いぬバカ・ねこバカ

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山下 清 展

2013年01月15日 23時57分12秒 | 日記

日本橋三越新館にて「山下 清 展」が行われています。

さっそく、ヤフー・オーションにて¥100で落札し(通常は¥800)昨日行ってまいりました!

  《自分の顔》貼絵/1950(昭和25)年

 

山下 清の自画像です。これは絵画ではなく貼り絵です!右側は本人の写真です。絵に対する熱意が

伝わってきます。私のように?とぉーっても熱心です。

 

《長岡の花火》貼絵/1950(昭和25)年

 《長岡の花火》貼絵/1950(昭和25)年

山下 清は 「美の表現の烈しさ、純粋さはゴッホやアンリ・ルソーの水準に達している」と梅原龍三郎に評され、緻密で色鮮やかな独特の貼絵の世界を確立させました。「今年の花火見物はどこにいこうかな」という言葉を最後に、1971年、49歳の若さで世を去った画家です。死因は脳溢血でした。私も気をつけねば・・・・・。

<山下清のプロフィール>

  • 1922年   3月10日 東京市浅草区田中町に生まれる。
  • 1928年   浅草の石浜小学校に入学する。
  • 1934年   千葉県の養護施設「八幡学園」に入園する。
  • 1940年   11月18日、突然、放浪の旅に出る。
  • 1954年   鹿児島にて放浪生活を終える。
  • 1961年   ヨーロッパ9カ国を訪問する。
  • 1971年   7月12日 他界 (享年49歳) 

    山下清の生誕90周年を記念するこの展覧会は、その生い立ちから、貼絵との出合い、彼の代名詞となった「放浪」を第一章、放浪後、画家として活躍する姿を第二章、初めてスケッチブックを携えたヨーロッパへの旅、貼絵による完成を夢みて挑んだ最後の大作「東海道五十三次」から晩年までを第三章として、「日本のゴッホ」「放浪の天才画家」山下清の姿を追います。

    彼の放浪生活は、映画や舞台、テレビドラマにもなり、ほのぼのとした物語として幅広い層の支持を受けましたが、その人生が正確に伝えられていたわけではありませんでした。近年、独自の文体で書かれた文章にも注目が集まるなど画家としての再評価が高まるなか、本展では代表的な貼絵はもとよりペン画、油彩、水彩画など約180点を紹介し、遺族の証言に基づく画家、山下清の真実の姿に迫ろうというものです。


 

《パリのエッフェル塔》水彩画/1961(昭和36)年《ともだち》貼絵/1938(昭和13)年

 

《パリのエッフェル塔》                       《ともだち》貼絵
水彩画/1961(昭和36)年                    貼絵/1938(昭和13)年

              

《ソニコンロケット》貼絵/1959(昭和34)年頃         《桜島》貼絵/1954(昭和29)年
(増田屋コーポレーション所蔵)

 

《ロンドンのタワーブリッジ》貼絵/1965(昭和40)年

 

《ロンドンのタワーブリッジ》         《皇居前広場》
版画/制作年不詳 これが貼り絵なんて!  版画/制作年不詳 油性マジックにて作成 

 

ランニングに半ズボン。実際の山下 清はあまりそのような格好はしていなかったとのことですね。

幼い頃に軽い言語障害になってしまったことでいじめの対象となり、山下 清は放浪の旅に出ます。

当時、戦争中であったため、兵役を逃れるつもりでもあったようです。結局、兵役検査には落ちてし

まいましたが・・・。

山下 清 の作品は初期はまさにおこちゃまの落書きのレベルのようでした。昆虫の絵、景色の絵。

人物画はあまりなかったようです。いじめられていたからでしょうね。なので山下 清の視点は常に

自然や建物にあったようです。この画風が世間に高く評価され、放浪の旅の途中、連れ戻されてし

まい、画家としての山下 清の人生が始まります。

やがて貼り絵以外にマジックによる絵画や油絵にも挑戦します。

 作品は幼稚(すいません!)な画風が見られますが、純粋な目で描かれた絵は純粋な印象を感じ

ることができます。

展示会の場所日本橋三越本店新館にて。期間は明日(14日)までです。