ゆるふわ屋。 - 鏃キロク・若林浩太郎のブログ -

シナリオライター若林浩太郎のblogです

ドラゴンボール経済

2006年05月04日 22時07分33秒 | 雑記
最近、1日に時間を決めてプレイしてます
ファンタシースターユニバース。

もちろんクローズドβテストなので、
誰でもプレイできるものではありません。
悪しからず。

30分から1時間を目安にプレイしているのですが、
ある程度までレベルが上がったらレベルアップの速度が
非常に遅くなりやがりました。

これは単純にクローズドβなのに、やり込む
MMO依存症(と書いて差し支えないと思うのだが如何か)の
プレイヤーが多い為、しかもそういう人たちほど声が大きいが故に
簡単にレベルがキャップ(それ以上あがらなくなること)しないよう
苦肉の策を取ったものだと思われます。

でも、廃人プレイヤーを舐めたらいけません。
現段階で最高レベル(と推測される)30の
プレイヤーがゴロゴロ居ます。

どこから探してきたのか、レシピの分からない
高ランク合成アイテムもバンバン作ってます。

極めつけは、私も少し小金を稼いでみるか……と
自分の拠点をバザーにしようと試みたのですが、
どうもやり方が釈然としない。

チュートリアルを見て「アイテムショップ」という
一種の家具が必要だということが分かったので
買いに行きましたら……高いッ!!!

1人でプレイするとしたら8時間か9時間は
かかるだけの料金でした。

「買えるかァーッ!!!」

こないだ、企業側に向けで
オンラインゲームについての講座が開かれてました。
詳しく書かれている方がいらっしゃったので、
もし興味があればコチラをご覧下さい。

結局、どういうことかといいますと
MMORPG内で、物価は時間と共に
インフレし続けるということなんです。

物語の後半で「強さ」のインフレが顕著だった
ドラゴンボールの名を出してキャッチーなフレーズに
したかった模様です。

ゆえにPSUでは、少なくともクローズドβの間は
インフレを阻止するために、これだけ高くしたのかな……と思いました。

どのMMOでも、プレイヤー間でアイテムや金の
やり取りできにくいとインフレしにくくなりますからね。

ようやくファンタシースターらしさが出てきた気がします。
具体的にどういうことかと、書こうかと思ったのですが
なにぶんクローズドなので誰かから突っ込みがくる可能性があります。

なので、ここでは伏せておきます。
ただしOHPでは実装された「それら」は公開されているので、
もし興味がある方はコチラ
見てもらえれば、なんとなく分かるかも。

夜回り先生 3巻(漫画)

2006年05月03日 23時03分27秒 | 雑記
夜回り先生 1 (1)

小学館

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※ 上記の画像およびリンクは1巻のものです


コツコツと営業用のHPを作成中。

今日ほど行楽日和と呼ぶに相応しい日も、
そうはあるまい。

連休の初日であること、
快晴であること、
気温が高すぎず低すぎないこと。

だが私の体調は不安定で、
その原因はここでは伏せるが、
行きつけの整体に行ってきた。

以前、このblogでも紹介した場所だ。
現在HPを作成中らしく、
できたらココで再び紹介したいと思う。

もしかしたら迷惑だったかなと思ったが、
そうでもないようで安心した。


さて、道すがら立ち寄った本屋で
夜回り先生の3巻を入手。

今回も容赦ない過去の話が展開されてます。
ここで私が取り上げたいのは、
これはあくまで商品であるということ。

ならば、エンタテイメントでなくてはならない。
ノンフィクションのドキュメンタリーものではないのだから。
つまり、幾分かは脚色が入っているだろうという
推測の余地を残しているのではないか、と私は言いたいのだ。

そして、そうであって欲しいと願っている自分が居る。

「一杯のかけそば」でブームを巻き起こし、その後
詐欺を起こしたことで世間から忘れられていった
栗良平のように、水谷先生が
「最近語っている話はゼンブ嘘でした~、ナハハハ」
なんて笑って言ったら、どうなるだろう。

