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円柱形の、鳥を思わせるスタイルが世間に衝撃を与えた、東海道・山陽新幹線「のぞみ」で活躍してきた500系が、28日の運転を最後に、「のぞみ」の運用から撤退しました。
500系のぞみラストラン さよなら「走る航空機」(共同通信) - goo ニュース
…はて。
「走る航空機」ねえ…。
そんな愛称あったっけか?
少なくともあたしゃ初耳ですなあ…。
「走る喫茶室」(小田急ロマンスカーNSE)とか、「走る電熱器」(地下鉄千代田線用103系1000番台など、他にも例えあり)とか、「ハシルショウグン」(1993年オールカマー2着馬、マリーンズ西村徳文新監督)とかなら聞いたことがあるけれど、「走る航空機」とは聞いたことがないですな。
それともおいらが全く知らなかっただけかしらん…?
とはいうものの、おいら、500系に初めて出会ったときの衝撃は、今でも覚えている反面、500系自体に乗ったのは、後にも先にも1度だけ、しかも500系が誇る時速300キロ走行が封じられた、東京~名古屋間で1度あるだけだ。
500系に初めて乗ったのは2002年12月、仕事の休みを利用して中京競馬場に遠征する際、東京駅6時発の「のぞみ1号」で出かけたのだ。冒頭の写真もその時に撮ったもので、12月の東京の朝6時は当然真っ暗闇の森、当時使用していたデジカメのスペックが大したことがなく、殊にフラッシュ撮影は光量が圧倒的に足りずに難儀した。この写真も、フラッシュを利かせてやっとここまで光る程度。う~ん。
どうせなら中京競馬ではなく、500系のぞみの300キロ走行が思う存分楽しめる小倉競馬への遠征を考えておけば、朝6時に東京駅を出ても、小倉競馬場には3レース頃には到着できたはずなのに…。
初めて500系と出会ったのは、5年近く前の2005年7月25日付エントリでも触れているのだけれど、1997年8月30日の、夜の岡山駅。
スタンド改築工事が行われる直前の、旧スタンド最終日前日の小倉競馬に遠征をかけたおいら。
目的は9レースに組まれていた、(旧馬齢表記)3歳の九州産馬限定のオープン戦、ひまわり賞。
朝からけっこうけちょんけちょんにイカれていたおいら、ここいらで一丁取り返そうと、旅費のたしにするはずだった1万円に手を付けて、ド本命1本勝負をすることに。
1万円を入れるとなると、これはもう単勝1.4倍の圧倒的な1番人気のカノヤツヨシという馬の馬券を買う以外に無い。
ところが、単純に1万円を入れて4000円バックがくるカノヤツヨシの単勝馬券より、何を思ったか、新馬を2度使って(当時はデビューした開催なら、負けても同じ開催週の新馬戦を使うことが出来た)3着、2着、前走未勝利で勝ち上がったタハラセンショウという馬との馬連を選んでしまった。この組み合わせだと1.8倍で、1万を入れて4000円バックか8000円バックかを考えて、ついより高い馬連の方を選んでしまったのだ。このタハラセンショウという馬、芝で3戦して好成績とはいえ、時計的にはカノヤツヨシからはかなり離されており、危険な組み合わせであることは、冷静なアタマで考えれば普通に読めるところなのだが、負け続けると冷静な判断が出来なくなってしまうようだ。
案の定、スタートからぽんとハナを切ったカノヤツヨシが逃げ切り、4番手を追走していたヒモのタハラセンショウは直線伸びを欠き失速、番手追走の、佐賀競馬から参戦のタハラウィングが2着。
本来なら、その旅費も組み合わせて、もう少し九州各地を回ったり、その夜は福岡ドームでホークス対マリーンズの試合もあったようだから、福岡に泊まって野球を見るプランも考えていたのだけれど、ものの見事に旅費使い込み。こりゃもうとっととお帰りですかな。
ちなみに、本筋からはかなり外れるのだけれど、その時のレース結果。
1997年8月30日 ひまわり賞 - netkeiba.com
その日の収穫は、後に阪神3歳牝馬ステークスを勝つことになる、アインブライドの新馬戦を見ることが出来たくらい。
とりあえず大阪まで行こうかと、小倉駅前で大阪までの新幹線の格安チケットを仕入れ、何の予備知識もないままに、小倉19時02分発の名古屋行き「ひかり64号」の指定券を引き替え。
19時までには時間があるので、折尾から筑豊本線に回り、当時はまだ健在だった客車鈍行に直方まで揺られようとしたら、その中の1両が冷房故障というアナウンス。当然のことながら、「よし、非冷房客レの旅だww」なんてテンションが上がっちゃったし。
指定券を引き替えた「ひかり64号」は、なんと0系。
今思えば、0系「ひかり」に乗っていたからこそ、岡山で出会った500系の印象が、余計に深く刻み込まれたのだろう。
岡山で、500系の新大阪行き「のぞみ500号」を待ち合わせ。
その速さたるやべらぼうなもので、小倉を30分以上遅い19時38分に出ながら、もう「ひかり」を岡山で捕らえるのだ。
