていましたが
「旦那様には、赤い櫛が似合っていた頃を覚えておいて」
なんて、愛惜あふれる凄まじい台詞が
まぁみごとにあいまって、すばらしいシーンでした
ちょっと感動に泣きそうになった
最近、自分の中に間違った女性観ができてきた
ああいうのに弱い(酷い)

そんなわけで、うまいこと、
今後の八重の小姑化するという話にスムースに
感情移入できそうでいい塩梅だと
今日の最終で、抱きつかないみねと、新妻と、
母兄妹の図に、なんというか、
寂しいというか、何か訴えかけられるものを見たのでありました

ただ、次回予告がすげえ楽しそうで、
これからは学問だという、まさに明治というキーワードが
今までとは違うわくわくをもたらしてくれそうで
今後も楽しみなのでありました
いいなぁ、京都編も面白そうだなぁ

【映画】風立ちぬ

2013-08-03 23:16:54 | ドラマ映画テレビ感想
話題作を見てきました
宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」
第二次大戦にかかわることを「ゼロ戦を作る」という
その男の生き様で描くという、かなり楽しみなそれでした
見終わった感覚としては、面白かった
そう言ってよいと思うのであります

零式艦上戦闘機という名称からして、
極めてぎったんばったんという感じかと思いましたが
出来うる限り陰惨なシーンを描かずに
それに肉薄しようという試みというんだろうか、
こんなに静かな映画だとは予想してなかったと
そんな按配であります

描く手法というか、テーマの一つに夢がありまして、
冒頭から夢を描いております
寝てみる夢でもあり、叶えたいと願う夢でもあって
そしてそれを折り重ねることで、
だんだんと一つの形に近づいていくというか
なんのてらいもなく、飛行機を作りたいというそれを
純粋にかたくななまでに描いたことで、
その実、戦争のおぞましいところなんかを
しれっと嫌悪感を抱く映像を差し込むことで描くというか
ああ、これは漫画というか、アニメじゃないと
できない方法だよなぁと感心しきり
それでいて、しかと反戦をうたうように見えて見事でありました

とはいえ、そればっかりだとエンターテイメントもくそもなく
ただただ、退屈な映画になってしまうわけであります
実際、話自体に起伏というか、なんかそういうものは
まるでかけらも見出せないというか
全体が夢なんじゃないかというくらい、
ふんわりと話が進んでいき、時間軸もわざとなんでしょうが
あっという間に時間が過ぎたり、濃密に何日かが描かれたり、
何よりも、ともかく台詞が少ない
語り合うことも少なく、説明も極端にないから
なんというか、非常に静かな映画という印象になってしまう
ただでも、やっぱりそこはアニメであります
絵見ているだけで、なんか面白いというか
楽しい気分になれるんだから不思議

そんなこんなで、あんまりにも何もないかというと
そうではなくて、結核をわずらった菜穂子さんという女性が
一つ、その女性と主人公を描くことで
人間味みたいなのがよくよく出てきてて、
ちょっとカントリーロードを思い出すような
こっ恥ずかしいそれもありながら、もっと深く落ち着いたというか、
恋だとか、愛だとかもしっかと描かれたのでないかと
あまり得意でないながらに思わされたのでありました
そのあたりは、なかなかに邦画っぽかった

あとは、冒頭がなんとなく紅の豚っぽかったり、
ところどころ、過去作品を思わせるようなシーンというか
イメージがあって、ひょっとすると
本当に集大成なんだろうかとちょっと
どきりと思わされたりしたのであります
まぁ、ただ、飛行機扱ってるからそう思うだけですかね

さておき、飛行機が飛ぶシーンはなかなかかっこよくて
最終的にゼロ戦が飛ぶわけなんですが、まぁ、それは
ほとんどイメージ映像といっていい内容で
空戦はもちろんのこと、爆撃や銃撃のシーンがないというのは
凄い作り方だなと感心したのでありました
それがなくても、なんとなく兵器として描かれているというのと、
飛行機として描かれているのが、
書き分けられていたというのが一つ、
テーマだったんでしょうか

ともあれ、技術論にわく若い技師とか、
ドイツのユンカースに詰まった工業力だとか
そんなところが、なんだかわくわくするというあたりも
個人的に凄く好きなところでして
けっこう面白かったと、素直に思ったので
書いておくのでありましたとさ

追記
劇中、なんであんなコルセアみたいな飛行機なんだろうと
不思議に思ってたら、九試単座なんていう飛行機があったんですね、
それが、九六式になって、零式につながるって話だったのかと
今補完してわかりました、猛省