世間からは非難ごうごうだろうし、
そりゃ今まで持ち上げてた色々なメディアからは叩かれるだろう。

でも。
そっちの方がいい、私はそう思う。
いっそ嘘であって欲しいと思うような、
容赦ない現実がそこに突きつけられている。

3巻には劣悪な環境で育ったが故に
罪を犯してしまった少年の贖罪を前・中・後編で描いた
「償い」ほか3編を収録している。


話は変わるが、私の住む市に、
こんど水谷先生がやってくる。
いつかは来ると思っていたが、
まさかこんなに早く講演を聞くチャンスが訪れるとは。

当日は並ぶこと必至だが、
必ず聞きに行く。

才能なんて曖昧な言葉に振り回される貴方に (シグルイ 書評)

2006年05月02日 21時50分46秒 | レビュー
シグルイ 6 (6)

秋田書店

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「覚悟のススメ」という漫画のタイトルを、
皆さんは聞いたことがあるだろうか。

十数年前に、週刊少年チャンピオンにて
連載されていた漫画で、作者の名は山口貴由

実に、実に! 多くの固定ファンを持つ
漫画家として名を馳せている。

氏の描かれる漫画は、台詞回しからコマ割り、
キャラのディティールに至るまで、
氏の持つ独特のセンスによって生み出されている。

決して描写力が抜きん出て優れているとは言えないまでも
「表現しようと」試みた跡が氏の漫画の随所に残っており、
そのアクの強さに一目見ただけで拒否反応を起こす読者も少なくない。

そんな、氏がチャンピオンレッド誌上で連載している
「シグルイ」最新6巻が、この度発売された。

古来より、素晴らしい作品には必ず異常なものが
含まれていると批評家は口にした。

だがしかし、異常なものが含まれているものが
必ずしも素晴らしい作品かというと、
勿論そうではない。

「シグルイ」は異常なものの塊で出来ている……と、
言ったら言い過ぎになるだろうか。
いいや、私はそうは思わない。

この漫画の至るところに、
およそ禁忌とされしエロス・グロテスク・同性愛……
そういった表現がちりばめられている。

氏が「ベルセルク」の連載するヤングアニマル誌上で
「蛮勇引力」を連載していた折、目次の作者コメントで
以下のような発言をしていたのを私は未だに覚えている。

「他人(ひと)の為と書いて偽(いつわり)と読む。
 俺は自分の為に漫画を描く」

大きな誤解を招く弊害を、承知で書いた文章だと直感した。

おそらく、氏は読者からの抗議や批判など殆ど意に介さないのではあるまいか。

編集者やその他スタッフと関わるとはいえ、
どの漫画家も基本的に孤独な作業を強いられる。

ファンレターを励みにしている作家も多く居るのは
異論の余地はあるまい。

だとすれば、氏の持つ漫画家としての特性たるや
「才能」「天賦の才」「天然」そんな陳腐な言葉で
片付けられるものではないと、私には思えてならない。

漫画界の重鎮・本宮ひろ志が自らをして「天然まんが家」

呼んでいるが、そのようなチャチで矮小で排他的な単語で
片付けられるものではないのではないか。

独特のセンスは確かに、固定ファンを生み出す武器になる。
だが、それが受け入れられなければ例外なく業界を追われることとなる。

多くの固定ファンを持つ氏だが、
氏の漫画は「うけつけない」という読者はファンの数倍は
存在しているのではないかと私は思う。
ただ「声が聞こえてこない」だけで、存在しているのだと思う。

その危うさたるや、出版社側から見れば諸刃の刃に他ならない。
新人の頃などハイリスクローリターンである。

だがそれでも、氏は漫画を描きつづけているし
氏が原稿を「おとした」のを私は見たことがない。

もしそれが氏の演出でなく「自分のために書く」=
「自分が最初のファンとして描かれている」ことの証明になるとすれば、
自己満足で終わっていない氏の漫画はやはり凄い。

皆さんがどちらになるのかは、どれでもいい……
著書を手に取り20ページも読めば分かるだろう。

だが、これだけは言っておく。
試してみる価値は、あるぜ。

一月後にDVD発売みたいですね (ロード・オブ・ウォー レビュー)