いくら雑誌から写真で見ていようと、実際に見た、細長いフォルムの衝撃は、忘れようと思っても、忘れられる物ではない。
こんなのが時速300キロで追いかけてきたら、そりゃあ「ひかり」といえど、220キロまでしか出せない0系なんぞ形無しである。しかもこちらは、小倉から岡山まで、小郡(現新山口)と広島にしか止まっておらず、「のぞみ500号」の停車駅とは、小郡に止まる違いがあるだけなのだから、その衝撃は尚更だ。
おいらは、岡山駅のホームで、500系の姿に、新幹線の未来形を、この目で見たのだ。
その500系が、西の区間で、N700系に気を遣いながら山陽区間を各駅に停車する姿は、正直ちょっと想像しづらい。
ただ、今度九州に行く機会があったとするなら、オプションで、東京から博多まで、「こだま号」を乗り継いで行ってみたいものですな。
特に山陽区間でのあまりのぶち抜かれようには、おそらく涙さえ出てくるかと(笑)。
帰りは「山陽道」と「東海道」の昼特急バスを乗り継いで帰ってみるとか。
九州に行くなら、「キング・オブ・深夜バス」はかた号でやられる手もあるけれど、去年の冬から「キング」が本当に「キング」になっちゃったんだよなあ…。
いや、「キング・オブ・深夜バス」に2階建てバスの三菱エアロキングが入っちゃった…というところ。ただでさえ道中は長いのに、天井が狭い2階建てはきついよう…。
のぞみからは撤退した500系。
東京口では見られなくなったけれど、内装を変えて、山陽路の「こだま」でまだまだ現役なので、勇姿はまだまだ拝めます。
ところで、昨今のニュースで懸念された撮り鉄などの運行妨害などはなかったらしいですが。
こんなことがそうそうあっちゃ困るし、そもそも新幹線だと、線路に立ち入ったりすれば、新幹線特例法で容赦なくお縄ですからなあ…。
ただ、退役が近い金沢のボンネット車489系を取り巻くファンの姿は、日を追うごとに多くなっているようで。
先週金曜日もこんな感じだったし…。
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最終日はどうなっちゃうんだろう…。
もちろん、先週金曜日にお別れは済ませたから、これでもう近寄ることもないだろうけどね。
…このエントリのタイトルでつられちゃったら、年が思いっきりばれちまいますなorz
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500系のぞみラストラン さよなら「走る航空機」(共同通信) - goo ニュース
JR西日本が開発し、航空機のような独特な形が人気を集めた500系新幹線が、28日の運行を最後に「のぞみ」(東京―博多間)から引退した。ラストランの「のぞみ29号」は午後0時半、東京駅を出発。鉄道ファン約1500人が別れを惜しんだ。今後は山陽新幹線(新大阪―博多)の「こだま」として運行する。写真撮影目的のファンによる運行トラブルを懸念し、JR東海などは通過駅にも社員を配置した。
…はて。
「走る航空機」ねえ…。
そんな愛称あったっけか?
少なくともあたしゃ初耳ですなあ…。
「走る喫茶室」(小田急ロマンスカーNSE)とか、「走る電熱器」(地下鉄千代田線用103系1000番台など、他にも例えあり)とか、「ハシルショウグン」(1993年オールカマー2着馬、マリーンズ西村徳文新監督)とかなら聞いたことがあるけれど、「走る航空機」とは聞いたことがないですな。
それともおいらが全く知らなかっただけかしらん…?
とはいうものの、おいら、500系に初めて出会ったときの衝撃は、今でも覚えている反面、500系自体に乗ったのは、後にも先にも1度だけ、しかも500系が誇る時速300キロ走行が封じられた、東京~名古屋間で1度あるだけだ。
500系に初めて乗ったのは2002年12月、仕事の休みを利用して中京競馬場に遠征する際、東京駅6時発の「のぞみ1号」で出かけたのだ。冒頭の写真もその時に撮ったもので、12月の東京の朝6時は当然真っ暗闇の森、当時使用していたデジカメのスペックが大したことがなく、殊にフラッシュ撮影は光量が圧倒的に足りずに難儀した。この写真も、フラッシュを利かせてやっとここまで光る程度。う~ん。
どうせなら中京競馬ではなく、500系のぞみの300キロ走行が思う存分楽しめる小倉競馬への遠征を考えておけば、朝6時に東京駅を出ても、小倉競馬場には3レース頃には到着できたはずなのに…。
初めて500系と出会ったのは、5年近く前の2005年7月25日付エントリでも触れているのだけれど、1997年8月30日の、夜の岡山駅。
スタンド改築工事が行われる直前の、旧スタンド最終日前日の小倉競馬に遠征をかけたおいら。
目的は9レースに組まれていた、(旧馬齢表記)3歳の九州産馬限定のオープン戦、ひまわり賞。
朝からけっこうけちょんけちょんにイカれていたおいら、ここいらで一丁取り返そうと、旅費のたしにするはずだった1万円に手を付けて、ド本命1本勝負をすることに。
