4月15日(金曜日)
震災と原発の記事を調べていたら以下のものに
行き当たった!
http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi050223.html
「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」
2005年2月の公聴会
衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)
石橋克彦(いしばしかつひこ)
1944年神奈川県生まれ。 地震テクトニクスを専攻とし、東海地震説の提唱者として知られる。
全文は長いので初めの一部を転記し記載する。
****************************************************************************
■地震の活動期に入った日本
日本列島の大地震の起こり方にはですね、
活動期と静穏期というのが認められます。
これは地学的、物理的に根拠のあることであります。
で、非常に重要なことは、
敗戦後のめざましい復興、それに引き続きます高度経済成長、
さらには人類史上まれにみる技術革新の波に乗って、
都市が非常に利便性を高めた、高度化、高度に発展した、都市が発展した。
(★参考:ニュートンスペシャル ワーストケース 東京壊滅 巨大地震)
で、日本の現在の発展が作られたという、これはですね、
たまたま巡り合わせた日本列島の地震活動の静穏期に合致していた、
ということであります。
つまり、大地震に洗礼されることなく、
現代日本の国家社会というのはできあがっているのでありまして、基本的に地震に脆弱な面を持っております。
ところが現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある、
ということはほとんどの地震学者が共通に考えております。
ということはですね、非常に複雑、高度に文明化された国土と社会が、
言ってみれば人類史上初めて大地震に直撃される。
それも決して一つではない。何回か大地震に襲われるという、
そういうことであります。従いまして、あのう、人類が、
これ大げさでなくてですね、人類がまだ見たこともないような、
体験したこともないような震災が生ずる可能性が非常にあると思っております。
■起こりうる原発震災
で、あのう、地震という言葉と震災という言葉が普通、ごっちゃに使われておりますけども、私が地震と言っておりますのは地下の現象です。地下で岩石が破壊する、これが地震であります。
これは自然現象でありまして、もう、よくも悪くもない、もう日本列島の大自然として淡々と起こっている。我々が日本列島に住む遙か前から、地震はそうやって起こっている訳です。
震災というのはそれに対しまして社会現象であります。地震の激しい揺れに見舞われた所に我々の社会、あるいは文明がある時に生ずる、その社会の災害でありまして、社会現象だと思います。
で、将来具体的にどういう震災が起こるだろうかと考えてみますと、まあ言ってみれば、広域複合大震災とでもいうべきもの、それから長周期震災、あるいは超高層ビル震災とかオイルタンク震災とでも言うべきもの、それからもう一つ、原発震災とでも言うべきものが、将来起こりうると私は考えております。
それぞれがどういうものかは近未来の日本列島の地震情勢に則して、もう少しご説明したいと思いますが、あのう、近未来の日本列島の地震情勢を簡単に言いますと、駿河湾から御前崎沖、遠州灘辺りの非常に広い範囲の地下で、すぐ起こってもおかしくないと思われているのが東海巨大地震であります。
で、その西、熊野灘では東南海地震、それから紀伊水道、四国沖では南海地震という巨大地震がもうそろそろ射程距離に入ってきた。今世紀の半ばごろまでにはほぼ確実に起こるであろう、と考えられています。まあ、で、あの2年くらい前ですか、特別措置法もできた訳であります。
■いつ起きるか分からない大地震
東海地震に関しては1978年にすでに大規模地震対策特別措置法ができております。
で、場合によりますと、すぐ起こってもおかしくないと思われている
東海地震が少し先送りされてですね、つまり、
大地が頑張ってしまって、すぐには起こらないで、東南海地震と一緒に、1854年に安政東海地震という非常な巨大地震がありましたが、そういうものが起こるかもしれない。
その場合には、引き続いて南海地震が起こるかもしれない。
1854年の場合には、12月の23日に東海地震がありまして、
翌日24日、わずか30時間を隔てて南海巨大地震が起こりました。
それから1707年には今度は両者が同時に起こりました。
そういうことも今世紀半ばにあるかもしれません。
一方、首都圏に目を移しますと、首都圏直下の大地震は、
これはまあマグニチュード7クラスの大地震と思われていますが、
これはまあ、あのう、いくつか地下の候補地がありまして、
これもいつ起こってもおかしくないと考えられております。
中央防災会議が昨年の12月に被害想定を発表したところであります。
しかし、過去の例で言いますとですね、安政江戸地震という直下型が起こって、
江戸に大変な被害をもたらしております。
で、あの、将来もそういうことがありうると思います。
