「ブルー・コンサート」 1945年作。
珍しく名画を再現しました。シャガールの作品です。
最初はブラックとオレンジの2色でレトロ感を出そうと思ったのですが、タイトルが「ブルー・コンサート」。
いかん、ブルーがないと絵にならないっ!と思った私は、ブルーを付け加えて描きました。しかし、いざ、
描き終わってみると、オレンジとブルーではなんか物足りない。仕方なく、グリーンをプラスしました。
そんなこんなで結局フルカラーに。しかし、珍しくいい出来になりました。
拡大です。
モデルはシャガールの妻、ベラ。かなりラブラブだったようで、他の絵ではキスをしているシーン、抱き合っている
シーンなどがあります。最愛の妻、ベラは1944年に突然亡くなってしまいました。悲しみのあまり、シャガール
はその後8ヶ月間絵筆が握れなかったと言います。そのベラを思い描いた絵、それが「ブルー・コンサート」です。
チェロを弾くべラの背後には、思い出が浮かび上がっています。悲しみのどん底にあったシャガールは過去の
楽しかった思い出を背景に描きながらベラを描いたのです。もし、自分の妻、または夫が突然亡くなってしまった
ら、どう思いますか?悲しいに決まっています!
私だってそうです。こんなつまんない男だったけど、贅沢はさせてあげられなかったけど、自分勝手なことばかり
して悪かった、それでもついてきてくれてありがとう、と懺悔するでしょう。こんな思いがあったからシャガールは
8ヶ月間も本業の絵筆が握れなかった・・・・。
くるしい、くるしい思いです。
バックプリントも描きました。
ブルーのフラワーが3つずつ、踊っているような、かつ元気はフラワーなのでオレンジを入れて「ブルー・コンサート」
に見合ったフラワーにしたつもりです。
「1945」の西暦もレトロ感がでました。いい感じです。
シャガールは1985年98歳で大往生いたしました。この絵は師匠以上にうまく描けたと思っています!