1万円を入れるとなると、これはもう単勝1.4倍の圧倒的な1番人気のカノヤツヨシという馬の馬券を買う以外に無い。
ところが、単純に1万円を入れて4000円バックがくるカノヤツヨシの単勝馬券より、何を思ったか、新馬を2度使って(当時はデビューした開催なら、負けても同じ開催週の新馬戦を使うことが出来た)3着、2着、前走未勝利で勝ち上がったタハラセンショウという馬との馬連を選んでしまった。この組み合わせだと1.8倍で、1万を入れて4000円バックか8000円バックかを考えて、ついより高い馬連の方を選んでしまったのだ。このタハラセンショウという馬、芝で3戦して好成績とはいえ、時計的にはカノヤツヨシからはかなり離されており、危険な組み合わせであることは、冷静なアタマで考えれば普通に読めるところなのだが、負け続けると冷静な判断が出来なくなってしまうようだ。
案の定、スタートからぽんとハナを切ったカノヤツヨシが逃げ切り、4番手を追走していたヒモのタハラセンショウは直線伸びを欠き失速、番手追走の、佐賀競馬から参戦のタハラウィングが2着。
本来なら、その旅費も組み合わせて、もう少し九州各地を回ったり、その夜は福岡ドームでホークス対マリーンズの試合もあったようだから、福岡に泊まって野球を見るプランも考えていたのだけれど、ものの見事に旅費使い込み。こりゃもうとっととお帰りですかな。
ちなみに、本筋からはかなり外れるのだけれど、その時のレース結果。
1997年8月30日 ひまわり賞 - netkeiba.com
その日の収穫は、後に阪神3歳牝馬ステークスを勝つことになる、アインブライドの新馬戦を見ることが出来たくらい。
とりあえず大阪まで行こうかと、小倉駅前で大阪までの新幹線の格安チケットを仕入れ、何の予備知識もないままに、小倉19時02分発の名古屋行き「ひかり64号」の指定券を引き替え。
19時までには時間があるので、折尾から筑豊本線に回り、当時はまだ健在だった客車鈍行に直方まで揺られようとしたら、その中の1両が冷房故障というアナウンス。当然のことながら、「よし、非冷房客レの旅だww」なんてテンションが上がっちゃったし。
指定券を引き替えた「ひかり64号」は、なんと0系。
今思えば、0系「ひかり」に乗っていたからこそ、岡山で出会った500系の印象が、余計に深く刻み込まれたのだろう。
岡山で、500系の新大阪行き「のぞみ500号」を待ち合わせ。
その速さたるやべらぼうなもので、小倉を30分以上遅い19時38分に出ながら、もう「ひかり」を岡山で捕らえるのだ。
いくら雑誌から写真で見ていようと、実際に見た、細長いフォルムの衝撃は、忘れようと思っても、忘れられる物ではない。
こんなのが時速300キロで追いかけてきたら、そりゃあ「ひかり」といえど、220キロまでしか出せない0系なんぞ形無しである。しかもこちらは、小倉から岡山まで、小郡(現新山口)と広島にしか止まっておらず、「のぞみ500号」の停車駅とは、小郡に止まる違いがあるだけなのだから、その衝撃は尚更だ。
おいらは、岡山駅のホームで、500系の姿に、新幹線の未来形を、この目で見たのだ。
その500系が、西の区間で、N700系に気を遣いながら山陽区間を各駅に停車する姿は、正直ちょっと想像しづらい。
ただ、今度九州に行く機会があったとするなら、オプションで、東京から博多まで、「こだま号」を乗り継いで行ってみたいものですな。
特に山陽区間でのあまりのぶち抜かれようには、おそらく涙さえ出てくるかと(笑)。
帰りは「山陽道」と「東海道」の昼特急バスを乗り継いで帰ってみるとか。
九州に行くなら、「キング・オブ・深夜バス」はかた号でやられる手もあるけれど、去年の冬から「キング」が本当に「キング」になっちゃったんだよなあ…。
いや、「キング・オブ・深夜バス」に2階建てバスの三菱エアロキングが入っちゃった…というところ。ただでさえ道中は長いのに、天井が狭い2階建てはきついよう…。
のぞみからは撤退した500系。
東京口では見られなくなったけれど、内装を変えて、山陽路の「こだま」でまだまだ現役なので、勇姿はまだまだ拝めます。
ところで、昨今のニュースで懸念された撮り鉄などの運行妨害などはなかったらしいですが。
こんなことがそうそうあっちゃ困るし、そもそも新幹線だと、線路に立ち入ったりすれば、新幹線特例法で容赦なくお縄ですからなあ…。
ただ、退役が近い金沢のボンネット車489系を取り巻くファンの姿は、日を追うごとに多くなっているようで。
先週金曜日もこんな感じだったし…。
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最終日はどうなっちゃうんだろう…。
もちろん、先週金曜日にお別れは済ませたから、これでもう近寄ることもないだろうけどね。
…このエントリのタイトルでつられちゃったら、年が思いっきりばれちまいますなorz
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