「誕生日馬券」で穴を取ってみよう

昨日、中山競馬場で行われたフェアリーＳで、某競馬番組司会者の○しのあ○が、（正確に名前を書いちゃうと、余計にエロトラバがつきやすくなって面倒くさいんです）「誕生日馬券」と称して、いつも３連単の１、３、４のボックスを買っていたとかで、３連単の１→３→４の１３万馬券を、いともあっさり取ったとかで番組内で話題になり、たまたまフジテレビを仕方なく見ていた視聴者のごく一部からやっかみの声が上がっていたようです。「あんな競馬の勉強すらしてねえ小娘風情が穴馬券なんざ取りやがって、しかも番組内で私的な馬券自慢を垂れ流しやがってちきしょうめ」という具合で、そりゃダンナ、そのお気持ちは痛いほどよく分かりますぜ、しかしおいらとすれば小娘よりもう一人の元バレーボール選手の方がよっぽどうざいからどうにかしてくれ…というのは、ここではあんまり関係ありませんね。

で、ですよ。
穴馬券を取るのに、理由なんて要らないんです。はっきり言って。
恋愛を始めるのと穴馬券には理由なんて要りません。これは定説です。「定説」って言ってた人はどこにいるんでしょうね、今。
つまり、こんな等式が成り立っちゃうわけなんですな。

穴馬券＝理由不要
恋愛＝理由不要

∴恋愛＝穴馬券

はいはいそこで世の女性の皆さんは怒らないように。
「私はあんたにとっては一発逆転のネタかい～」とか、現実的なことを言っちゃだめですよ。恋愛も穴馬券も、成就するかは一発勝負ですからね。
現実的な理屈でがんじがらめにされるから、世の男性は女性の前にどんどん萎縮していって、やがて「ふろめしねる」しか言わなくなるのです。

え～。

競馬ファンなら誰しも一度は経験があると思うけれど、ちょっとでも競馬を知っていたらどうしても手が出せないような馬を買って穴馬券を的中させた奴に、まずはひがみを込めて祝福した後に、「なんでこんな馬を買ったの？」とか聞くんですよ必ず。
まともな返事が返ってきたことがありましたか？
まずないと言っても過言ではないでしょうな。
「この馬の４走前に武豊が乗っていたから」などという、競馬ファンなら納得するような理屈は、ないとは言わないけれど、まあまともに返ってくることはありませんわな。
だいたいの理由は、テキトーです。マジで。
好きな色が青で枠の４－４を買ったらサクラキャンドルが来てぞろ目で万シューだったとか、９月１８日だから馬複９、１、８のボックスを買ったら、単勝２倍のド本命のアマゾンオペラが勝ったのに、２着に１０番人気のトップタイトルが来て５０倍の穴、気がついてみたら１－８でうっしゃっしゃとか、「姫」と呼ばれていた友達がいたから「ヒメギミ」という全く人気薄の馬からワイドを買ったら３着に粘ってワイドが万シューとか、マリーンズの選手の背番号で３連複をボックスで買ったら見事に番組内で大当たりした某ＦＭのＤＪとか、ひいきの売り子さんの名前の特別レースだからって、その売り子の銘柄のユニフォームの色で枠連を買い散らして当たったけどとりガミとか、そんなもんですよ。しかも最後のは穴馬券じゃありませんね。
この世はどんな理由があろうとも、馬券を取った奴が勝ちなんです。

じゃあですな、せっかくだからおいらも誕生日を迎えた身、せめて御利益に与ってみようか…ってなわけで、今日の浦和競馬場で誕生日馬券を買ってみた。

おいらの誕生日は１月４日。なんとまあ竹内力様と同じなんですな。誕生日ネタで食いついて来なくてもいいですからね、そこの人。分かる人はお分かりだと思いますが。
だったら素直に馬複１－４を流せばいいじゃん…という話になるのだが、それじゃ少々つまらない。
かといって、実は他の数字も絡めにくい。西暦で１、４、５、７、９の馬複か３連複ハコ買い…？　それも面白いっちゃあ面白いが。
ここは一つ、和暦で３連単で１、４、５のボックスを買ってみる。和暦の５は５０の５ね。これは一応、おいらの誕生日を皆さんご存じという大前提で書いておりまするから、「和暦の５は５０の５」という意味が伝わらないと、何の意味もございませんですからね。

さて。

９レースから打ち始める。

９レースはＣ２一組の新春特別。
１も４も５もそれなりに良さそうなんだけど…。
[８]ジョーイロンデルが抜けた人気ですなあ。
どらどら？
前走浦和のＣ１特別を勝ってＣ２戦ねえ…。
上のクラスで勝ってクラス下がりじゃそら人気になるわな。
浦和ならまず負けないでしょ、こんな馬は。
船橋なら２着かな。
川崎ならたぶんあっさり飛ぶ。

結局８→４→１の順で３８８０円ですって。

１０レースはＡ３下の睦月特別。
新聞をパッと見て、こりゃ[１]マキノチーフと[５]リュウノキングダムで普通なら一点勝負かな。
じゃあ[４]は…？

…。

冨田馬だ…orz

いや、地元浦和の冨田馬はどこかで一発やるんだけど、もう朝の１レースで折笠がやっちゃったからなあ…。
いやいや、ここでももしかすると冨田馬で一発あるかも…。

本当だったら１－５でド本命１点勝負か、或いは少しでもいい配当を取りに３連単を１＝５の３着ヒモ流しで買い散らすか。

レースは冨田馬の[４]パレスワールドが逃げたものの向正ではやくも一杯。
最後は１と５の叩き合いをわずかに１が制し、３着は転入初戦[１０]ケイアイカールトン。１→５→１０は７９２０円。

…。

まともに買ってりゃ簡単に取れてたなあ…。
１＝５の折り返しで３着付けってーんなら、迷わずケイアイカールトンは行くでしょう。
だってこの馬、２００５年１０月に府中で１８００万馬券が出たときの片棒を担いだ（３着）馬ですよ、そりゃ覚えてますってば。

一応高知競馬場の全日本新人王争覇戦の馬券も、馬柱が手元になくて馬が分からないから、当てずっぽうでハコ買いして自滅。
日が陰ってきたとたんに急激に寒くなってきたので、最終レースは見ずにお帰り。
万が一当たっても、仕事前に船橋競馬場はオフト後楽園で替えればいい。本当に当たればの話だが。
浦和に来ると、馬券もそうだけれど、やたらと場内のお店で揚げ物ばっかり食べてるんだよなあ…。コロッケとかメンチカツとか天ぷらとか焼き鳥とか。だってどこも（ギャンブル場にしては）おいしそうなんだもん。

まあまあ。
馬券なんてこんなものです。
まともに考えても、まともに考えなくても、どうせこんなもんです。

そんでもって本日のおさらい。

・恋愛と穴馬券はイコールらしいです。
・誕生日で馬券が当たるのは、単なる偶然です。
・「偶然があるから人生は楽しい」って寺山修司さんは仰ってました。
・ですが、当たればその人は勝ち組になれます。
・「その金を別の方向に使え」と女性に言われると、男性は萎縮して夢をなくします。
・かといって、馬券が当たったとしても、あなたに見返りがあるかは、あなた次第だと思います。
・もし穴馬券が当たったら、積極経済で内需拡大に貢献しましょう。