随思録

日々思うことを記す。

株は「投機」で「投資」ではないだろう

2005-09-11 12:59:35 | Weblog
ろじぱらのワタナベさんが株でボーナスをふきとばしたようですが……

思うんだが、株の売買ってのは投機=ギャンブルで、投資ではないよね?

いつも疑問で、友人に聞いてみたこともあるのだが、企業が株式を新規に発行して、それを誰か買うことによって企業が資金を得る。そのお金で設備を充実させたり、技術開発をしたりする。これは「投資」。そこで企業が儲かれば、株主に配当金がある。だからいい企業に「投資」すると、株主は安泰。経済全体もよい方向に向かう。これはわかる。

でもすでに発行された株の売買での利益は、手数料を得る証券会社と、売買した当人同士にしか発生しない。マネーゲームというのは本質を表す言葉で、仕組みはカジノと一緒じゃないか。加えて株価はただ人気投票であることなんて、周知の事実。

これはいわゆる「あぶく銭」を得る方法じゃないかね。
それをマスコミは「投資」と称して、煽る煽る。
誰も疑わないし……(いや、沈黙の螺旋理論か?)
世の中どんどんおかしくなってないか。
だってパチスロに行くことを「投資」って言ったら、「屁理屈」か「冗談」にしか聞こえない。

ちなみにgoo辞書をひくと……
とうし【投資】
(1)利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること。
「新事業に―する」
(2)〔経〕〔investment〕生産者の実物資本の増加分。設備投資・建設投資・在庫投資の三種に分類できる。資本形成。

とうき【投機】
(1)〔speculation〕(ア)偶然の利益をねらって行う行為。
(イ)将来の価格変動を予想して、価格差から生ずる利益を得ることを目的として行う売買取引。

資本を形成しようとするのが「投資」、偶然の利益を得ようとするのが「投機」。
たかが言葉。でも、この二つには大きな隔たりがあることを覚えておかなくては。