※その4は最終です。その1からその3も有りますので下にスクロールしてご覧ください。※
1時間強でスパパッと見てまわり、雨が降らないうちに帰りました。
「昔は夢があったな」・・・と、言い出すとそのまま「オヤジのぼやき」傾向ですが。。。
「若者の車離れが深刻化」とよく言いますが、それは仕方ないと思います。
もちろん今の若者世代は価値観も大きく違うと思うけど、自分たちが20代のころ・・・車には「夢」があった。
自動車を所有することは、生活の多くを注ぎ込んでようやく・・・な、わけで、ましてや若い世代なら所得も多いとは言えないのは昔も今も同じ。「あれを我慢して、これを我慢しても乗りたい!!」という所有欲を満足させるものが自動車にはあったわけです。
「かっこいい!速い!すっげぇ~っ!!」
「オレのはDOHC24バルブでツインターボやで!!」
「お、あいつスカG乗ってんの!オレのはケンメリや」
「白いプレリュードでデートいきたいわ」
・・・まさしくステータスだったわけです。
だから大枚を注ぎ込んだ・・・食費は削ってでも。
現在は「環境問題」と「不況」が同時に来てしまい、車のあるべき姿は「エコ」という方向性。
実用車、ファミリーカーというカテゴリーで「便利に使えれば良い」、そして「今までも家には自動車有ったから」という「買い替え需要」ならば・・・「そうね、燃費もよくて環境に優しくて、エコカー減税もあるし」と、良い方向なのだけど、若者を中心とした「新規需要」を考えるなら「エコなら究極は自転車じゃん」「電車乗ればいいしね」となっているのでは??・・・と、思う今日この頃です。
そのへんを危惧して動き出したのがCRZの「ハイブリッド&スポーツ」などの方向性なんでしょうね。この方向性が当たってくれないと、いかんです。世の中全てが実用車になってしまう・・・「車は道具!経済的で便利に動けばそれで良い」・・・に、です。夢もロマンも無い・・・交通手段に。
「外車メーカーが一切来なかった」・・・
わかっちゃいたけど本当にうなだれました。
TOPの写真を見てもわかるように、コンパニオン目当てのカメコくん達ではなくて真剣に車とかバイクの写真を撮っているのは・・・中年以上が目立ちます。スーパーカーブームで育った世代??
先述の「大枚を支払っても所有欲を満たす」・・・大人世代は「お金持ち=高級外車」というステータスがあったのだと思います。なんで何千マンもする外車に乗るのでしょう??同じに走って止まって・・・なのに。
ただ単に「自己顕示欲」、「成功の証」という面もあるのでしょうが、「このBMWの、ちょっとしたハンドリングフィールが・・・たまらない!」と言って、普通ならどうでも良い「ちょっとした違い」に大枚を投じてきた・・・という「車が好きだから」、の感覚の人も多いでしょう。
一見「無駄」??・・・が、ロマンであり夢でもあった。
もうこの感覚自体が時代遅れなんかな?・・・と、かなり寂しくなりますね。
私はお金持ちでもなんでもないので、外車と言ってもヤフオクのド中古(98年製・・・フィットの新車も買えないぐらいの^^;)、バイクも同じド中古(01年製)です。が、世代はまさしく「その世代」なので最近の自動車情勢にぼやいてしまいます。
ビュエルに乗って、どこかに行き、駐車場に停めると守衛のオジサンが「お!それどこのバイクなの?」とかとか・・・高速の料金所とか、歩道でも・・・声かけてくるのはみーーんなオジサンです。私も時々かっこいいポルシェとか停まっているとマジマジと見ていますし^^;)
時代は流れているので仕方ないことですよね。
ですがね、
これは女性で言うと「あの人、グッチのバッグにエルメスの・・・、あれもこれもブランドものよ!」とかって言って・・・言われるから大枚を投じる。例えば、家の近所のコンビニにエルメス持って行かないけど、銀座は悠々と歩く?とか、、、「そこに価値がわかる人がいるから」・・・があると思います。これと男性のおバカ自動車って似ている感じ。
「がんばって働いてかっこいい車に乗りたい!!」「いつかきっと●●に乗ってやる!!」・・・けど、「かっこいい車が時代に取り残された」「価値がわかるのは一部のエンスーのオヤジだけ」・・・「エコの時代にスーパースポーツは時代遅れ?」。
ちょっと大げさって言われるかもしれないけど、「何に夢を持ってがんばるのか??」・・・という心の奥底の原動力??・・・うーーん、難しい^^;)
うーーん、「音楽と車しか頭になかった男の悲哀??^^;)」。
でもいいや。
でも、そんなことね、今のご時世に考えていること自体が・・・そもそも古いのでしょうね。けど、今年のモーターショーで同じ思いをした貴兄も大勢いらっしゃると思います。「不況」と「エコ」が同時に来たから今年のモーターショーはこんな感じ。
だいたい外国メーカーが一挙に手を引いたのは?
財政の厳しいなか、「費用対効果」を最大に生かすには、先のすぼまった日本よりも高度成長期の中国に・・・、って当たり前の判断です。本当に色々なことが相互影響して負のスパイラルに入っている。
「エコ」は大事、でも「不況」はなんとか抜ける日が来てほしいですね。