会社での昼食時の出来事。
社員食堂でA子と一緒になった。私の顔を見ると、
A子は、「〇〇さん、カレー食べるの?わたしはランチにするの」と珍しく私に話しかけてきた。
「へえー、ランチ食べんの。食欲あるじゃん」
「うん」
なんか久しぶりの会話。
トレーをもったA子は「こっちで食べれば?」と私を誘った。
私とA子は隣同士でテーブルに座った。これも久しぶりだ。
A子の甘い香水がほのかに香る。
ランチを食べる度にA子のさらさらの長い黒髪が揺れる。
ちょっとドッキリ。
まわりにも他の人がいるのにあまり目立った行動はできない。
しかし、積極的にA子はそんなのおかまいなしに話しかけてくる。
「退職したパートさんの送別会をするんだけど来る?」と私はA子に聞いてみた。
「うん、行く!」一つ返事で答が返ってくる。
「スケジュールがわかったら教えてね。」
「わかったよ」
かなり積極的だ。
久しぶりにたわいのない会話がはずんだ。
昼食後、A子が
「久しぶりだったね」
と言った。
「そうだね」
「飲み会の日がわかったらメールしてね」
「わかったよ」
他人に対し控えめなA子がそこまで歩み寄ってきたのは驚きだ。
もう、許してやるか。
春一番が吹き、雨になる。
また春一番が吹き、また雨になる。
そして少しずつ暖かくなる春の季節到来。
同じようにもう一つの春もそこまで来ている。
このトシでもドキドキする・・・・・・。
まだ青春謳歌できるよなあ・・・・・・。
明日はちょっと普段よりお洒落しよう・・・・。