価値のある引き分け

え～、すいません。
土壇場１２回表、１死満塁で絶体絶命の大ピンチ。
伊藤に対して「打たれたら俺が責任取ってやっから抑えろ～～！！」と叫んだのはこの私ですどうもすいません…orz

広島・前田健、完封逃す…ロッテ粘り引き分け(読売新聞) - goo ニュース

[ニッカン式スコア]

※スコアボードは疲れちゃったから本日省略！許してちょんまげ

鯉　前田健－高橋－上野－ベイル＝石原
鴎　成瀬－秋親－小林宏－薮田－伊藤＝里崎

いやあ…。

９回裏２死の時点で、どうにも「マエケンに手も足も出ず」という試合だったのにねえ…。

テギュンが懸命によんたまを選んでの大松の一振りだったのだけれど、テギュンの前の井口の打席で、キャッチャーフライをキャッチャーが見失うミスが出たのも、マエケンには微妙に影響したのか。
９回裏２死からのフォア。
これまでのマエケンの内容を考えれば、やられまくっているこちらがマエケンに対して痺れる感覚を覚えるほどで、どうにも手も足も出る状況では無かったのだが…。
この回先頭の剛がサードへの内野安打で出ようとも、どうにも打てる気がしなかったのだが、テギュンがフォアを選んだところから風向きが若干変わったのだろうか。
１ボール１ストライクからの３球目、スライダーが甘く入ったところを大松が見逃さず、右中間フェンス直撃のタイムリーで、土壇場で同点！！

…不肖私め、ここで壊れました。
ただでさえ手も足も出ず、マエケンに畏敬の念すら抱きかねなかった状況から、起死回生の同点タイムリーだったのだから、そりゃもう壊れない訳がないってーもんで。
序盤はストレート押し、中盤からは変化球主体で組み立てて、１１個の三振を奪っていったマエケン。
そんな状態で、失投があるとは正直思えなかったからねえ…。
確かにテギュンがフォアを選んだことで、この日マリーンズ初の四球を選んだ形になり、思いの外マエケンががっくり来たのかなあ…。
そうじゃなきゃ、あんまり説明が出来ないような…。
がっくり来たところで大松の一発、一気呵成で逆転サヨナラまで考えたところだったが、逆転までは許さない、エースとしての最低限の意地でサブローはショートゴロに倒れ、延長戦に。
あの大松の２ベースなのだが、あれはケガの影響があってスタンドインしなかったという向きもあるけれど、確かにそういいたくなる打球、そういいたくなる球でしたな。もし大松が完調だったら、逆転サヨナラ３ランもあった打球ではなかったかと思うのだが、欲張り出すとキリがないし、どうにも手も足も出ない、死んだふりをした亀状態だった打線が、テギュンのよんたまで大松が２人返したので、一つのフォアボールの恐ろしさを、改めて痛感する形に。

そして、負けたくなかったのは、他ならぬ広島ファンのスタンドの入り。

動員ですでにカープに負けてるもの。

かたや広島。



こなたライトスタンド。


↑※撮影は試合開始前です。

客入りのバランスは、正直去年とまるっきり一緒かな。
ただ、去年までとは決定的に違うのは、ことしのこちらはより応援に集中出来る環境が整ったということ。
いくら広島ファンに来て貰っても、ここはやはり俺達マリーンズのホームスタジアム。
日頃から「応援で優劣がつく訳ではない」と書いている立場ではあるけれど、それでもやっぱり、熱い熱い広島ファンを前にして、応援では負けたくないという、よく分からない意地みたいなのはあった。
だから、９回裏は肌寒い状況下でありながら大汗かいていたりしたしねえ…。

思えば去年。
ルイス相手に完封負けを食らった３塁側現マリンシートで、広島ファンに取り囲まれるという完全アウェイ状態の中、ヒット一本に立ち上がって熱狂する広島ファンに、応援とは何か、チーム愛とは何か、娯楽とは何かを、心の底まで教わっていた。去年のチームは試合そっちのけでお家騒動ばかりしていたし、正直書かせて貰えば、目に見えない形での「外からの圧力」は相当なもので、とても真っ正面からマリーンズを楽しめるという状況では無かっただけに、広島ファンの熱さに、馴染みの売り子さんを捕まえてはやさぐれながらも、いろいろと考えられるいい機会を与えて貰った。