つまり、東海、南海地震が起こって、じきに、
その年か翌年か、2、3年後か分かりませんけども、首都圏直下で大地震が起こる、そういうこともあり得ると思います。
さらに、先立つ数十年間、内陸でも地震がいくつか起こる。
すでに神戸の地震、それから昨年の新潟県中越地震はこういうものの仲間で
あっただろうと考えられております。
■最悪の災害としての原発震災
3番目の原発震災ということでありますが、
これは私が1997年に作った言葉ですけれども、
東海地震の場合ですね、東海地震のその予想震源域という、
地下で地震波を放出すると考えられている領域の真上に
中部電力の浜岡原子力発電所がありまして、
今年になって5号基が動き始めました。で、
すでに4、5、大分時間、年を経た4,5まではもう動いている訳です。
でこれはまあ、日本の場合、53基の原子炉が今ありますが、
地震には絶対安全だということになっております。
それから中部電力も浜岡の原発は東海地震には絶対耐えられるとまあおっしゃる訳ですけども、
地震学的に見ますと、いろいろ疑問点はあります。
想定の地震、あるいは地震の揺れがまだ不十分なのではないかというようなことです。
アメリカでは地震現象というのは、地震というのは原子力発電所にとって一番恐ろしい外的要因であるというふうに考えられております。
といいますのはですね、普通、原発の事故というのは単一要因故障といって、
どこか一つが壊れる。
で、その場合は多重防護システム、あるいはバックアップシステム、
安全装置が働いて、大丈夫なようになるというふうに作られているわけですけども、
地震の場合は複数の要因の故障といって、いろんなところが振動でやられるわけですから、
それらが複合して、多重防護システムが働かなくなるとか、安全装置が働かなくなるとかで、それが
最悪の場合にはいわゆるシビアアクシデント、過酷事故という炉心溶融とか核暴走とかいうことにつながりかねない訳であります。
浜岡原子力発電所も600ガルという強い地震の揺れに耐えるから絶対大丈夫だと
中部電力が言っておりましたけども、
今年の1月28日には社長さんが記者会見されまして、
念のために1000ガルという揺れまで耐えるように
耐震補強工事をしますということになりまして、
ですからどこまで丈夫にしたら大丈夫なのかということは
はっきりしている訳ではございません。
・・・・・・・・・つづく
放射能の流れ予測
原発状況
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2005年の公聴会での発言が三陸沖での巨大地震で当たってしまった。
東海地震で原発被害が起きたら・・関東地方は死の灰を浴びる。怖いです。
震災と原発の記事を調べていたら以下のものに
行き当たった!
http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi050223.html
「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」
2005年2月の公聴会
衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)
石橋克彦(いしばしかつひこ)
1944年神奈川県生まれ。 地震テクトニクスを専攻とし、東海地震説の提唱者として知られる。
全文は長いので初めの一部を転記し記載する。
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■地震の活動期に入った日本
日本列島の大地震の起こり方にはですね、
活動期と静穏期というのが認められます。
これは地学的、物理的に根拠のあることであります。
で、非常に重要なことは、
敗戦後のめざましい復興、それに引き続きます高度経済成長、
さらには人類史上まれにみる技術革新の波に乗って、
都市が非常に利便性を高めた、高度化、高度に発展した、都市が発展した。
(★参考:ニュートンスペシャル ワーストケース 東京壊滅 巨大地震)
で、日本の現在の発展が作られたという、これはですね、
たまたま巡り合わせた日本列島の地震活動の静穏期に合致していた、
ということであります。
つまり、大地震に洗礼されることなく、
現代日本の国家社会というのはできあがっているのでありまして、基本的に地震に脆弱な面を持っております。
ところが現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある、
ということはほとんどの地震学者が共通に考えております。
ということはですね、非常に複雑、高度に文明化された国土と社会が、
言ってみれば人類史上初めて大地震に直撃される。
それも決して一つではない。何回か大地震に襲われるという、
そういうことであります。従いまして、あのう、人類が、
これ大げさでなくてですね、人類がまだ見たこともないような、
体験したこともないような震災が生ずる可能性が非常にあると思っております。
■起こりうる原発震災
で、あのう、地震という言葉と震災という言葉が普通、ごっちゃに使われておりますけども、私が地震と言っておりますのは地下の現象です。地下で岩石が破壊する、これが地震であります。
