聞きしに勝る酷い試合

え～、この試合の球審工藤さんは、待ちに待った念願の１軍初球審。１軍球審デビューおめでとうございます。

日本ハム・糸数、初完封！第５の男に名乗り(サンケイスポーツ) - goo ニュース

（パ・リーグ、ロッテ０－９日本ハム、１４回戦、ロッテ８勝５敗１分、１７日、ＱＶＣマリン）“緩急王”の誕生だ。日本ハムの５年目右腕、糸数敬作投手（２６）が１７日、ロッテ１４回戦（ＱＶＣマリン）で今季２勝目をプロ初完封で飾った。ＭＡＸ１３７キロ直球に１００キロ台のカーブで緩急をつけ、ロッテ打線を散発４安打に抑えた。ドラフト１位・斎藤佑樹投手（２３）＝早大＝と先発５、６番手を争う男が、チームの勝利に貢献した。

　勝利の瞬間まで表情を変えなかった。九回二死、１０９キロカーブで的場を三振締め。好リードの鶴岡からミットで頭をポンとたたかれた糸数の顔に、パッと明るい笑みが花開いた。

　「何イニング投げるかわからなかったけど、ゼロを重ねていこうと思っていました。うれしいです」

　右横手からの直球のＭＡＸは１３７キロ。だから千葉の風を利用した。ＱＶＣマリンを吹き抜けた９メートル前後の海風に１００キロ台のカーブを乗せ、微妙な変化を加えた。緩急をつけた配球でロッテ打線を４安打無失点。気がつけば、プロ初の完封勝利を成し遂げた。

　「緩い球を決め球にするのは怖いけど風で曲がった。カーブを意識させることで直球でファウルをとれました」

　佑ちゃんには負けられない。ダルビッシュ、武田勝、ケッペル、ウルフと続く先発陣の中でＤ１位・斎藤、八木、吉川と先発５、６番手の枠を争っている。一度の先発での内容が１軍生き残りに直結するシビアな闘い。この日の完封は絶好のアピールとなった。梨田監督も「これから若い投手で完投できる人がでてくると助かる」と賛辞を贈った。

　スタンドでは夫人・明希乃さん（２６）、長女・華衣愛ちゃん（２）、次女・莉衣愛ちゃん（１０カ月）が観戦。糸数は、試合後に合流した３人にウイニングボールを手渡した。「家族が見にくるたびに大量失点でしたから」。父の威厳を示せた２６歳が、チームのＶ争いに貢献する。

[ニッカン式スコア]

○　沖縄出身　２勝
●　ホテルニューオータニ　３勝６敗


え？
試合内容？

知らねえなあ。

糸数は良かったと思いますよ。
正直これまでのように多くの点が取れる…という雰囲気ではなかったのは間違いない。
であるなら、一つのチャンスをなんとか生かそうという布石を打つ手を尽くすべきだとは思うのだが、点を取るための布石を打っていたとは、試合内容を見たらとても思えないのだが…。

たとえば。
１点ビハインドの３回裏。
１死後、清田が二遊間を破るセンター前でチーム初安打を記録すると、岡田がフォアを選び１死１、２塁でバッターは工藤。
伊志嶺が扁桃腺炎で３９度の発熱をしたので伊志嶺は欠場、１番岡田、２番に工藤を入れ、９番にレフト清田としている苦心のオーダー。
その工藤には送らせず強攻策でショートフライ。
続く井口もアレで、同点のチャンスを逸してしまう。
工藤に送らせれば２死２、３塁。
後ろが目下絶不調の井口だから、送らせて一打逆転の場面までの形までは作れても、実際に逆転まで繋がったかどうかは正直分からない。
ただ、いくら絶不調にあえいでいるとはいえ、後ろは契約だろうがなんだろうがフルイニング出場で３番を任せている井口がいるのなら、たとえ結果がどうであっても、まずは一打逆転までのシーンを作り上げる手を打つことはできなかったのか。
それに、もしベンチの考えが、「井口は不調だから工藤には強攻策を…」というのであれば、そもそも井口を３番に置いておくことも、フルイニング出場させる意味も全くないではないか。
監督は「４本じゃ話にならない - 日刊スポーツ」とはいうけれど、では数少ないチャンスで手を打てたかどうか。手を打つのがベンチの役割ではないのか。

まあ、この場面が思いっきり勝負の分かれ目になってしまった感。

もう一つ、勝負の分かれ目というか、アヤだったと思うのは、大谷が突如崩れてつるべ打ちを食らってしまった６回表。
中田、稲葉連続ヒット、小谷野送って１死２、３塁。
カウントが悪くなったこともあるだろうが、当たれば飛ぶホフパワーでは敢えて勝負せず、この試合で先制タイムリーを放っている今浪勝負を選んだのも、１塁は空いている、ホフパワーと今浪、結果はどうであれどちらが怖いか…などを勘案すると、ホフパワーを避けたのは致し方ないけれど、この試合に限っての流れを考えたら、裏目になってしまった感は否めない。まあこれは丁半ばくちの世界だから仕方がないですわね。

しかしまあ、これだけ綺麗さっぱり負けたなら、今日への流れはむしろさっぱり断ち切れるでしょ。こんな情けない試合をした後なのだから。