そして今年。
そうした要因は取れた。
もしかしたら、応援合戦の光景は、去年限りで二度と戻って来ないかも知れない状況下だったのだが、結果として、形はまるで変わったけれど、応援団が新たに結成され、応援歌もファミリー層に浸透できるようにターンオーバーされ、とにかく楽しい雰囲気に変わった。このことは、バックスクリーンでお会いした広島ファンの方にもお褒めを頂いた。俺が何かしたわけじゃないんだけど（笑泣）。

そういった状況を乗り越えた…ということがあって、お客さんもマリーンズファンの方が圧倒的に少なくて（少なくとも外野は）、けれどマリーンズファンが少ないなんていうのは昔からのデフォルトなわけで、そんな状態で、９回２死から同点に追いついたら、こんな展開で負けさせる訳にはいかないじゃんよ。楽に勝てるとは思わなかったけどゲフンゲフン(´・ω・`)

そう考えたら、自然と声が出るし、勝てるかどうかは正直「当たるも八卦…」という状態だったけれど、とにかく、この展開で負けさせる訳にはいかなかった。

１２回表の、伊藤が作ったピンチなどは、もうこっちも意地以外の何物でもない。
いやあ…。

責任とらなくてよかったよw

仮に伊藤が打たれていたら、どう責任を取るつもりだったのだろう。
責任を取って明日は見に来ないとか、それくらいのことを言っていたかも知れない。

しっかし…。

マエケンすげえよ…。

主審の原さんが、結構高めを取るジャッジメントだったことも相まって、ストレートでバッカバッカ三振を取るシーンなど、若かりし頃の松坂と同じような投球内容。福浦や里崎が、明らかにクソボールと思われる高めのストレートにバットを出してしまうのだから恐るべし。

正直、これ以上ウチと当たるのは勘弁して頂きたいほど(^^;)
この調子で巨人や阪神を黙らせてやって下さい。
今日のマエケンには、それほどの凄味を感じました。恐れ入りました。

そして成瀬。
９回裏２死で秋親に投げ継いだものの、２失点での降板。
栗原に打たれた２ランは、決して悪い球ではなく、むしろ打った栗原を褒めるべきで、２失点は致し方なし。
ただ、現状で厳しいことを敢えて書くなら、悪くない球でもスタンドインさせてしまうのが成瀬。今江が捉えた当たりが伸びすぎてポール際で切れちゃったのがマエケン…ということにはならないだろうか。
でも、今日の成瀬は堂々たるピッチングだったと思う。
やっぱりエース対決はこうでなくちゃ。

え～。
実は広島戦は２００８年から必ず１試合は現地観戦をしておりまして、２００８年、２００９年と、千葉マリンの広島戦は共に敗戦しております。
今日負けたら絶対に俺が観に行ったせいだ…と、てめえを責めておこうかと思っていたところなんですが、今日の負け試合を引き分けに持ち込めたということで、広島戦の生観戦の初勝利は、来年以降にお預け。

交流戦の優勝争いを考えれば、とても痛い引き分けなのだけれど、今後の戦い方を考えれば、価値ある引き分け。
この流れのまま、明日取りましょう。
そしてマリーンズファン。
広島ファンに動員で負けちゃってますぜ。
できれば現地に足を運んで、応援してやって下さいな。

最後に、本日の一品。
カープの赤ヘルアイス。
一つ５００円で、５０円出すと背番号シールがついて、好きな選手のヘルメットにカスタマイズできます。
ヘルメットは右打席、左打席と選ぶことが出来ます。



んなわけでスコア！



↓♪我らパシフィカン　世界のロッテ～（世界のロッテ！）　倒せ広島　無敵のロッテ～（無敵のロッテ！）♪