これは自然現象でありまして、もう、よくも悪くもない、もう日本列島の大自然として淡々と起こっている。我々が日本列島に住む遙か前から、地震はそうやって起こっている訳です。
震災というのはそれに対しまして社会現象であります。地震の激しい揺れに見舞われた所に我々の社会、あるいは文明がある時に生ずる、その社会の災害でありまして、社会現象だと思います。
で、将来具体的にどういう震災が起こるだろうかと考えてみますと、まあ言ってみれば、広域複合大震災とでもいうべきもの、それから長周期震災、あるいは超高層ビル震災とかオイルタンク震災とでも言うべきもの、それからもう一つ、原発震災とでも言うべきものが、将来起こりうると私は考えております。
それぞれがどういうものかは近未来の日本列島の地震情勢に則して、もう少しご説明したいと思いますが、あのう、近未来の日本列島の地震情勢を簡単に言いますと、駿河湾から御前崎沖、遠州灘辺りの非常に広い範囲の地下で、すぐ起こってもおかしくないと思われているのが東海巨大地震であります。
で、その西、熊野灘では東南海地震、それから紀伊水道、四国沖では南海地震という巨大地震がもうそろそろ射程距離に入ってきた。今世紀の半ばごろまでにはほぼ確実に起こるであろう、と考えられています。まあ、で、あの2年くらい前ですか、特別措置法もできた訳であります。
■いつ起きるか分からない大地震
東海地震に関しては1978年にすでに大規模地震対策特別措置法ができております。
で、場合によりますと、すぐ起こってもおかしくないと思われている
東海地震が少し先送りされてですね、つまり、
大地が頑張ってしまって、すぐには起こらないで、東南海地震と一緒に、1854年に安政東海地震という非常な巨大地震がありましたが、そういうものが起こるかもしれない。
その場合には、引き続いて南海地震が起こるかもしれない。
1854年の場合には、12月の23日に東海地震がありまして、
翌日24日、わずか30時間を隔てて南海巨大地震が起こりました。
それから1707年には今度は両者が同時に起こりました。
そういうことも今世紀半ばにあるかもしれません。
一方、首都圏に目を移しますと、首都圏直下の大地震は、
これはまあマグニチュード7クラスの大地震と思われていますが、
これはまあ、あのう、いくつか地下の候補地がありまして、
これもいつ起こってもおかしくないと考えられております。
中央防災会議が昨年の12月に被害想定を発表したところであります。
しかし、過去の例で言いますとですね、安政江戸地震という直下型が起こって、
江戸に大変な被害をもたらしております。
で、あの、将来もそういうことがありうると思います。
つまり、東海、南海地震が起こって、じきに、
その年か翌年か、2、3年後か分かりませんけども、首都圏直下で大地震が起こる、そういうこともあり得ると思います。
さらに、先立つ数十年間、内陸でも地震がいくつか起こる。
すでに神戸の地震、それから昨年の新潟県中越地震はこういうものの仲間で
あっただろうと考えられております。
■最悪の災害としての原発震災
3番目の原発震災ということでありますが、
これは私が1997年に作った言葉ですけれども、
東海地震の場合ですね、東海地震のその予想震源域という、
地下で地震波を放出すると考えられている領域の真上に
中部電力の浜岡原子力発電所がありまして、
今年になって5号基が動き始めました。で、
すでに4、5、大分時間、年を経た4,5まではもう動いている訳です。
でこれはまあ、日本の場合、53基の原子炉が今ありますが、
地震には絶対安全だということになっております。
それから中部電力も浜岡の原発は東海地震には絶対耐えられるとまあおっしゃる訳ですけども、
地震学的に見ますと、いろいろ疑問点はあります。
想定の地震、あるいは地震の揺れがまだ不十分なのではないかというようなことです。
アメリカでは地震現象というのは、地震というのは原子力発電所にとって一番恐ろしい外的要因であるというふうに考えられております。
といいますのはですね、普通、原発の事故というのは単一要因故障といって、
どこか一つが壊れる。
で、その場合は多重防護システム、あるいはバックアップシステム、
安全装置が働いて、大丈夫なようになるというふうに作られているわけですけども、
地震の場合は複数の要因の故障といって、いろんなところが振動でやられるわけですから、
それらが複合して、多重防護システムが働かなくなるとか、安全装置が働かなくなるとかで、それが
最悪の場合にはいわゆるシビアアクシデント、過酷事故という炉心溶融とか核暴走とかいうことにつながりかねない訳であります。
浜岡原子力発電所も600ガルという強い地震の揺れに耐えるから絶対大丈夫だと
中部電力が言っておりましたけども、
今年の1月28日には社長さんが記者会見されまして、
念のために1000ガルという揺れまで耐えるように
耐震補強工事をしますということになりまして、
ですからどこまで丈夫にしたら大丈夫なのかということは
はっきりしている訳ではございません。
・・・・・・・・・つづく
放射能の流れ予測
原発状況
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2005年の公聴会での発言が三陸沖での巨大地震で当たってしまった。
東海地震で原発被害が起きたら・・関東地方は死の灰を浴びる。怖いです。