2006年05月02日 06時55分15秒 | レビュー
ロード・オブ・ウォー

日活

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感想!
いいもの観させてもらいました。

でも、カップルで気まぐれに劇場入って
観るタイプのものじゃないです。

予告編を観た方はご存知だと思うのですが、
一見、非常にゴキゲンな感じの
映画にみえます。

武器商人であるニコラス・ケイジが
相手を選ばず武器を売り捌く。
それが女・子供・難民であっても。

ところが、この作品……蓋をあけてみれば
エンターテイメント色の強い問題作ではなく
メッセージ性の色濃い問題提起作でした。

テンポよく話が展開し、
ニコラス・ケイジが人間を人間とも思わない
武器商人を演じて「人生サイコー!」みたいな
ご機嫌な映画になってるのかと思ってたのに。

冒頭のクレジットの部分から重いです。

一発の銃弾に取り付けられたカメラが
工場で作られるところから始まり、
人の手に渡り銃に装填され、
撃ちだされて少年の頭に到達する……。

そして本編開始。

淡々としたニコラス・ケイジの語りが
エピソードとエピソードを繋ぎます。

時にはドキュメンタリーにも似た重い
空気、生活感が支配するエピソードもあり……。

終わってみて、自分自身に問うてみました。
『感想は?』
直ぐには言葉がでてきませんでした。

強い感情に衝き動かされるわけでもなく、
通ぶった映画好きの言葉が出てくるわけでもない。

それでも、今いちど自分に問うとしたら。
「もっと爽快な感じの問題作にした方が
 良かったんじゃないかな」

祝! アーケード版発売 (ソウルキャリバー3 レビュー)

2006年05月01日 22時09分53秒 | レビュー
ソウルキャリバーIII

ナムコ

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※ 以下のレビュー文はアーケード版が発売されるのが
  決定していない時に書かれたものです


アーケード(ゲームセンター、
アミューズメントスポット)では
稼動していない格闘ゲームです。

それまでの同シリーズ作品は
全て例外なくアーケードで稼動した後に
パッケージソフトとして販売されてきました。

最新作の3では当初よりアーケードでの
稼動が予定されていなかったのか、
家庭で遊ぶことを前提に内容が
構築されています。

まず、今回はいわゆるアーケードモードが
ありません。厳密に言いますと、
バトルアリーナモードのシンプルを選ぶと
似た形のものを遊ぶことはできます。

しかしこれを1セット終わらせた時に
手に入るゴールド(後述)の量は
ストーリーモードのそれより少なく
設定されています。

つまりはストーリーモード、
キャラの物語などを含めた部分を
遊んで欲しいという制作の意向が
ここに含まれている気がしてなりません。

このゲームの中のあらゆるモードは、
プレイすればゴールドという代価が必ず
手に入るようになっています。

最初は使えなかった武器も
ゴールドを支払って買うことで
使えるようになったりします。

今回の目玉のひとつ
「キャラクタークリエイション」で
カスタマイズできるパーツの殆どは
このゴールドを使って買わなければなりません。

その数は半端ではなく、ちょっとやそっと
遊んだくらいでは全ての隠し要素を出し
キャラクリのパーツを買うには至りません。

それ故、或る程度のラインを越えると
プレイヤーから見て作業になってしまいます。

皆さん、ゲームをプレイしていて
「やらされている」感を持ったことは
ないでしょうか。

このゲームはボリュームを増やすため、
家庭用としての価値を高めるために
要素を詰め込みました。
詰め込みすぎたと言っても過言ではないでしょう。

ここで私は、このゲームに対する評価は
大きく二つに分かれるのではないかと思います。

プレイしてもプレイしても、
まだまだ隠し要素が残っている。
面白ければプラスになりますよね。
でも格闘ゲームが好きじゃないような人に
とっては只の作業に過ぎない。

そして!
格闘ゲームおよびシリーズのファンにとっても
作業的に感じられる部分は存在する。

更に!
アーケードで鉄拳5の対戦を好んで
プレイするような人にとってはずっと
満たされないままになる可能性があります。

何故って?

ゲーセンにもない、オンラインで対戦もできない。
対戦ゲームなのにソレってどうよ。
そんな声が、きっとナムコにも
届いているでしょう。

前作をプレイして、3にも関心がある。
でも対戦できる場所があってナンボでしょ?
そんな方にはお勧めできません。
満足度から星2つ引いて下さい。

対CPU戦と、家の対戦でも
満足できる人は星4つで!

それから、キャラそのものに
思い入れのある方は星5つです。

シリーズに出てきたキャラ全てが出てきます。
使えたりもします。
設定も読めたりします。
ストーリーモードで補完もされてますし。
もちろん、例外もありますけどネ。


……つまり、対戦できる場所が
皆さんの近場にあるならば!
憂いなしです。

PS2版で条件を満たさないと使えなかったキャラも
最初から選択できるようですし。